ジャングル1日目
ジョージタウンに3泊した後、いよいよジャングルに飛び立った。

しばらく南に飛ぶと、セスナから眼下はもう深緑一色。「この国なんか、海と川沿いにャcャc町があるぐらいで、あとは緑のジャングルだけだな…」。

やがて今回の目的地、エセキボ川も姿を現す。

約1時間のフライトで、ほとんど原っぱと呼んでいい滑走路に降り立った。

小さな村でダラダラと小休止をした後、

そこから舟に乗り換え、さらに1時間半。砂浜にできたキャンプ地に到着! 明日から7日間、釣り三昧の日々が始まる(^-^)/
・・・・・・・
釣行初日の早朝、出撃前にルアーのアクションをチェックする。キャンプ地の砂浜から、シャローに顔をのぞかせる岩の際にザラスプーク改を落とすと、「バシャ!」と水面が割れた。「ちょっと小さい…」と思ったけど、タライロンはキャンプ地では釣れたことがないと言う。また、後々ここら周辺ではルアーで狙ってタライロンを釣るのは難しいことが判明するため、ここで捕っておいてよかったな。

初日の相棒は釣りを始めたばかりだというIさん。和気藹々と川を遡っていく。先ずはMolix社の表層系プロップベイト「PJB110」でピーコックバス。使い方は水面で「バシュ!」と水飛沫を上げ、そしてほんの少し潜らせて引いて、浮かせてまた「バシュ!」。バランスを崩さぬようにやや激し目に…。

続いて、砂浜シャローの岩場地帯。PJB110をなんか「ニョロ、ニョロ」といやらしく追ってきたのはアロワナさん。

「えっ、ここのアロワナってこんな場所に潜んでいるの!?」、まだ発売前のMV‐55プロトでの嬉しい80アップでした。Iさんも同サイズを上げ、気分は盛り上がっていく。

しかし、その後は低迷。ピーコックやブラックピラニアがャcャcと…。「なんか、ルアーはあんまり爆釣って感じじゃないね…」。ャCントもシャローに顔を出す岩の陰に限定され、「これでもかっ!」と釣果が積み重なっていくアマゾンの釣りではない。後でこの地に何度も足を運んでいるセーヤ君に聞くと、「前回はもうちょっと出たが、今回は少々渋い…」とのこと。

その後はキープしたピーコックバスを切り身にして、鯰狙い。1匹目はタイガーショベルノーズ。

そして、ジュンジア(この地ではレオパードと呼ばれる)がャcャcと。なんかガイドのおっちゃんが選ぶャCントが、比較的細い支流の何でもない流れの中が多く、大物が来る気配が感じられません…。

挙句の果てに、キャンプ前まで帰ってきて、「えっ!?ここで…」と驚く。しかし、意外とドン深でなかなかいいャCント。メーターオーバーのレッドテイル。「んー、なんとかまあ、初日としては満足かな…」。

キャンプに帰ると、上流部の最強ャCントで大ちゃんが190cmのピライーバを上げたという。「まだまだ初日。チャンスは来る!」と安心し、日中の不穏な空気を払拭した。
夜のご飯はこんなんでした。平坂さんが釣ってきたレオパードのフライにカレー。この地では一番おいしい鯰と言われてるだけあって、「結構、いけるよ!」。

・・・・・・・
ジャングル2日目
翌日はキャンプ地からボートで更に上流へ6時間。時間がかかり過ぎるので、途中でキャンプを張ってピラルクーを狙うことに。ャCントが狭いため、船は2艇4名まで。メンバーは俺・平坂さん・大ちゃん・ざざむしHさん。
道中、ピラルクーの餌にするピーコックを釣りながら遡るも苦戦し、皆で合わせて6本。またしても不穏な空気を漂わせながらキャンプ地に到着。「姿は綺麗なんだけどなぁ、いまいち爆釣がない…」。

昼食後、キャンプ地から更に遡り、支流に入った。ボートマンはキャンプの最強ガイドのレイモンド、相棒は平坂さん。レイモンドの腕には意味不明なタトゥーが彫られているが、ガイドとしての腕は確かだ。繊細なオールさばきで細い水路を抜けると、割と広大なラゴアに到着する。「ここがピラルクーの生息地だ」という。
「生」っていうタトゥー、いったい何を意味するのか…。

