小平だより

月・火・金・土の午前9時〜11時が通常診療 午後は第三金曜のみ4時から6時です。感染症は11時以降の電話予約制です。 

光化学スモッグ

2009年06月22日 11時57分50秒 | 重要な医療情報
 毎年6~9月の晴れた日は連日光化学スモッグが出ています。昼から出てひどい日は夜中の12時まで危険濃度が持続しています。のどのイガイガ感、痰がわくような感じ、鼻汁、目のチカチカ感 ひどくなると息苦しさなどの症状となります。風邪との大きな違いは、発熱がなく、のどの痛みというほどのきつい症状がない点です。
 回避方法としては、朝早くに用事を済ませて午後には外出しない生活パターンを作るしかないようです。また、丸一日遊ぶ場合は、あきる野市などより郊外側では発生がないようです。
このページの左下の大気汚染監視システムのリンクから、東京都 小平市 小川町 を選んでいただきますと、環境省が設置した中央図書館屋上の観測システムのデータを見ることができます。オキシダント(OX)が赤文字になっている時間帯は危険濃度域ですのでご注意ください。

おたくふ風邪もどき

2009年06月20日 09時24分21秒 | 重要な医療情報
耳下腺が腫れる病気は数種類あります。おたふく風邪として知られるムンプス耳下腺炎の他に、コクサッキー耳下腺炎・急性化膿性耳下腺炎など多彩です。血液検査なしで鑑別することは極めて困難で、現在の医学部教育では必ず抗体価を確認せよ、と教わるのですが、昔は触っただけでムンプスと決めつけていたようです。

ムンプス耳下腺炎は予防接種をした場合としなかった場合で危険性がまるで違うことが分かっています。

予防接種をしなかった場合500人に一人が脳炎を起こすのに対し、接種をすると60万に一人に激減します。また、接種をしていない場合、数百から数千人に一人の割で片耳が完全に聞こえなくなるのに対し、接種者からはそういう症例の報告はありません。

血液検査なしでおたふく風邪と思い込むのは危険です。予防接種なしで保育園や幼稚園やディズニーランドに行くことは子どもの命や障害者手帳をかけたギャンブルです。先進国ではこの費用は普通 無料です。日本より予防接種制度が貧弱な国は、アジアでは北朝鮮だけです。