
通常は問題無い週数ですが、ちょっとトラブルがあり数日間NICUのお世話になってしまい、昨日めでたく退院となりました。
細くて壊れそうなのでおっかなびっくりですが、とにかく無事に母子共に新居へ入れて一安心です。
今回新築を検討し始めて初めて知ったのが高気密高断熱住宅という言葉です。
シンプルに言えば魔法瓶のような、暖気・冷気を逃がさない家を指します。
このような家が本当に望ましい家なのか、という点については懐疑的な意見もしばしば目にします。
しかし、それらの意見の多くは曖昧な、そして根拠に乏しいものでした。
住いは夏を旨とすべしという吉田兼好の鎌倉時代の言葉を引用したり、四季を感じられる家にすべき、といったものです。
吉田兼好の言葉は、夏暑い家は住みにくいと言うことであり、当時は通風や遮光を良くすることでしか夏の涼しさを得る手段がないからそのように言っているのであって、エネルギー効率の良いエアコンが使用できる現在にその言葉をそのまま持ってくることは思考停止に他なりません。
電気・石油・ガスを使用して暖めた空気をそのままロスするようなスカスカの住宅が、現在でも望ましい住宅の形であるはずもありません。
四季を感じられる家にすべき、というのはわからなくもありませんが、普通に生活していればずっと家に籠もっていることはなく、外に出れば否応なく季節は感じます。
好きこのんで冬の寒さに震えたり夏の蒸し暑さに耐えながらエネルギーを垂れ流す家に住む必要など無いと考えます。
ただ、夏の夜に居間の窓を大きく開け放して家族で縁側で涼むと言うような光景を今日見かけたのですが、そのようなことがしにくくなるのはマイナスかもしれません。
そうは言っても、今の家でもそんなことはしておらず、日々の仕事や子供の世話に追われているばかりなのですが。
最近、あるサイトで一般の方が「超高気密は必要か?」というタイトルで住いのプロの方に質問をしていたのですが、ある回答者が「家と言うモノは、昔より「雨露しのげれば・・・」じゃないでしょうか!?」という言い方で批判的に答えていたのがショックでした。
雨露がしのげれば良いのであれば物置小屋にでも住んでいればよい。あなたはそんな家に住んでいるのかと言いたくなりました。十分四季も感じられるでしょう。
まぁ、この方は湘南スタイルのオシャレなインテリアデザイナー(笑)のようですので、寒冷地の人間にととっては無縁なのですが。
様々な人が違うことを言っており、素人施主にとっては勉強が必要です。
勉強した内容が正しかったのかどうか、それは家が建ってからわかることでしょう・・・