今まで、ブラジルで33匹のピラルクーを捕ったことがあるが、その内、泳がせ釣りでは2匹、ルアーでは28匹、刺し網で3匹だった。今回、ピラルクー狙いは餌釣りに特化しようと思っていた。
この地のピラルクーは圧涛Iにサイズが良く、ルアーだとファイトに時間が鰍ゥりデットになりやすいし、針がいっぱいついていて捕り込み時に危ない。また、釣りをトータルに理解していない人は餌は飲み込まれやすいと思うかもしれないが、鯰などの超大物釣りで食道まで飲み込まれたことは一度もなく、みんなイイ所に針が鰍ゥっている。バーブレスのシングルフック1本、強いタックルで早めに勝負をつけるが正しいと判断。また、現地のルールで「1人1回の遠征で1匹だけ釣っていい」ということもあり、「餌で特大サイズを1匹釣って終わり」というのが、このキャンプのスタイルとなっていたためだ。
タックルは大鯰用として持参していたMX-∞とアベットの組み合わせを用意した。しかし、ピーコックを狙っていて、そのままの流れでいきなりピラルクーに突入したため、手にしていたのはMV-65+アンタレスの組み合わせだった…。
エンジンを止め、手漕ぎに変えて静かに舟を進めていく。思ったよりピラルクーが呼吸に上がってくることはなく、割と広大なラゴアでャcャcといった程度。「えっ、なんかブラジルと同じ感じがする…」と失望しかけたその時、呼吸に上手く合わせて餌を放ると、ピラルクーは意外と直ぐにヒットした!
突如ラインが「スルスルスルー」と出て行って、10mほど走らせたところでレバーを上げ、ビシッと合わせを入れる。「ドスッ」っと衝撃が伝わって、「グワ、グワンッ」っと首を大きく左右に振る感触があった。1~2度追い合わせを加え、ファイトを開始!

今までで1番大きいと思われるピラルクーが、1番あっさりとヒットしてしまい、あまり緊張感も無くのんびりファイト。ある程度の重量感はあるが、動きが鈍い。後ろで見守る平坂さんと笑顔で会話する余裕もあった。

この時、「150~160cmぐらいかな?」と予想し、割と楽にボート際まで寄せた。「MV-65、ピラルクーでも余裕だね!」とほくそ笑んだその時、「ドババババァァ~」と水面を割り、その姿を見た時、「あっ、やっぱデカい。2mあると思う…」。

少々焦りつつも浅場に寄せ、「そろそろランディングだな」と思った時に問題発生! レイモンドがランディングに選んだ場所が浅過ぎます…。岸から25mが水深10~40cmの遠浅になっており、カケアガリまで寄せても、そこに引っ鰍ゥってそれ以上浅い所に誘導出来ません…。
「カケアガリでランディングしてくれてもいいのにな…」と思いつつも、この地のボートマンはピラルクーをホントに大切にしていて、完全に浅場に乗り上げるまで無理をしない。おまけに淡水エイがウヨウヨいるので危ないしね…。
しかしラインはPE5号直結(ワイヤーリーダーは60cm)。無理がしたくても、ちょっと危険。「MX-7とコンクエスト401、PE8号だったら、ずり上げれるのにな…」。
って、後ろを振り向くと、レイモンドがのんびりとおしっこしてるし…。「今、やり時なの、それ????」。

そうこうしている内に、カケアガリに魚体が引っ鰍ゥり、「バレました…」。「フックはバーブレス」というレギュレーションもあったので、幅の大きなヘッドシェイクにラインが弛んでフックオフした…。

餌が無くなったので、ルアーでピーコックバス釣りに切り替える。ラゴアの真ん中のシャローに岩場があって、シャローミノーを通すと入れ食い。

今までのャcャcが何だったのだろうかと思うほどの爆釣! しばしば、平坂さんとダブルヒット!

だがその後、ほとんどピラルクーが水面に姿を現すことなく日没を迎え、暗闇の中をキャンプに引き返す。ほとんど何も見えないのに、レイモンドは全速力でぶっ飛ばす。「正直、浮「っす…」。
キャンプに戻って、別艇で釣りをしていた大ちゃんとHさんに話を聞くと、渋かったらしい。「はぁ、誰もピラルクーを手に出来なかったのか…」、不穏な空気に再び包まれながら晩飯となるが、出てきたのはピラルクーの餌の残りのピーコックバス…。
おまけにキャンプ地は遠浅の砂浜で目ぼしいものはエイしかいないし、雨も降ってきて寒いし、持ってきたビールも尽きてきて、なんか辛い感じで1日が終わる。
明け方、お腹が空き過ぎたので、餌として取っておいたピーコックを焚火で焼いていると、ガイド陣も起きて来て、また1日が始まる。

