雑誌で双方の立場から激論が交わされましたが、信頼できる資料を検討してみると、益より害のほうが多いと思います。殺菌作用は不十分で腸管運動を抑制するため、細菌性毒素は腸内に貯留しますし、腸管への毒性が強すぎ、これによってショックを起こしたのではないかと疑われる症例報告があります。特に小児への投与は危険な場合が多く、5歳未満は投与禁忌となっています。
成人のウイルス性の下痢に対する家庭常備薬としては、下痢を止める即効性はないのですが腸内細菌叢を正常化して治療するビオフェルミンやわかもとなどの生菌製剤は安全性が高くお勧めです。逆に、細菌性感染症に下痢止めのお薬を使用すると腸に毒素をためて、重症化することが多いので、お勧めできません。下痢止めは堺でのO157大流行時の死亡率を大幅に上げた原因のひとつでした。
初夏を過ぎますとO157のような細菌性食中毒が生じえますので、いったん受診されることを強くお勧めします。
成人のウイルス性の下痢に対する家庭常備薬としては、下痢を止める即効性はないのですが腸内細菌叢を正常化して治療するビオフェルミンやわかもとなどの生菌製剤は安全性が高くお勧めです。逆に、細菌性感染症に下痢止めのお薬を使用すると腸に毒素をためて、重症化することが多いので、お勧めできません。下痢止めは堺でのO157大流行時の死亡率を大幅に上げた原因のひとつでした。
初夏を過ぎますとO157のような細菌性食中毒が生じえますので、いったん受診されることを強くお勧めします。