小平だより

月・火・金・土の午前9時〜11時が通常診療 午後は第三金曜のみ4時から6時です。感染症は11時以降の電話予約制です。 

麻疹ふたたび

2008年01月25日 10時40分18秒 | 混雑情報
再び麻疹の流行が始まっています。今回もやはり10代が中心です。今年度から中学校1年生(12~13才)及び高校3年生(17~18才)の麻疹風疹の予防接種再接種に対する公費補助が始まります。今年度は役所の準備の都合で6月からだそうです。

今後は大学でもアメリカ並に入学時に抗体価の有無を検査する方向に進んでいます。平成20年~24年までの5年間だけの特例措置ですので、券を受け取ったら必ず接種を受けてください。


病院のパンク

2008年01月23日 22時53分35秒 | 重要な医療情報
 清瀬で循環器疾患の患者様の搬送先を探しても見つからず、手遅れになって死亡された例が新聞を賑わせています。小平地区の病院もその時、重症の治療中で受け入れ不能となっており、そのとき奮闘していた先生方も救急隊も無念だったことと思います。

 小児科に関してはずっと以前から昭和病院を初めとする基幹病院に軽症患者が押し寄せ、重症患者を救う本来の機能に支障が出ていました。準夜診療所を開設してからはそちらである程度クッションされるようになりましたが、今度は準夜診療所に軽症患者が増加し始めています。今のところはまだキャパシティの範囲内ですし、99%の方は確かに必要な受診をされていますので、喜んで診させて頂こうと思いますが、一部の不心得なリピーターが安直なコンビニ受診を繰り返していると、いずれこちらもパンクするでしょう。

 地方では小児科や産科の医師の疲弊と病棟閉鎖が深刻な問題になっています。危機に面してこういう運動も始まっています。小平市でもこどもの急病に関するパンフレットを健診受診者などに配布していますが、事態はなかなか改善しません。小児医療の無料化以降、特に事態はひどくなる一方です。子育て支援という側面を考えると、昼間の受診に対する手厚い保護は必要と思いますが、夜間に軽症で受診するケースについては何らかの制限を加えないと、いずれ破綻するでしょう。

小児の風邪薬

2008年01月19日 08時33分56秒 | 混雑情報
すでに報道でご存知のとおりアメリカで7歳以下の小児への市販の総合感冒薬を投与する危険性についてFDAなどの公的機関で確認され、特に2歳以下は発売中止勧告がとられています。

第一世代抗ヒスタミン剤の過剰投与は痙攣の確率を上げ、喀痰や鼻汁の粘性を増して呼吸困難を誘発し、湿性咳嗽に咳止めを処方すると肺に閉塞野を作って肺炎のもととなることは以前から知られており、小児にこの手の薬剤を投与するときは症状によって種類や投与量を精密に計算する必要があります。3歳から7歳は~錠という大雑把な投与では危険です。

よく勉強している薬剤師さんが症状や体重量に応じて種類や投与量をアドバイス出来ればいいのですが、無資格のパートが主力の安売り量販店に押されて、こうしたきめ細かい指導が抜け落ちてしまっている分、日本の方がはるかに危険かもしれません。