さんぐう直人 公式ブログ  ”未来は、今、創られる”

政治活動、経済活動など、さんぐう直人の活動を紹介します。

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新型コロナに想う

2020年05月25日 20時17分33秒 | 議員日記

 異常事態宣言が全国で解除された。

 有識者の中で賛否はあるようだが、次のステップ(命→命と経済)にいくための踏み台と思う。人間いつまでも我慢は続かない。日本の国民性が優れているとは言え、締めたあと少しは緩ませないとカンカン照りの中で「乾いたぞうきん」は絞り続けられない。まずは歓迎したい。新型コロナ禍で変わったこと、これから変わることなど徒然に思いめぐらしてみた。

 

新型コロナがパンドラの箱を開けた

 3密回避、不急不要な外出自粛など毎日の生活に影響がでていることは事実である。経済はどうか。観光産業は壊滅状態、飲食業の5割半減は当たり前、自分の身を犠牲にしている医療介護従事者や全国を移動せざるを得ない運送業者などに冷たい言葉。感染を防ぐマスクなどの防護具は海外頼みで不足。医者に行くにも行けない、感染防止に必要な物も手に入らない、良かれと思って振った金棒は不発、必要な時に必要な給付金は届かない、ここぞとばかりのネット上の誹謗中傷、第二派への具体的な備えが見えない緊急事態宣言の解除。

 経済で言えば、観光関連の産業、飲食業は青息吐息(正直、2,3ヶ月はもつだろうと思っていた、大反省)。5月2日の日経電子版には本年1~3月の経済の落ち込みが78%と日本が一番大きいとの記事有り。世界第3位の経済大国という看板に隠されていた弱さが露呈していると思うしかない(反省含む)。日本の78%に対して、続いて欧州が71%、米国が36%、中国が30%前後。日欧に比べ米中のしたたかさを感じる。新型コロナがパンドラの箱を開けた、開けてみたら。。。。 でも、悪い事ばかりではない。

 

そういえば風邪ひかないなぁ

 3密回避や外出自粛で我慢を強いられるのは辛いが、続けなけれいけない。この数か月間を振り返ってみると私生活では「風邪ひかないなぁ」が一番の変化。例年、2月から4月にかけて1度くらいは発熱を伴う風邪をひいていたが今年は風邪をひいていない。やはりマスクの着用、うがい手洗いや消毒、ソーシャルディスタンスの確保などが効いているんだろう思う。新型コロナのワクチンや治療薬が早くできることを期待しているが、マスク、うがい、手洗い、消毒が現在の唯一の特効薬であり、日本人の得意技、先人の知恵である。ある健康食品の宣伝歌を思い出す。

「うがい、手洗い、に〇に〇ら〇お〇♪♪ あぁーーばあちゃんの言う通り、ばあちゃんには敵わない♪♪♪」

 それともう一つ変わったことと言えば、在宅勤務が増えたこと。政府が働き方改革の一環としてあれだけテレワークの推進を叫んでもなかなか広まらなかったが、コロナ禍のもと皮肉なことに広がってきている。当初、在宅勤務による孤独感や疎外感を感じるとの声もあったが、今朝のTVで6割以上の在宅勤務者が「これからも続けたい、できれば続けたい」とのニュースが流れていた。

 SNSやICTの活用が遅れていた地方議会においても、リモート会議の導入が進んでいる。私の属する柏崎市議会でもZoomを使った環境整備を進めている(言い出しっぺの小生が責任者を仰せつかった)。議決する本会議ではできないが、委員会での利用は可能との通達が総務省からでている。非常事態宣言が解除された現在、距離をおいたレイアウトやマスクなどの着用や換気で通常通り会議をやることになると思われるが、いつでもリモート会議ができるよう整備を進めたい。

 また、議会の研修や視察はリモート会議でいいのではないかとも思う。参加費の他に、交通費や宿泊費、移動時間を消費している。リモート会議の活用で費用と時間の節約になる。大袈裟に言えば、生産年齢人口が減少する日本において人の時間をどう使うかが経済再生や国際比較で低いと評価されている日本の労働生産性の改善の鍵になるのではないか。

。。。それにしても、この先、どうなるんだろう?

