カボチャのつるは、ぐんぐん伸びていく。
長いつるから出てくる葉っぱは、丸くて大きくちょうど蕗に似ている。
その葉っぱの付け根からは、長い3本の巻きひげが出てきて、ゆーらりゆーらり支えを求めて伸びて行く。
それぞれの葉っぱの付け根からは、ストローのような長い茎を持つ雄花の蕾が伸びている。その数は、数えきれないほどだ。
それにひきかえ、雌花は、数えるほどしか出てこない。一本の枝分かれした長いつるから、二つか三つ。雌花が膨らんでくるのだ。雌花は、蕾の根元にまん丸い実が付いている。しかし、大きな実に結び付くようなめしべの花がなかなか咲いてくれない。
カボチャの雄花は、ユリのようで細長く、上から見ると星のような形で花びらを開いている。山吹色の大きな鮮やかな色が、虫たちを呼び寄せる。
雄花は、雌花が咲かなくても健気に次々と咲いていく。役に立つとか立たないとか、考えてはいない。期が満たされたら、見事な花となる。
まるで打ち上げ花火のように、潔い。
カボチャの生に対する勢いだ。景気づけにたくさんの雄花を咲かせているのかもしれない。
いつか立派な実を残すために。
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