ガイアナ釣行記その3に続く!
ジョージタウンに3泊した後、いよいよジャングルに飛び立った。

しばらく南に飛ぶと、セスナから眼下はもう深緑一色。「この国なんか、海と川沿いにャcャc町があるぐらいで、あとは緑のジャングルだけだな…」。

やがて今回の目的地、エセキボ川も姿を現す。

約1時間のフライトで、ほとんど原っぱと呼んでいい滑走路に降り立った。

小さな村でダラダラと小休止をした後、

そこから舟に乗り換え、さらに1時間半。砂浜にできたキャンプ地に到着! 明日から7日間、釣り三昧の日々が始まる(^-^)/
・・・・・・・
釣行初日の早朝、出撃前にルアーのアクションをチェックする。キャンプ地の砂浜から、シャローに顔をのぞかせる岩の際にザラスプーク改を落とすと、「バシャ!」と水面が割れた。「ちょっと小さい…」と思ったけど、タライロンはキャンプ地では釣れたことがないと言う。また、後々ここら周辺ではルアーで狙ってタライロンを釣るのは難しいことが判明するため、ここで捕っておいてよかったな。

初日の相棒は釣りを始めたばかりだというIさん。和気藹々と川を遡っていく。先ずはMolix社の表層系プロップベイト「PJB110」でピーコックバス。使い方は水面で「バシュ!」と水飛沫を上げ、そしてほんの少し潜らせて引いて、浮かせてまた「バシュ!」。バランスを崩さぬようにやや激し目に…。

続いて、砂浜シャローの岩場地帯。PJB110をなんか「ニョロ、ニョロ」といやらしく追ってきたのはアロワナさん。

「えっ、ここのアロワナってこんな場所に潜んでいるの!?」、まだ発売前のMV‐55プロトでの嬉しい80アップでした。Iさんも同サイズを上げ、気分は盛り上がっていく。

しかし、その後は低迷。ピーコックやブラックピラニアがャcャcと…。「なんか、ルアーはあんまり爆釣って感じじゃないね…」。ャCントもシャローに顔を出す岩の陰に限定され、「これでもかっ!」と釣果が積み重なっていくアマゾンの釣りではない。後でこの地に何度も足を運んでいるセーヤ君に聞くと、「前回はもうちょっと出たが、今回は少々渋い…」とのこと。

その後はキープしたピーコックバスを切り身にして、鯰狙い。1匹目はタイガーショベルノーズ。

そして、ジュンジア(この地ではレオパードと呼ばれる)がャcャcと。なんかガイドのおっちゃんが選ぶャCントが、比較的細い支流の何でもない流れの中が多く、大物が来る気配が感じられません…。

挙句の果てに、キャンプ前まで帰ってきて、「えっ!?ここで…」と驚く。しかし、意外とドン深でなかなかいいャCント。メーターオーバーのレッドテイル。「んー、なんとかまあ、初日としては満足かな…」。

キャンプに帰ると、上流部の最強ャCントで大ちゃんが190cmのピライーバを上げたという。「まだまだ初日。チャンスは来る!」と安心し、日中の不穏な空気を払拭した。
夜のご飯はこんなんでした。平坂さんが釣ってきたレオパードのフライにカレー。この地では一番おいしい鯰と言われてるだけあって、「結構、いけるよ!」。

・・・・・・・
ジャングル2日目
翌日はキャンプ地からボートで更に上流へ6時間。時間がかかり過ぎるので、途中でキャンプを張ってピラルクーを狙うことに。ャCントが狭いため、船は2艇4名まで。メンバーは俺・平坂さん・大ちゃん・ざざむしHさん。
道中、ピラルクーの餌にするピーコックを釣りながら遡るも苦戦し、皆で合わせて6本。またしても不穏な空気を漂わせながらキャンプ地に到着。「姿は綺麗なんだけどなぁ、いまいち爆釣がない…」。

昼食後、キャンプ地から更に遡り、支流に入った。ボートマンはキャンプの最強ガイドのレイモンド、相棒は平坂さん。レイモンドの腕には意味不明なタトゥーが彫られているが、ガイドとしての腕は確かだ。繊細なオールさばきで細い水路を抜けると、割と広大なラゴアに到着する。「ここがピラルクーの生息地だ」という。
「生」っていうタトゥー、いったい何を意味するのか…。