 

モノは動くが、ヒトは極力動かない社会がやってくる?

 新型コロナが消滅したわけではなく、治療薬もワクチンも無い中で、3密回避、外出自粛、県をまたぐ移動の自粛などは続くし必要だろう。そのためにテレビ会議やリモート会議を使った在宅勤務が増えるだろう。つまり、リモートなどでできることは済ませ、ヒトが極力動かない社会になるのでは。もちろん、ヒトが動かないと成り立たない仕事や従事者に対しては、新型コロナの感染防止対策(PCR検査なども含め)を手厚く集中していく。

 一方でモノが動かないと経済が日常生活がままならなくなる。でも日本は生産年齢人口の減少やドライバー不足に陥っている。モノを運びたいがどうするか???

「そうだ新幹線がある!」

 相当飛躍した発想になるが、モノの運搬手段を考えた時に「新幹線」が浮かんだ。テレビ会議やリモート会議が日常化(生活様式として定着)すると、公共交通を使った外出や出張が減ってくる。特に県をまたぐ移動に使われた新幹線の利用が大幅に減ってくるのではないか。新幹線は世界に誇れる日本の高速交通網で主要幹線である。物量や重量はトラックに及ばないかもしれないが、スピードや時間の意味では大きく期待が持てる。もちろん車両や駅の改造は必要だが。。。。「なにを馬鹿な事を言ってるんだ」と一笑されそうですが?

 繰り返しになるが、「新型コロナがパンドラの箱を開けた」

発想を変えていく必要がありそうだ、こんなことを徒然に考えてしまう。

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100人の1歩 その2

2020年03月31日 16時20分57秒 | 議員日記

市民が無理なく続けられそうな100人の1歩の第2弾です

路線バスに乗ろう2000⁺

そうだ「バスがある」

 皆さん路線バスに乗っていますか? 私の地元には柏崎駅ー杉平線(平日4便 土日は減便)と柏崎駅ー宮平北線(平日4便 土日はなし)と2本の路線が運行されています。私は普段自家用車で動いているので年間で4、5回程度の利用です。

 昨年、路線バスのありがたさを痛感したことがありました。その日は長岡市にどうしても行かないといけない(私主催の講演会と懇親会🍺)、車ではいけない、電車は台風の影響で全て運休。

「そうだ、バスがある!」

 柏崎駅までバスで行き長岡駅行のバスに乗り換えて無事到着。路線バスのありがたさを身をもって感じました。

 

現役世代の「我がごと」では?

 確かに今(60歳手前です)は自家用車で自由に動けるし、バスや電車の利用は少なくて済む。我がごとになりきれていない自分がいる。でもいつかは自動車免許を返上する時が来る。自動運転も実用化に近づいているが新潟の雪道で安全に走れるの?、そもそも自動運転の車を私は買えるの(相当高額になるだろうし)?。路線バスは使い難いというが今の方がまだましで、財源難と運転手不足により私たち世代が免許返納するころはもっと悲惨になっているんじゃないの?私も交通難民になるのか?  なんてことを考えてしまいます。

交通難民にならないために、私たち現役世代こそ

「我がごと」

として考えませんか。

 

路線バスに乗ろう2000⁺

 高齢者を半額割引にしたり、バス停に限らずどこでも乗り降りできるフリー乗降区間を増やしたりと行政とバス事業者が路線バスの維持、生活交通を確保するために知恵を振り絞っています。柏崎市では路線バスを維持するために毎年1億6千万円が必要になります。それでも年々乗降者は減り、乗降率(各路線の平均乗降者数が2人以上)が補助金の基準に届かなく今年は新潟県の補助金がなくなってしまいました。確かに走っているバスを眺めたり、たまに乗ってみるとバスの中は、

