一番下に極めて重要な記述を追加してあります。
3回目・4回目接種枠を公開しました。
9月2日と9日と16日の金曜 10日と17日と24日の土曜予定です。
スタッフに不顕性感染が生じると危険なため、現在発熱外来はやっていません。
通常診療はリモートもしくはどうしても館内に入る必要がある検査などは玄関でチェックして1名ずつ入れる運用になっています。
60歳未満の方は基礎疾患があっても、
市役所に申請をしないと接種券は送られてきません。
3回目接種については、以前に
市からクーポンが届いているはずですが、紛失した場合は市役所にて再発行を受けて下さい。
10月から実施の改良型ワクチンですが、例によって年齢別に順番に実施されると予想しています。
3回目接種から5ヶ月過ぎた方が待ってしまった場合、順番が回ってきて接種を受けられるまでかなりの時間がかかり、その間に抗体価が低下して危険と思われます。
(次回は全年齢が対象のため打ち終わるにはかなりの時間がかかります)
特に基礎疾患のある方は、4回目接種と改良型ワクチンの手堅いリレーが必要です。
翌日発熱に備えて、金曜土曜に枠を設定しましたので受けて下さい。
追記です)
改良型ワクチンですが、オミクロン用は治験終了しているのですが、BA5用の緊急使用申請がアメリカでなされています。
日本に入ってくるのがどちらのタイプで、いつ頃入ってくるのか?は今のところ不明です。
かなり時間がかかるのかもしれませんので、現行ワクチン3〜4回目を打って待つのが正解と判断しています。
現在準備した枠が埋まるようなら、逐次枠を追加しますが、とりあえず働く方々、通学する方々が受けやすい週末に設定しています。
更に追記)
今までは社会全体で接種率を上げて高齢者と疾患保有者を守ろう、という姿勢がありました。
しかし、コロナ禍が長引き、各種補助が打ち切られるにつれて、経済的損失を受けている若いグループが反抗的な動向を示し始めています。
掛かってみたら自分の場合はただの風邪だった、という無関係な人にとって、休業と所得低下になるワクチンを拒否するのも理解できます。
今後はウイルスへの遭遇率はどうしても上がります。特に社会で活躍する
疾患保有者は自己防衛するしかなくなって来ます。
ワクチンで辛うじて安全性が保たれてきたのですが、ピークアウトの兆候がなかなか見られず、一日200〜300名の死者が出始め、増加の一途をたどっています。
年間ですと数万人規模の死者が出る大災害になりつつあります。
社会全体でワクチンの免疫が切れた時、特に疾患保有者がどうなるのかは想像がつきません。
基礎疾患保有者はやはり重症化率と死亡率が高い、という現実だけは確実に存在します。
改良型ワクチンを待って接種を控える行動は致命的な結果になる可能性があります。
終生免疫を獲得できるワクチンが開発されるまで、高齢者と疾患保有者は淡々と5ヶ月おきに接種を繰り返しておいて下さい。
8月26日追記追加)
治癒後1ヶ月時点で2割の人にコロナ後遺症が残る、という結果になっています。
COVID19の基本的な性質として、全身性の炎症反応とそれに対する免疫系の過剰反応が起きます。
ウイルスの排除後も肺機能が低下したり、嗅覚障害やブレインフォグが起きるケースはあります。
COPD(喫煙による肺障害)や管理不良の気管支喘息では、COVID19に限らず激しい感染と炎症の後では肺炎を生じた後にスパイログラムの成績が一段落ちたまま戻ってこない現象はよくあります。
当院の気管支喘息の受診者の皆さんは非常に真面目に管理されているのでそういう例はないのですが、新規で来られる方に目立ちます。
また、高血圧家系や管理状況の悪い生活習慣病の場合、どうしてもウイルスの付着点となるレセプター数が多く、重い後遺障害が出る例は多発します。
ワクチンによって事前に感染時炎症のレベルを下げることと、日常から生活習慣の見直しをしておく事は重要です。
40歳を過ぎてからの生活習慣病の好発年齢で健診を受けてもその後の管理不良なケースはリスクありと考えています。
脳の炎症の反映であるブレインフォグですが、うつ病も脳の炎症が関与する疾患である、というのが近年の研究の示すところです。
この二つは割と連発する傾向があるように感じています。
感染後後遺障害で受診される方々で、うつ病を発症しにくい生活習慣、発症した場合に重症化しにくい注意は大事です。
特に復業や復学を焦ると悪化するケースがありますので、職場や学校の理解が必要です。
治療法ですが、今のところ確実に差が確認できているのはrTMSでしょう。
対症療法を続けていると自然治癒する傾向があるのですが、
対症療法で期間が短縮するエビデンスは現時点では出ていません。
治った時に使っていた療法を治療効果と誤認する患者さん(どころか医師も)は多いのですが、残念ながら膠原病の治癒過程と同様、長い時間で自然治癒する以上の効果は見つかっていません。
さまざまな詐欺療法が登場する時期ですので注意して下さい。
8月27日に更に追記)
Natureに載った論文です。
概略を理解するには
報道を参照してください。
PAIS(急性感染症後症候群)はCOVID19以前から認められた疾患概念ですが、4つの原因が候補として挙げられ、現在研究が進行しています。
まだ確定ではありませんが、バイデン大統領が短期間に複数回のPCR検査陽性となっており、単なるウイルス破片の残留ではないことが確認されていますので、こういう疾患なのかもしれません。
数ヶ月から数年を経て出現しつつある傾向がアメリカで確認されており、対策としてはワクチン接種と、感染防御、感染時の早期に治療薬を使用することなどが提案されています。
エール大学のAkiko Iwasaki教授の重要なビデオです。
先生の研究内容についてはこちらにまとめられています。