コツコツ一直線

好きな作品をアニメ・ジャイキリ・牙狼<GARO>中心に感想レビューしています。

狼と香辛料 第3話 「狼と商才」 感想

2008-01-24 23:04:56 | 狼と香辛料(2008冬)

 今回は商売メインの話。ロレンスがゼーレンの嘘をつくわけを見破ろうとします。商売の話の時のホロの話術には驚くばかりでした。流石はホロ。今回もホロとロレンス2人のかけ合いは相変わらずで嬉しい限りでした。
 


 始めは街に入っていく際の馬車でのホロとロレンス2人のやり取り。今回ロレンスの顎が妙に気になってしまいました。あれはちょっと…。それに対し、ホロの作画は良すぎなように感じました。時々妙に良い気が。
 ホロは大きい街に驚いている様子でしたが、すぐに街へと感心を持ちます。そこからは2人の何気ない会話。その何気ない会話が落ち着いて良いです。その最中、ホロは林檎を売る露店を見て林檎を食べたそうにします。それを見たロレンスはホロが林檎を食べたいのだということを何となく分かりつつも、それを面白そうにからかいます。ここでの

「林檎…食べたいんじゃが……」

 と林檎を食べたいと素直に認めるホロが可愛かったです!ホロのこういうところ大好きです。その言葉にロレンスはやれやれといった感じで、

「自分の食い扶持は稼げよ」

 と言い、結局ホロに林檎を買ってあげることにします。これにホロは大喜びし、早速林檎に夢中。たくさんの林檎を食べていきます。原作のイラストでも印象的な場面でしたが、やっぱりアニメになると更に記憶に残りました。ホロの食べっぷりは気持ちが良いです。
 そんな中、話は食い扶持の話に。ホロはそれを稼ぐためにロレンスの商売に口を出しても良いかと聞きます。そしてその際に出た利益をその食い扶持に当てるようにと。これにロレンスは迷ったものの、どうやってホロが利益を得るのか興味を持ち、これに了承します。

 それから2人はミローネ商会へ毛皮を売りに行くことにします。しばらくはロレンス一人で毛皮の値段の交渉に挑みます。その結果ロレンスにとっては妥当な値段のトレニー銀貨140枚で交渉は成立することに。が、ここでホロがロレンスに

「しばし待たれよ」

 
と待ったをかけて、ホロは交渉相手を巧みな話術で圧倒してみせます。そして毛皮についた林檎の匂いについて触れ、この毛皮がどんなに質の良い物かと相手を納得させその結果、買値をなんとトレニー銀貨210枚とさっきの値段より銀貨70枚多い値段で売りつけることに成功します!こんなことなかなかできることではないですよね…。流石は賢狼ホロです。このホロの大胆な作戦にロレンスもビックリです。

 毛皮を売った後2人は酒場に。祝いにお酒を飲みます。そこでロレンスはホロにさっきの商売でのあまりの成果に

「お前、商人やっていたことあるのか?」

 と質問します。それにホロはロレンスの誇りを傷つけたのかと聞いたあとに、昔見た頭の切れる者の使っていた方法を使っただけだと言います。これじゃあロレンスも傷つきますね…。でもあれだけハッタリをかませるのだからすごいと感じます。ロレンスはこれがバレたら相手は怒るのではないかと心配しますが、ホロは特に気にしている様子もなく、

「引っかかった方が悪い、とは言わんが、
 向こうもこんな方法があったのかと、関心するじゃろ」

 とけろっとしていました。これにロレンスは苦笑い。その後は銀貨の話に。ロレンスはやれることはやり、自分が損をしなければいいと話します。
 そうして2人はゼーレンと酒場で再会し、商売の話を進めます。ロレンスはゼーレンに詰め寄り、脅します。ここのロレンスの迫力は凄みがありました。ロレンスはそこでまたゼーレンの話を聞き、改めて商売の話を受けることにしてゼーレンと酒で乾杯します。
 その晩、ホロはロレンスから銀貨の種類について教えてもらうことに。でも種類の多い銀貨を前にしてホロはいっぱいいっぱいになってしまい、寝転がってしまいます。その気持ちはよく分かります。こんなに覚え切れません…。ここのむくれるホロの画はかなり可愛かったです!何故ここだけこんなに可愛いのか謎。
 ロレンスはホロに銀貨についての話を続けますが、その最中ホロはやっぱり寝てしまいます。そんなホロにロレンスは毛布をかけてあげます。ロレンスも結構優しいです。
 
 次の日2人は街の市場に出かけます。ここでもまたホロが蜂蜜パンをもの欲しそうにします。そしてまたホロはそれを買ってもらいかぶりつきます。相変わらずの良い食べっぷり!パンを食べるホロにロレンスはまた銀貨の話をします。しかしやっぱり商売の話は聞いていると眠くなってきます…。でもホロは話を大体分かっているようです。ホロはやっぱり賢いですね。
 その後は銀貨について詳しい、ロレンスの知り合いの商人ワイズに会いに行くことに。原作の挿絵だとワイズの絵は笑っているところしか知らなかったので、目を開いているワイズを見るのは新鮮な気分でした。ワイズはロレンスの隣にいるしおらしい態度を取るホロを見て早速口説こうとしますが、ここでロレンスが

「とりあえず、俺の用が先だ」

 
と妨害します。ちょっと焼いているロレンスが良い感じ。「困りんす…」と頬を赤らめるホロも相変わらずの可愛さ。
 その後はワイズに銀貨の話を聞き、ホロも銀貨を調べてみますが、結局その場ではそれ以上銀貨の謎については分からず、2人はその場を後にします。でもホロはその中で銀貨の何かに気付いていた様子。ここでのロレンスをからかうホロもまた良い感じでした。

「ぬし、少し妬いとったじゃろ。その礼じゃ」

 冗談を言ってからホロは本題に入ります。ホロの銀貨の話を聞いてロレンスもまたゼーレンが一体どういった得をするのかと考え込みます。しかしその最中ホロはロレンスにいくつかヒントを出します。そして

「何かを企んでいるのが、あの若者ではなかったとしたらどうじゃ?」

 というホロの一言からロレンスは衝撃を受け、更に核心へ迫っていくことになります。そしてロレンスはこの商売は価値の下がる銀貨を買えば買うほど、儲かるものだと答えを出します。答えを得たロレンスは「行くぞ」とホロに声をかけ、

「ミローネ商会だ。これは、そういう構図なんだ。
 これは、価値が下がる銀貨を買えば買うほど
 利益が出るんだ企みなんだよ!」

 と言い、ロレンスはミローネ商会へ急ぎます。次回は話が大きく進んでいきそうで楽しみです。
 

 次回は「狼と無気力な相棒」OPにも出ているおかっぱのミローネ商会のマールハイトが登場です。ここから話も大きく動いていきそうです。そしてこの分で行くとロレンス、ホロの切ないあのシーンもきそうで楽しみです。ここは原作の中でも結構好きなシーンなので期待したいと思います。
 3話まで見てきましたが、3話も原作に近いもので安心しました。次回も楽しみです!