ものづくりあれこれ

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秋を感じて描く

2015年09月29日 17時01分03秒 | 絵手紙
デイケアに勤務していた時に描いた絵手紙があります。2枚載せてみます。
秋をテーマに利用者の皆さんと描きました。当時、職員として利用者さんの補助をしていて、短時間で勢いよく描いたため、今見返すと、線描も色合いもかなり大雑把です。
それでも、その時の感動が表れているようで、今でも好きな作品です。

  
  鶏頭の鮮やかな色はおしゃれですね。

鶏頭のあざやかな臙脂色が目をひきます。鶏頭の種は、ゴマ粒よりも小さく、子どもの頃から自分の家には植えてありませんでした。学校へ行く道すがら、よその庭に咲いている鶏頭や見事な色合いの葉鶏頭を見て、うちにもあったらなぁ、と羨ましかったのです。

大人になって鶏頭の種を撒いたことがありました。買ってきた種を見てびっくり。残念ながら上手く芽が出ないで枯れてしまったことを覚えています。

もう一枚は、アケビ。少し色づいた実がはずかしがっているようで、なんとも色気を感じたのでした。

  


この植物は、なかなか実物を見ることができませんでした。初めて、アケビの木に実がなっているのをみたのは、小学校の頃、父に秋の山歩きに連れて行ってもらったときです。それまでは、図鑑で見たことがあり、その実は甘くトロリとしてとても美味しいと聞いていました。いつか食べてみたいと夢に見ていました。
父は、毎年松茸の生える頃には、ずいぶんと早起きをして松茸を採ってきて食べさせてくれていました。山歩きは大変だから、少し大きくなって体力がついた頃にようやく連れて行ってくれました。散々歩いて、日当たりのよい木立のあたり、父がアケビを見つけて教えてくれました。弾けた実は、今まで食べたことのない美味しさでした。
そんな思い出を胸に描いたアケビ。彩色は未熟ですが、たどたどしさが気に入っています。

絵手紙は、表現が自由です。写実的に書かなくても感じがことがそのまま描ければいいのです。
自分で気に入れば、それでいいんです。
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