🚍「ガラガラ」🚌

 先日、柏崎市の生活交通の担当課に「路線バスを維持するために市民は何回利用すればいいの?」と素朴な疑問を投げかけました。答えとしては、私の地元の路線では毎日各便で3~5人程度乗車数が増えれば新潟県の補助金が復活するとのことでした。毎日各便3~5人の乗車数を増やす?、できそうな気もしますがハードルが高いような気もします。今一つピンときません、我がごととして具体的な利用シーンが浮かびません。

 そこで、柏崎市が路線バスを維持するための負担金が1億6千万円、これを柏崎市の人口で単純に割ると

一人当たり年間2,000円

 多いとみるか、少ないとみるか、何とかなりそうとみるか。私に当てはめれば、柏崎駅までの移動8回分に相当します。路線バス時刻表をみましたが、前述の杉平線と宮平北線で使えるバスがありました。もちろんバスが通っていない地区もありますし、全ての市民が利用するのは無理です。「バス運行はバス事業者の使命でしょ」「路線バスを維持するのは行政の責任でしょ」「市民に頼るなんて間違いだ」とのお叱りがあることも当然です。

 繰り返しますが、路線バスの維持は、

現役世代の我がごと

時間に余裕があるとき、無理のない範囲で路線バスを使いませんか!

 

 

 

 

 

 

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100人の1歩 その1

2020年03月30日 11時31分32秒 | 議員日記

 本日、志村けんさんが逝去。心よりご冥福をお祈りします。また、笑いを通して元気を届け続けてくれた志村けんさんに心より感謝感謝感謝です。けんさん、ありがとう。

さて久々の投稿です。

 日本では高齢化が進み少子化が相まって人口が減少、税収減だが福祉費増で国も地方自治体の財政はアップアップ。協働社会、共創社会、お互い様社会などと叫ばれるが、コロナ対応は国や行政の想いが届かず我が事ではなく人ごと、笛吹けど踊らずか。賛同する1人が頑張って100歩進むより100人が1歩進む方が力強いはず。私たちができそうな「100人の1歩」をあげてみました。もちろん市民に協力を求めるわけで「無理なく続けられる」ことが大前提です。

 

100人の1歩 その1「レジ袋削減」

目的は温暖化の原因とされる「Co2削減(海洋マイクロプラスチック問題にも貢献できる!)」です。

 そのために私たちがやることは「マイバックを買って持ってお買い物」だけ。市内のスーパーMaでは〇円引き、スーパーHaでは〇円引きのうえ袋詰めまでしてくれます。レジ袋がないと困るんだよなぁの声が聞こえてきますが、台所の片隅で山になっていませんか?結局は捨てていませんか?。私もマイバックで買い物をしています。たまに持参を忘れてしまい都度買い足していたらマイバックが5枚にもなりました( ^^) _U~~。。こんな経験から、レジ袋ゼロは無理でも減らすことはできると確信しています。

「レジ袋を減らしたくらいで、そんなに効果があるの?」と私も疑心案疑で試算してみたら、こんな結果。

Co2削減量 年間400トン

400トンは大きいか小さいか?

 柏崎市のCo2削減目標は9万トンです。ガソリン車からハイブリッド車への切り替えの500台分に、ガソリン車から電気自動車への切り替えの100台分に相当します。負担も大です。

繰り返しますが私たちがやることは、

マイバックを買って持ってお買い物

だけです。

柏崎市はレジ袋削減市民運動の宣言都市です。夏にはレジ袋の有料化が始まります。これを機に始めませんか!(^^)!

