【第6部(299)】 3月16日(金)
後宮真知子 鈴木京香
後宮春樹 倉田てつを
本間定彦 古舘伊知郎
木村吾郎 大沢樹生
本間和子 羽田美智子
美村蘭子 佐藤友美
住職 鈴木清順
屋台の店主 今西正男 :長屋近くのおでんの屋台
美村千枝子 川田美香
鳳プロ
早川プロ
加瀬田修造 橋爪功
深野柳子 樹木希林
浜口徳枝 加藤治子
・‥…━━━★・‥…━━━★・‥…━━━★
加瀬田家
電気をつけずに横になる修造
置手紙を残し、妻が家を出た‥、岸枝は自分と蘭子のことを気付いたのだと修造は知り
岸枝がそこまで傷ついていたこと、家を出るという行動に出たことを考えていた
玄関の戸を叩きながら「加瀬田さ~~ん?」と呼ぶ春樹たち、そこに蘭子が帰ってくる
「どうしたの?」
「奥さんお出かけだっていうから、ちょっと気になって‥‥」
戸に手をかけると、カギはかかっていなかった。 入る3人。
「入りますよーー」「加瀬田さん? 美村です」
はっと気付き、起き上がって電気をつける修造。
「やぁ、ちょっと横になっていたもんで」
「奥さんは? カバンを持っておでかけって聞いたから」
「いや、ちょっと」とはっきり答えない修造。
蘭子は「もしかして、夕飯まだなんじゃ? 何か持って来るわ」と出て行く。
蘭子の家の台所の鍋から、煮物をお皿にわけて持っていく。
千枝子が「吾郎兄ちゃんの分、残しておいてね」と言い
さらに「なんで加瀬田のおじさんにそんなに親切にしるの?」と訊く。
「ご近所さんだからよ」と蘭子。
修造の家に戻った蘭子は、お皿を卓袱台の上に置こうとした時
岸枝の置手紙を見てしまう。
「加瀬田さん、目に入っちゃったわ」
「はは‥‥ 女房、家、出ちゃった」
「暢気に座ってていいんですか?」
「奥様、こう言ってはなんだけど、世馴れてないんじゃ」と真知子と春樹が心配するが
「終戦後を生きてきたんだ、ダイジョウブ」と修造
「和子さんのところにいるんじゃないですか?」と言っても
「ほっときましょう」と言うのだった。
春樹は「そうですか、じゃ、わかりました」と、真知子を促して出て行く。
外に出てから「和子さんに電話するだんよ、でも深野さん、いやがるだろうな」
そこで、お寺の電話を借りに行くことに。
お寺
「夫婦喧嘩だろ? あんたたちもおせっかいだねー」と住職
しかし真知子は
「ただの夫婦喧嘩じゃないと思う、家をでるなんてことする人じゃないから心配」
と言う。
しかし、春樹が電話をかけてみても和子のところにはいなかった。
もし来たら、寺の方に電話を、と春樹。
「ちょっとうさばらしをなさってるんだよ」と定彦
「あたし、余計なこと言っちゃったのかしら
」
「言っちゃったモンはしょうがないよ‥‥」
加瀬田家
残された蘭子と修造
「あたしのことが原因ですか? 女の直感はスゴイですからね。
女の直感は大人だけじゃないわ。
明日の朝、千枝子に持って来させようかと思ったけど、真知子さんに頼みます」
「いや、あたしたち、何かあったというわけじゃ‥‥」
「体 重ねるのなんて、たいしたことじゃないわ。
そういう商売してたんです、なんぼのもんでもありゃしない。
気持ちを重ねるほうが罪だわ」
立ち去る蘭子
蘭子の家
千枝子の寝顔を見る蘭子、吾郎が残業の後、ちょっと飲んできたと帰宅し
蘭子は「ちょっと飲みに行こう」と誘う。
おでんの屋台
「お得意さんで、お店出さないかと言ってくれている人がいるの」と蘭子
「いい話じゃないか、なんでのらないんだ?」と吾郎
「そうしたら、長屋出なくちゃいけなくなるわ」
「そっか、オレ、預かっている子いるし、離れられない‥‥、
ねえちゃんオレのために?」
「うーん、まぁね」
「加瀬田さんか。 オレ、子どもだからまだよくわかんないけど」
コインの表裏でどうするか決める! と言い出す蘭子。
「表」と吾郎、蘭子は手を開き「あたった! 出て行くわ」と言う。
「硬貨のどっちが表かなんて、どうやって決めるんだよぉ」
そこに、何と、柳子と徳枝がやって来る。
「屋台に行ったことがないっておっしゃるものですからね」と柳子
「まぁ、湯気が」と嬉しそうな徳枝
蘭子は「こんな所でなんですけど、今月でお部屋を出て行きます」と宣言する。
(つづく)
後宮真知子 鈴木京香
後宮春樹 倉田てつを
本間定彦 古舘伊知郎
木村吾郎 大沢樹生
本間和子 羽田美智子
美村蘭子 佐藤友美
住職 鈴木清順
屋台の店主 今西正男 :長屋近くのおでんの屋台
美村千枝子 川田美香
鳳プロ
早川プロ
加瀬田修造 橋爪功
深野柳子 樹木希林
浜口徳枝 加藤治子
・‥…━━━★・‥…━━━★・‥…━━━★

