窒素は作物の体を作る基本要素で、生育に重要で不可欠です。
育苗の肥料のところでもお話ししたように、
一口に窒素といっても、窒素を含む物質はいろいろな形があります。
動植物の死骸のような有機態の窒素を、
微生物がアンモニア態窒素に変えます。
これを亜硝酸菌という微生物が亜硝酸態窒素に変え、
亜硝酸を硝酸菌が硝酸態窒素に変えて、
初めて作物が窒素を吸収します。
(稲はアンモニア態窒素を吸収できます。)
ですから、作物に有機態窒素を与える場合と、
硝酸態窒素を与える場合では、
作物が吸収する早さ、肥料が効くまでの早さが違ってきますね。
肥料もこの3つの形の窒素成分を一部
あるいはすべて含むもので作られています。
窒素成分のうち、
硝酸態窒素は水に溶けやすい上に土には吸着されにくいので、
作物に吸収されやすいです。
一方で、雨で流されやすいということでもあるわけです。
園芸作物の場合は前にも述べたように、
養分が雨で流亡することはほとんどありませんから、
土壌診断で硝酸態窒素を測定すると、
土壌に残っている速効性の窒素成分量がわかりますね。
そして、硝酸態窒素の分析値が高ければ、
即効性の窒素成分が残っているということですから、
次作の窒素肥料の施用量をそれに合わせて減らすことができますね。
一般的には硝酸態窒素の数値をどう見るのかを示しました。
(地域によって異なりますので注意してください)
0~4mg/100g 少ないので標準量よりもやや多めに基肥窒素を施用してもよい。
5~10 mg/100g 標準的なので基肥窒素も標準量施用すればよい。
11 mg/100g以上 多いので基肥窒素の施用量を標準量より減らす。
窒素はなくてはならない成分ですが、適量が大切です。
人間でも食べ過ぎや栄養過多は健康に害が出るのと同じですね。
トマトでは窒素が多すぎると、
樹ばかりが生長して果実が大きくならない(樹ぼけ)、
果実のベースグリーンが濃く、色もオレンジ色で色のりが悪い、
果実の筋腐れ症状がでるなど品質が低下します。
また、病虫害の被害を増やしてしまうこともあります。
基肥は速効性よりは有機質肥料など
比較的長くゆっくりと効く(緩効性)肥料を主体とします。
春先など温度が低い時期に定植する場合は、
速効性肥料を基肥の窒素量20%程度加えるとよいでしょう。
追肥では硝酸態窒素やアンモニア態窒素が主体の速効性のものを使います。
育苗の肥料のところでもお話ししたように、
一口に窒素といっても、窒素を含む物質はいろいろな形があります。
動植物の死骸のような有機態の窒素を、
微生物がアンモニア態窒素に変えます。
これを亜硝酸菌という微生物が亜硝酸態窒素に変え、
亜硝酸を硝酸菌が硝酸態窒素に変えて、
初めて作物が窒素を吸収します。
(稲はアンモニア態窒素を吸収できます。)
ですから、作物に有機態窒素を与える場合と、
硝酸態窒素を与える場合では、
作物が吸収する早さ、肥料が効くまでの早さが違ってきますね。
肥料もこの3つの形の窒素成分を一部
あるいはすべて含むもので作られています。
窒素成分のうち、
硝酸態窒素は水に溶けやすい上に土には吸着されにくいので、
作物に吸収されやすいです。
一方で、雨で流されやすいということでもあるわけです。
園芸作物の場合は前にも述べたように、
養分が雨で流亡することはほとんどありませんから、
土壌診断で硝酸態窒素を測定すると、
土壌に残っている速効性の窒素成分量がわかりますね。
そして、硝酸態窒素の分析値が高ければ、
即効性の窒素成分が残っているということですから、
次作の窒素肥料の施用量をそれに合わせて減らすことができますね。
一般的には硝酸態窒素の数値をどう見るのかを示しました。
(地域によって異なりますので注意してください)
0~4mg/100g 少ないので標準量よりもやや多めに基肥窒素を施用してもよい。
5~10 mg/100g 標準的なので基肥窒素も標準量施用すればよい。
11 mg/100g以上 多いので基肥窒素の施用量を標準量より減らす。
窒素はなくてはならない成分ですが、適量が大切です。
人間でも食べ過ぎや栄養過多は健康に害が出るのと同じですね。
トマトでは窒素が多すぎると、
樹ばかりが生長して果実が大きくならない(樹ぼけ)、
果実のベースグリーンが濃く、色もオレンジ色で色のりが悪い、
果実の筋腐れ症状がでるなど品質が低下します。
また、病虫害の被害を増やしてしまうこともあります。
基肥は速効性よりは有機質肥料など
比較的長くゆっくりと効く(緩効性)肥料を主体とします。
春先など温度が低い時期に定植する場合は、
速効性肥料を基肥の窒素量20%程度加えるとよいでしょう。
追肥では硝酸態窒素やアンモニア態窒素が主体の速効性のものを使います。
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