こうして文章に表してしまうと、
我ながら気持ち悪いくらいに
「信者」「崇拝」「宗教」という言葉が浮かんでこなくもない・・
実際に私を知ってる人には大丈夫だろうけど一応言っとく。
ここからは、至って純粋に、ノーマルに
中田英寿を愛する一人の普通の女の子のひとりごとです。
はじめに文を2つほど引用する。
月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也。
舟の上に生涯をうかべ、馬の口とらえて老をむかふる物は、日々旅にして旅を栖とす。古人も多く旅に死せるあり。(以下略)
(月日というのは、永遠に旅を続ける旅人のようなものであり、来ては去り、去っては来る年もまた同じように旅人である。船頭として船の上に生涯を浮かべ、馬子として馬の轡(くつわ)を引いて老いを迎える者は、毎日旅をして旅を住処(すみか)としているようなものである。古人の中には、旅の途中で命を無くした人が多くいる
松尾芭蕉『おくのほそ道』
『人生』
旅みたいだ 人生は
人生は道みたいだ
でも歩かなくてもいい
そこにいればそれで
それでいいこともある
だけど歩けば
歩けば苦しい
苦しいけど歩けば
歩けばどうにかなる (以下略)
山田かまち『17歳のポケット』
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
私が「人生」を語る時(あまりなかった気がするけど)
「人生」のひとつの節目(と自分が感じるタイミング)に立ったとき
そして「人生」のところどころで、ふとしたときに
心に描き続けてきた言葉。
「旅」
旅行とかそういうことじゃなくて(もちろん旅行大好きだけど)
あてのないところを、自分で歩いていくイメージでの旅。
時にはなじみのあるところを見つめなおすというイメージでの旅。
ひとつのところに落ち着いたつもりでも
いつ何と出会い、どう変わるかは
自分にもわからない、というイメージでの旅。
うまくいえないけど、
私にとって「旅」はひとつのキーワードであり続けてきた。
それだけに、今回の中田英寿の引退表明文は
タイトルを見るだけで胸の鼓動が早くなった。
“人生とは旅であり 旅とは人生である”
前から、中田の口からは「旅」という言葉がよく出ていたと思う。
(自分が直接聞いたわけじゃなくて
色々なインタビューの映像や記事や本を見て、だけど)
でも、ここで「旅」という言葉が出たことが、
私にとってはものすごく大きかった。
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
ファン歴もこれだけ長いと、
「なんで好きなの?」って聞かれても
「全部好きなの」「なぜか好きなの」という状態になる。
(あえて“目に見えるもの”でいうなら肩から腕のラインと目が好き。
あと、キックの後の足とか、上を向いた角度とか。。ときりがない)
もう、恋しちゃってる状態。
「生き方が好きなの」「考え方が好きなの」とも言うものの
「どういうところが?」と聞かれると
「うーんとね、○○なとことか、××なとことか、、、
とにかくうまくいえないけどほんとに好きなの」という状態。
もう、完全に盲目に恋しちゃってる状態。
でも、この文を読んで
自分が彼を好きであり続けていた理由が少しわかった気がする。
恐れ多くも、言わせて頂くと
私と彼には共通点(※)があったからだ。
人生の中に「旅」を感じているという共通点。
※ちなみに、
「共通点」なんて偉そうな言い方をしてしまったけど、レベルの差は歴然。
正しくは
「共通点」でなく「共感し、憧れの対象になる点」。
そして、
日本中に「旅」という感覚を愛する人は他にもたくさんいて
だからこそ、
彼はサッカー選手として以外の面でも注目されたんだと思う。
引退の時のHide's mailは、そんなわけもあって
それからもちろん色々な今までのファンとしての想いもあって
読んでいてありきたりだけど涙が出た。
あとでお母さんにその話をしてたら、また涙が出た。
(お母さんは半分娘に呆れていた。)
引退について、
個人的にはまだサッカーをしている姿を見たかったけど
私は彼に会ったこともなければ、
もちろん彼の心をのぞけるわけでもない。
だから、祝福していいのか、残念がっていいのか、
どう反応したらいいのかよくわからないのが本音。
でも応援はしていきたいし、きっとこれからも彼を好きだと思う。
私の「中田英寿」の旅はきっとまだまだ終わらないんだと思う。
メディアを通してしか知ることのできない一人の人間に
これだけ心を引きつけられ続けるって、変な感じだね。
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
P・S
引退のタイミングについて
「計算だ」とか言って批判する人がいるけど
じゃあ、
いつ表明すれば「計算」と思われずにすんだのか教えてほしい。
WC前?一ヵ月後?
結局、いつ引退表明をしても
必ず「計算だ」って批判したがる人間は出てくると思うよ。
っていうか全く何の計算もしない人のほうが変でしょ。
自分が心に決めたことを「いつごろみんなに言おう・・・」って、
それくらい小学生でも色々考えるよ。
みんなにも、自分にも損をしない絶妙のタイミングを考えるよ。
…って、怒ってまともに相手しちゃうのは釣られてる?
私もまだまだ子ども。若気の至り。
さらにP.S
前園のブログも感動するのでぜひ!!
私はラ王のCMの二人がとっても好きだったよ!
http://blog.livedoor.jp/zono_blog/archives/719180.html