今まで、ブラジルで33匹のピラルクーを捕ったことがあるが、その内、泳がせ釣りでは2匹、ルアーでは28匹、刺し網で3匹だった。今回、ピラルクー狙いは餌釣りに特化しようと思っていた。
この地のピラルクーは圧涛Iにサイズが良く、ルアーだとファイトに時間が鰍ゥりデットになりやすいし、針がいっぱいついていて捕り込み時に危ない。また、釣りをトータルに理解していない人は餌は飲み込まれやすいと思うかもしれないが、鯰などの超大物釣りで食道まで飲み込まれたことは一度もなく、みんなイイ所に針が鰍ゥっている。バーブレスのシングルフック1本、強いタックルで早めに勝負をつけるが正しいと判断。また、現地のルールで「1人1回の遠征で1匹だけ釣っていい」ということもあり、「餌で特大サイズを1匹釣って終わり」というのが、このキャンプのスタイルとなっていたためだ。
タックルは大鯰用として持参していたMX-∞とアベットの組み合わせを用意した。しかし、ピーコックを狙っていて、そのままの流れでいきなりピラルクーに突入したため、手にしていたのはMV-65+アンタレスの組み合わせだった…。
エンジンを止め、手漕ぎに変えて静かに舟を進めていく。思ったよりピラルクーが呼吸に上がってくることはなく、割と広大なラゴアでャcャcといった程度。「えっ、なんかブラジルと同じ感じがする…」と失望しかけたその時、呼吸に上手く合わせて餌を放ると、ピラルクーは意外と直ぐにヒットした!
突如ラインが「スルスルスルー」と出て行って、10mほど走らせたところでレバーを上げ、ビシッと合わせを入れる。「ドスッ」っと衝撃が伝わって、「グワ、グワンッ」っと首を大きく左右に振る感触があった。1~2度追い合わせを加え、ファイトを開始!

今までで1番大きいと思われるピラルクーが、1番あっさりとヒットしてしまい、あまり緊張感も無くのんびりファイト。ある程度の重量感はあるが、動きが鈍い。後ろで見守る平坂さんと笑顔で会話する余裕もあった。

この時、「150~160cmぐらいかな?」と予想し、割と楽にボート際まで寄せた。「MV-65、ピラルクーでも余裕だね!」とほくそ笑んだその時、「ドババババァァ~」と水面を割り、その姿を見た時、「あっ、やっぱデカい。2mあると思う…」。

少々焦りつつも浅場に寄せ、「そろそろランディングだな」と思った時に問題発生! レイモンドがランディングに選んだ場所が浅過ぎます…。岸から25mが水深10~40cmの遠浅になっており、カケアガリまで寄せても、そこに引っ鰍ゥってそれ以上浅い所に誘導出来ません…。
「カケアガリでランディングしてくれてもいいのにな…」と思いつつも、この地のボートマンはピラルクーをホントに大切にしていて、完全に浅場に乗り上げるまで無理をしない。おまけに淡水エイがウヨウヨいるので危ないしね…。
しかしラインはPE5号直結(ワイヤーリーダーは60cm)。無理がしたくても、ちょっと危険。「MX-7とコンクエスト401、PE8号だったら、ずり上げれるのにな…」。
って、後ろを振り向くと、レイモンドがのんびりとおしっこしてるし…。「今、やり時なの、それ????」。

そうこうしている内に、カケアガリに魚体が引っ鰍ゥり、「バレました…」。「フックはバーブレス」というレギュレーションもあったので、幅の大きなヘッドシェイクにラインが弛んでフックオフした…。

餌が無くなったので、ルアーでピーコックバス釣りに切り替える。ラゴアの真ん中のシャローに岩場があって、シャローミノーを通すと入れ食い。

今までのャcャcが何だったのだろうかと思うほどの爆釣! しばしば、平坂さんとダブルヒット!

だがその後、ほとんどピラルクーが水面に姿を現すことなく日没を迎え、暗闇の中をキャンプに引き返す。ほとんど何も見えないのに、レイモンドは全速力でぶっ飛ばす。「正直、浮「っす…」。
キャンプに戻って、別艇で釣りをしていた大ちゃんとHさんに話を聞くと、渋かったらしい。「はぁ、誰もピラルクーを手に出来なかったのか…」、不穏な空気に再び包まれながら晩飯となるが、出てきたのはピラルクーの餌の残りのピーコックバス…。
おまけにキャンプ地は遠浅の砂浜で目ぼしいものはエイしかいないし、雨も降ってきて寒いし、持ってきたビールも尽きてきて、なんか辛い感じで1日が終わる。
明け方、お腹が空き過ぎたので、餌として取っておいたピーコックを焚火で焼いていると、ガイド陣も起きて来て、また1日が始まる。

ガイアナ釣行記その3に続く!
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