電気をつけずに横になる修造
置手紙を残し、妻が家を出た‥、岸枝は自分と蘭子のことを気付いたのだと修造は知り
岸枝がそこまで傷ついていたこと、家を出るという行動に出たことを考えていた
玄関の戸を叩きながら「加瀬田さ~~ん?」と呼ぶ春樹たち、そこに蘭子が帰ってくる
「どうしたの?」
「奥さんお出かけだっていうから、ちょっと気になって‥‥」
戸に手をかけると、カギはかかっていなかった。 入る3人。
「入りますよーー」「加瀬田さん? 美村です」
はっと気付き、起き上がって電気をつける修造。
「やぁ、ちょっと横になっていたもんで」
「奥さんは? カバンを持っておでかけって聞いたから」
「いや、ちょっと」とはっきり答えない修造。
蘭子は「もしかして、夕飯まだなんじゃ? 何か持って来るわ」と出て行く。
蘭子の家の台所の鍋から、煮物をお皿にわけて持っていく。
千枝子が「吾郎兄ちゃんの分、残しておいてね」と言い
さらに「なんで加瀬田のおじさんにそんなに親切にしるの?」と訊く。
「ご近所さんだからよ」と蘭子。
修造の家に戻った蘭子は、お皿を卓袱台の上に置こうとした時
岸枝の置手紙を見てしまう。
「加瀬田さん、目に入っちゃったわ」
「はは‥‥ 女房、家、出ちゃった」
「暢気に座ってていいんですか?」
「奥様、こう言ってはなんだけど、世馴れてないんじゃ」と真知子と春樹が心配するが
「終戦後を生きてきたんだ、ダイジョウブ」と修造
「和子さんのところにいるんじゃないですか?」と言っても
「ほっときましょう」と言うのだった。
春樹は「そうですか、じゃ、わかりました」と、真知子を促して出て行く。
外に出てから「和子さんに電話するだんよ、でも深野さん、いやがるだろうな」
そこで、お寺の電話を借りに行くことに。

「夫婦喧嘩だろ? あんたたちもおせっかいだねー」と住職
しかし真知子は
「ただの夫婦喧嘩じゃないと思う、家をでるなんてことする人じゃないから心配」
と言う。
しかし、春樹が電話をかけてみても和子のところにはいなかった。
もし来たら、寺の方に電話を、と春樹。
「ちょっとうさばらしをなさってるんだよ」と定彦
「あたし、余計なこと言っちゃったのかしら

「言っちゃったモンはしょうがないよ‥‥」

残された蘭子と修造
「あたしのことが原因ですか? 女の直感はスゴイですからね。
女の直感は大人だけじゃないわ。
明日の朝、千枝子に持って来させようかと思ったけど、真知子さんに頼みます」
「いや、あたしたち、何かあったというわけじゃ‥‥」
「体 重ねるのなんて、たいしたことじゃないわ。
そういう商売してたんです、なんぼのもんでもありゃしない。
気持ちを重ねるほうが罪だわ」
立ち去る蘭子

千枝子の寝顔を見る蘭子、吾郎が残業の後、ちょっと飲んできたと帰宅し
蘭子は「ちょっと飲みに行こう」と誘う。

「お得意さんで、お店出さないかと言ってくれている人がいるの」と蘭子
「いい話じゃないか、なんでのらないんだ?」と吾郎
「そうしたら、長屋出なくちゃいけなくなるわ」
「そっか、オレ、預かっている子いるし、離れられない‥‥、
ねえちゃんオレのために?」
「うーん、まぁね」
「加瀬田さんか。 オレ、子どもだからまだよくわかんないけど」
コインの表裏でどうするか決める! と言い出す蘭子。
「表」と吾郎、蘭子は手を開き「あたった! 出て行くわ」と言う。
「硬貨のどっちが表かなんて、どうやって決めるんだよぉ」
そこに、何と、柳子と徳枝がやって来る。
「屋台に行ったことがないっておっしゃるものですからね」と柳子
「まぁ、湯気が」と嬉しそうな徳枝
蘭子は「こんな所でなんですけど、今月でお部屋を出て行きます」と宣言する。
(つづく)