 

 

 

 

 

 

 

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この会社をどう救うか!- その2

2014年09月25日 18時17分19秒 | 経営改善
最初の訪問から3カ月ほど経ったある日、A工業から会いたいと連絡が入った。電話を掛けてきたのは、あの佐藤常務だった。口調が穏やかになっている、前回訪問したときのエネルギーが感じられない。少しの不安と大きな期待を抱きながら伺った。

そこには佐藤社長と佐藤常務、そして総務の鈴木さんが待っていた。この間の経緯を伺った。前回訪問後の従業員だけの話合いの様子は鈴木さんが話してくれた。

(鈴木さん)
最初は先生に対する批判でした。「今日初めて来た人に『こんな会社で働きたくない』といわれなきゃいけないのか、なんで社長はあんなコンサルを呼んだのか」という調子です。先生への批判が一通り終わると、『自分達は養鶏場の鶏みたい』と現場の作業者がぽつりとつぶやきました。「朝くると挨拶も早々に作業が始まり(コケコッコー)、かんばんが振られ(餌を食べて)、その指示通りに製品をつくる(卵を産む)。毎日毎日この繰り返しでしょ。このままでいいのかなぁ。確かに働き甲斐と言われると自信がないなぁ。」

 この発言が火をつけたのでしょうか、会社に対する不満や職場の問題点についての発言が堰を切ったように次々と飛び出しました。その中で多かったのは佐藤常務に対する不満です。「自分達の話を聴かない、なんでも自分で決める、提案してもつぶされる、いつも怒られている様だ、押し付けばかりだ。」という調子です。  <後略>

鈴木さんが話している間、佐藤常務は何か言いたそうで我慢し続けているがそれも限界。鈴木さんの話を遮るように話し始めた。


(佐藤常務)
正直言って、鈴木さんから話合いの様子を聞いたときは「そこまで言うなら自分達で考えろ!」と投げ出したい気分になりました。自分なりに会社のこと、従業員のことを想いやってきたのに彼らの見方は違っていた。ショックでした。その後、この件は社長とじっくり話し合いました。おそらくA工業に入って初めて本音で話し合ったような。でも話し終わってさわやかな気分がしました。 <中略>

未だにあなたから『この会社で働きたくない』と言われたことに納得をしていません。ただ従業員が言うことにも一理ある、私が気づかなかった問題点もある、彼らは彼らなりに会社のことを考えている、もしかして何も考えず判断しない従業員と思っているのは自分だけかもしれない、そう言えば彼らと腹を割って話したことは無いような気がするし  <後略>

A工業にはかなりのマグマ(不安、不満、欲求)が溜まっていたようだ。そのマグマ溜りに蓋をしていたのが佐藤常務かもしれない。一度、噴火させる必要がありそうだ。

 帰り際に「佐藤常務に変化が見られますが、何をされたのですか」と佐藤社長に質問したら「いやいや大したことはなにも。」と教えてくれない。一体何をしたのだろうと思案しながら、この日はA工業を後にした。

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この会社をどう救うか! -その1

2014年06月18日 18時10分15秒 | 経営改善

こんな会社があります。皆さんは、この会社で働きたいですか? 私はNoです。

それは1本の電話から始まった。

「はじめまして、私はA工業で社長をやっている佐藤と申します。自動車向けの電子部品を製造・販売しています。経営改善の指導を先生にお願いしたく電話をしました。B商工会議所に相談したところ先生を紹介されました。当社は創立して28年。これまでも危機はありましたがなんとか乗り越えてきましたが、さすがに今回のリーマン危機は内部の力だけでは・・・・・・・(中略)・・・・・・・・・・・ ついてはご指導いただけますでしょうか」。

 電話越しの社長の口調から雰囲気の良さそうな会社と期待ができた。

そして訪問の日。

 玄関に入ると、そこは無機質な空間だった。整理整頓はされている、清掃もいきとどいている、でもここがお客様を出迎える会社の顔なのか、これがこの会社の雰囲気なのか。

 インターホンで手続きをすると総務の女性(鈴木さん)がでてきた。
「本日はお忙しいところ訪問いただきありがとうございます。当社のような会社に来ていただけるなんて・・・」と何か言いかけて、社長室に案内された。社長と常務が待っているらしい。玄関から社長室までの間も掲示物がなく、すれ違う人も誰もいない、冷たいトンネルの中を歩いているかの様だった。


 社長室では佐藤社長が待っていた。慈愛に満ちて誰もがその懐に飛び込みたく表情の方だ。佐藤社長から会社の紹介、今回の経緯、現在の問題点、将来の課題などの説明を受けた。

