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苦土・加里比と石灰・苦土比

2007年03月15日 | 土壌環境
交換性塩基のところで述べたように、
塩基については量とともにバランスも重要です。

苦土と加里、石灰と苦土それぞれのバランスについて数字で表したものが、
苦土・加里比と石灰・苦土比です。

計算方法は、単純に分析値を割ったものではなく当量比で計算します。
(当量とは、原子量を原子価で割ったものです。)
これらの数値は、たいていは分析結果表に算出されて示されていますが、
興味のある方は計算方法を以下に示しますので、
少し複雑ですがご自分で試しに算出してみてください。

各交換性塩基の1当量は、

交換性加里 47.1・・・①
交換性苦土 20.15・・・②
交換性石灰 28.04・・・③

交換性加里、交換性苦土、交換性石灰の分析値(mg/100g)を
それぞれ当量に変換すると、
①②③より、

交換性加里の当量=[交換性加里の分析値]÷47.1・・・④

交換性苦土の当量=[交換性苦土の分析値]÷20.15・・・⑤

交換性石灰の当量=[交換性石灰の分析値]÷28.04・・・⑥

すなわち苦土・加里比は、⑤÷④です。
石灰・苦土比は、⑥÷④です。

苦土・加里比は2以上、石灰・苦土比は2~6程度を目標に改良します。
上式を見れば、苦土・加里比を高くするには苦土肥料を、
低くするには加里肥料を使えばよいわけですね。

同じように考えて、石灰・苦土比を高くするには石灰を、
低くするには苦土を入れます。

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