さんぐう直人 公式ブログ  ”未来は、今、創られる”

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ISOをどう使うか

2011年04月13日 13時22分51秒 | 経営改善

今日はISO、特にQMS(ISO9000シリーズ)について思っていることを書いてみました。決してISOの認証機関やコンサルの方々を批判しているわけではないので悪しからず。

 1990年代の中ごろから多くの会社が競うように認証取得をしてきました。私の記憶ではヨーロッパとの取引をするにはどうしても必要というのが始まりだったように思います。今やQMS認証取得企業が約50000社とも言われています。
経営体質を強化したい、QMSを構築すればわが社の品質、コスト、納期のレベルが良くなるだろうとこぞって認証取得をしてきました訳ですが、本当に良くなりましたか?、効果が頭打ちになっていませんか?、認証のロゴがほしいだけの取り組みになっていませんか?、内部監査や認証継続のための外部審査の間際になってドタバタしていませんか、わざわざやっていませんか?、ISOに使われていませんか?

 もしこんな兆候があるとしたら変えるか、辞めるかの時期がきていると思います。QMSの要求事項って考えてみれば出来ていて当たり前のことと思いませんか?
 例えば不適合の対応、是正予防処置、文書管理や記録管理、マネジメントレビューなどQMSが要求していることは会社経営をすれば必ず必要となる機能です。もし無いならばQMSのフレームに従って整備することはもちろん効果的ですし、フレームに従って会社のプロセスをチェックしてみることは賛成です。でも当たり前のことができるようになったら、使い方を変えていく必要があります。いつまでもダラダラと外部審査を受けていると「外部審査がくるのでそろそろ用意しようか」というわざわざ推進が定着してきます。わざわざ推進が定着してくると体質強化どころか体質悪化。

 QMSを継続しているが何にも良くならないと経営者は呟き、外部審査があるから体裁を整えなきゃと社員はボヤキいてませんか?

「外部審査が歯止めなんです」という会社もありますが悲しい話に聞こえませんか?

当たり前のことを当たり前にできず外部の力を借りないと体裁すら整わなんて悲しいです。

皆さんはどうお考えですか?


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