サロメのすぎさる日々

ヤマザキのデニッシュレモンがお気に入りです

クリミナル ロウ 灰色の容疑者 1989

2008-09-19 | 映画(DVD)
古いのでDVDは無いです。ようやくレンタル落ちのVHSで手に入れることが出来ました。
作品はー とーーっても良かったです。

ベン(ゲーリー・オールドマン)はゲーム感覚で無罪を勝ち取る若き敏腕弁護士です。連続強姦殺人容疑者マーチン(ケビン・ベーコン)の無罪を勝ち取った後、ベンは、なおも続くレイプ殺人の無残な被害者を目の当たりにし、マーチンの怖ろしさに気付きます。

彼の有罪を立証できるのは、弁護士として彼の信用を利用できる自分だけなのです。

・・・ハリウッド映画では普通、立場をかなぐり捨てて、犯人を追い詰め、アクションの連続。路上でドンパチやって、正義は勝つ。あとは野となれ・・・・的な展開が多いのですが、これは違います。

マーチンは、自分の中の正義を実践するために、法を超え、裁き(殺人)を行っているのです。知能犯のマーチンには状況証拠しかなく、裁判では、もはや有罪にすることは難しい。

マーチンを無罪に導いた責任と良心の呵責で、思いつめたベンは弁護士でありながら、自ら法を超えて彼を殺すしかないと決心します。

映画はここからが面白いです。

「正義は法を超えるか。」

というテーマを実践するマーチン。
ゆれうごくベン。

殺すか殺されるかという瞬間まで、ベンの逡巡は続きます。





ゲイリー・オールドマンとケビン・ベーコンがとーても若いです。

二人のその後の奇才ぶりが分かっているので、
今見ると、2倍に面白いです。


コメントを投稿