植物は本来、根から水と肥料を吸収しますが、
何らかの条件で根張りが悪くなって生育が衰えたり、
根からの養分吸収が生育に追いつかず、要素欠乏になったりした場合に
水に溶かした肥料を葉から吸収させる方法があります。
これを葉面散布と呼んでいます。
葉面散布専用の資材が売られているので、
それを利用するのが良いと思われますが、
普通の液体肥料を薄めて使うこともできます。
ただし、濃度が高いと葉が枯れてしまうことがあるので
注意が必要です。
葉面散布剤はもともと保証成分がそれほど高くなく、
これを薄めて使い、さらに霧にして散布するのですから、
一回の散布で植物にかかる量は少なくなります。
ですから、そこから吸収される肥料成分量はわずかであると
考えた方が良いでしょう。
ですから、生育の悪い株を葉面散布で元気にさせる
というのは、かなり難しいのです。
生長には窒素、リン酸、加里などの
多量必須要素が関係しているからです。
前述のように葉面散布くらいの量では、
小さい植物ならば意味もあるかもしれませんが、
大きい植物では必要量には追いつかないでしょう。
そこで、トマトのように大型になる植物については、
生育の衰えを防ぐために多量必須要素を補給しようとする場合、
根の状態が回復するまでの間の応急処置という考え方で行います。
吸収させる量を確保するため、少なくとも1週間以上、
1~2日毎に、集中的に続ける必要があるでしょう。
一方、品質向上のためにと、
薬剤に葉面散布剤を混ぜるなどして
週1回や10日おき程度の頻度で使っても、
先述のように、多量必須要素の補給という観点からは
意味があるのかどうか、疑問が残ります。
一方、微量要素欠乏の対処法としては、
ごく少量が植物に吸収されればよいので、
植物体へ全体に早く届けられる葉面散布の効果が高いです。
葉面散布を行う時は、
古い葉よりも新しい葉のほうが吸収しやすいこと、
葉の表面よりも裏面のほうが吸収しやすいことを
留意しておくとよいと思います。
葉面散布は、根からの吸収が健全であれば、本来は必要ない作業です。
生育不良で、葉面散布をしなければならないのであれば、
ほ場の環境、透排水性・土壌物理性、作土深、施肥量などを
検証してみましょう。
次に作付けする時には根が健全に生育する土壌環境になるように
できるだけ整えることが、何よりも大切です。
何らかの条件で根張りが悪くなって生育が衰えたり、
根からの養分吸収が生育に追いつかず、要素欠乏になったりした場合に
水に溶かした肥料を葉から吸収させる方法があります。
これを葉面散布と呼んでいます。
葉面散布専用の資材が売られているので、
それを利用するのが良いと思われますが、
普通の液体肥料を薄めて使うこともできます。
ただし、濃度が高いと葉が枯れてしまうことがあるので
注意が必要です。
葉面散布剤はもともと保証成分がそれほど高くなく、
これを薄めて使い、さらに霧にして散布するのですから、
一回の散布で植物にかかる量は少なくなります。
ですから、そこから吸収される肥料成分量はわずかであると
考えた方が良いでしょう。
ですから、生育の悪い株を葉面散布で元気にさせる
というのは、かなり難しいのです。
生長には窒素、リン酸、加里などの
多量必須要素が関係しているからです。
前述のように葉面散布くらいの量では、
小さい植物ならば意味もあるかもしれませんが、
大きい植物では必要量には追いつかないでしょう。
そこで、トマトのように大型になる植物については、
生育の衰えを防ぐために多量必須要素を補給しようとする場合、
根の状態が回復するまでの間の応急処置という考え方で行います。
吸収させる量を確保するため、少なくとも1週間以上、
1~2日毎に、集中的に続ける必要があるでしょう。
一方、品質向上のためにと、
薬剤に葉面散布剤を混ぜるなどして
週1回や10日おき程度の頻度で使っても、
先述のように、多量必須要素の補給という観点からは
意味があるのかどうか、疑問が残ります。
一方、微量要素欠乏の対処法としては、
ごく少量が植物に吸収されればよいので、
植物体へ全体に早く届けられる葉面散布の効果が高いです。
葉面散布を行う時は、
古い葉よりも新しい葉のほうが吸収しやすいこと、
葉の表面よりも裏面のほうが吸収しやすいことを
留意しておくとよいと思います。
葉面散布は、根からの吸収が健全であれば、本来は必要ない作業です。
生育不良で、葉面散布をしなければならないのであれば、
ほ場の環境、透排水性・土壌物理性、作土深、施肥量などを
検証してみましょう。
次に作付けする時には根が健全に生育する土壌環境になるように
できるだけ整えることが、何よりも大切です。