エジプト旅行2日目
ここからは、テーマに分かれて書いてみる。
今回のテーマ
「<エジプト人との戦い>その1 ルクソール編」
ドーハにて乗り換え、着いたのはルクソール。
気がつけば日本人は自分たちだけに見える・・
おかげで日本語は全く通じません(あたりまえ)
迎えに来てくれた現地ガイドさんも英語しかしゃべれません。
もちろん会話がはずむわけがないのですが
ここは必殺「笑ってごまかす大作戦!」
私の野望は笑ってごまかしながら世界を歩くことです。
ガイドさんは、言葉が通じてないにもかかわらず、超ハイテンション。
「エジプトはすげーとこだぜ!来てくれてマジうれしい!日本の女の子超かわいいねー!ベイビー!日本語でボーイフレンドのことを何て言うんだい?カレシ?きみたちはカレシいるの?俺は子どもいるぜ!えーと、日本のどこからきたんだっけ?トーキョー?オーサカ?ナゴヤ?俺行ったことあるぜー!夢の中で!はっはっは!さあ、ここが君たちがとまるホテルだよ!ナイスホテール!」
実際は英語でしゃべってましたが、
日本語で訳すとたぶんこんな感じのことを延々と。
しかしこのガイドさん、
ホテルの宿泊手続きが終わると、さっそくフリーの時間に
オプショナルツアーに参加しないかと言い出します。
「ちょーかわいいラクダに乗らないかい?いい思い出になるぜー。ラクダは乗るのが難しいけど、君たちでも大丈夫。ラクダ乗りもやさしいし・・・・・・・・・・・(略)」
「いくらですか?」
「そうそう、ラクダ以外にもナイル川のサンセットをボートの上から見るなんてのもあるぜ!サンセットは涙が出てねー・・・・(略)」
「いくらですか?」
「まぁまぁ、ラクダとサンセットを合わせてもいいねー。両方とも日本じゃ経験できないエクセレントなプランだからねー!・・・・(略)」
「わかった。で、いくら?」
「そうだね、ラクダが30ドル、サンセットが30ドルでどう?」
…これを聞いて、さっそくあきれた。
この国では旅行会社のガイドさんまで値段交渉が必要なのか。
「高い!わたしたちは日本人だけど、それにしてもこれは高い。
あわせて15ドルならそのプランを採用してもいいけど。」
「本気で言ってる?合わせて15なんて、君は今の僕の話が分からなかったのかい?こんなすばらしい経験ができるんだよじゃあラクダが25ドル、サンセットも25ドルにしてあげるよ」
「いいえ!あわせて15ドル。」
「だからそんな値段でいけるわけがないじゃないか」
「じゃあ自分たちで行くからいい。」
「うーん、じゃああわせて40ドル!最初はラクダだけで30ドルだったのを、こんなにディスカウントしてあげたんだぜ、マイフレンド。」
「じゃあいいよ。すごーくラクダに乗りたいわけじゃないし」
「ちょっとまった!じゃあひとつ15ドル!二つで30ドル!」
こんなやりとりを10分くらい続けただろうか・・・
とうとう
「よし、わかった!マイフレンド!もう15ドルでOKにしよう!」
「ありがとうー!」
「それにしても、最初はあわせて60ドルだったものを、15ドルまで下げたんだよ。僕に感謝してくれよ」
何を言っている、実際は15ドルでも損はしてない値段だろうと思いながらも
「ありがとう!ラクダとサンセット楽しみにしてるね!」
こうして、いったんガイドさんとわかれ
サンセット&ラクダの時間までは自由時間となりました。
(ここでのエピソードは次の回で)
そして、サンセットの時間。
ガイドさんと待ち合わせし、船に乗りました。
当初の予定とはなぜか変わっていて、まずクルージングをし、
ラクダに乗りながらサンセットを見たあと、
またクルージングをすることになっていました。
ラクダに乗るのは2回目なのでなかなか楽しく、
サンセットもとてもきれいでした。
私のラクダをひいてくれたのは、おそらく13歳くらいの少年。
まだ英語もあまり話せないようで、
はにかみながらラクダをひいてくれました。
しかし、友だちのラクダ引きさんは、超ハイテンションなおじさん。
「今からラクダを走らせようぜ!」と、ラクダを走らせてみたり
ラクダの綱を私に持たせ、
「友だちの運命は君が握ってるんだ!ハハハ!」とやたら楽しそう。
モスクの前を通ると、モスクに入っていってしまう・・。
まぁ陽気なおじさんだな、と思っていたら、
ラクダを下りた瞬間冷静にチップを要求されたらしい。
さすが、しっかりしている。。
まぁチップはあるものと思っていたので渡し、
また船でクルージングに戻りました。
すぐに帰るのかと思いきや、いきなりボートが止まりました。
すっかり日が暮れて、夜景になり、ガイドさんは「きれいだろう」と自慢げ。
運転手さんを見ると。。舵から離れてタバコすってる( ̄□ ̄;)!
「運転手さん、仕事してないよ!」
しかし、運転手さんもガイドさんも何も気にしておらず
景色を見て喜んでいます。
すると、ボートがとまったまま、
ガイドさんが、いきなりボートを揺らしはじめました。
「きゃぁぁぁぁ!」
「ハハハーなかなかスリリングで楽しいだろ!」
スリリングっていうか、夜のナイル川でボートを揺すられても。。
しかも、それを見ていた運転手さん、
「二人で揺らした方が、もっと揺れるぜ!」とばかりに
ボートを揺らすのに参加し始めました!
「運転手さん!それ、仕事じゃないでしょ!」「絶対楽しんでる!」
しかし、彼らにとっては心からのサービスのつもりだったらしく
「ハハハ!楽しいだろ!もっと揺らせるよ!」と数分間続き、
揺らし終わってからもうれしそうに「楽しかっただろ」と
話しかけてきます。始終ご機嫌です。
満面の笑顔の根拠は一体何なのか。
まあ、無事に帰れて、お金も約束通りの金額でした。
去り際、
「明日はまた別のガイドが来るから、今日でお別れさ!僕には妻がいるけれど、君たちのような美女をガイドできて本当に最高だったよハニー!チュッ(投げキッスのようなもの)明日もルクソール、楽しんでくれよ!」
というようなことを言い、ご機嫌で帰って行きました。
1日目にして、この不思議なプラス思考のテンションにすっかりやられ、この国では日本人相手のガイドさんであっても、きっちり仕事をしているわけではない、と思い知りました。
他にも、マーケットや道ばたでの戦いもありましたが、それはまた次の機会に・・
※写真をアップしたいのですが、サイズが大きすぎてブログにアップできないようなのです。
mixiにて公開していますので、そちらでごらんください。