「ここ10年、お客様の厳しい要求に応えるために、品質や環境ISO認証取得、トヨタ生産方式によるQCDの向上、経費削減などの体質強化策を図ってきた。おかげでお客様から見放されることなくやってこれた。でもここ2年程度をみると新技術や新製品の開発は遅れが目立ち、現場の改善も新しさに欠けている、中堅社員の退職が増えてきている。10年間、体質強化をやってきたが、何か大事なものを捨ててしまった様に感じている。そこにきて今回のリーマン危機で次の一手をどう打つか、このままでいいのか、このままではまずいのか、毎日自問自答の日々だ。今日は第3者の目で客観的に当社の様子を見てもらい、率直な感想を聞かせてもらいたい。」

 また、佐藤社長の人生観、お客様や従業員への想いなども聴かせてもらった。その間、同席していた総務の鈴木さんも嬉しそうな表情に見えた。佐藤社長の経営感は『会社は従業員のもの』の一語に尽きる。佐藤社長とこんな話をしているときに、遅れて常務の佐藤さんが社長室に入ってきた。

「いやー、なかなか指示を徹底できなくて。遅れてしまい申し訳ない。佐藤です。」 

 大きな声、自信に満ちた態度から自分がA工業を引っ張っているというオーラが発散されている。なかなかエネルギッシュな人物だ。佐藤常務は10年前にA工業に入社以来、製造現場一筋に歩んできた。これまでの活躍が認められ、昨年、常務に昇格した。一昨年からは、開発や営業に対しても権限を持つようになったらしい。社長の話からもA工業の経営は実質的に佐藤常務がリードしている様だ。

 佐藤常務は、具体的な評価指標や経理数字を使って、これまで実施してきた現場づくりの経緯、組立から検査までを業界で初めて全自動化したことなどを延々と話してくれた。特に自分が作り上げた現場には絶対の自信を持っているようだ。ようやく佐藤部長の話が終わり工場見学に向かった。
 
 そこには活気という空気が流れていなかった。さすがに佐藤常務が自慢するだけあって、職場の5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)は徹底されている。現場作業者は黙々と作業をしている。現場のいたるところに今日の生産目標と進捗状況がリアルタイムで表示され、進捗がおもわしくないとアラームがあがる仕組みになっている。アラームが上がると、真っ先に佐藤常務自らが駆け付け対処の指示をしているらしい。作業も標準化され標準作業書が作業者の前に掲示されている。生産工程は「かんばん方式」で制御され、一見してムダの無い規律ある製造現場になっている。

 でも作業者が窮屈そうに仕事をしている。作業者から生き生きしたエネルギーが感じられない。作業者の顔には緊張感が漂っている。すれ違い様に「こんにちはぁ!」と声をかけても反応なし。こちらが挨拶したのに誰ひとり、返事がないばかりか眼すら合せない。もちろん作業中に話をしている作業者はいない。説明を受けている間、近くにいる作業者の緊張感は増しているようだ。私より佐藤常務を気にしている。でも佐藤常務は自信満々に説明を続けている。

案内の最後に佐藤常務から

「これから1時間現場を止めるので、感想やアドバイスを従業員に話して欲しい」と申し入れがあった。コンサルタントからは以下の話があった。

「A工業さんの現場について今の段階で言うことはない。ここまで現場を仕上げてきたことに感服する。佐藤社長、佐藤常務のリーダーシップのもとで皆さんも大変な苦労があったことでしょう。ところで皆さんがこの会社で働く意義や働き甲斐はなんでしょうか。私はこの会社で働きたいとは思いませんでした。」

 その瞬間、従業員は凍りついた者と安堵の表情を浮かべた者に分かれた。佐藤常務は一瞬呆気にとられた後、怒りの表情に変わった。佐藤社長だけがいつもの笑みを浮かべていた。私の話は早々と切り上げ、残りの時間は従業員だけで意見交換をしてもらうことにし、この日はA工業を後にした。
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