ジャイアント・キリング4話。今回からいよいよ東京V戦開始。強豪チーム相手にETUは勝利することはできるんでしょうか。そして今回いよいよ心待ちにしていた達海と椿の夜会話シーンが!原作で一番好きなシーンで、ずっとアニメで観れる時を楽しみにしていました。
原作と比べるとイメージの違いはあるものの、アニメもこのシーンが丁寧に描かれていて良かったです。できればこの回を観た後、原作2巻を読んでみてほしいなと思います。
おかげで文字数オーバーしてしまったので今回は2つに分けます。なんかこうなったのはクラナド以来かも…。
いよいよ東京V戦開始。ジーノはなんだかんだいいつつやる気の様子。ジーノが村越をちょっと挑発するシーンがはしょられたのがちょっと残念でした。
東京Vの中心になっている選手は持田。ジーノがキャプテンマークを巻いていることを面白がっていました。普段は陽気な持田ですが、試合中となると…。持田のテンションが原作と同じ感じでいい感じでした。なんか今の原作の持田っぽいような…。
前半。試合前のETU。ジーノが中心になって選手をまとめていました。ジーノもジーノで達海の監督就任を祝おうとしているようですが…。
一方達海とコーチの松原。松原は椿を出場させることに不安を感じていますが、達海には何か考えがあるようでした。
「松ちゃん 90分間ここは戦場だ
自分達を信じろ!!
迷っていたら、
食う前に食われちまうぜ」
会長達やGMの後藤も上手くいくのか不安を感じつつも、達海ならなんとかしてくれるのではないかと期待を持っていました…。
『見せてくれ達海…!
お前のサッカーで
チャンピオンチームを黙らせるところを!』
後藤が原作同様苦労人っぽい…。果たして達海は皆の期待に応えることはできるんでしょうか…。
試合開始。ジーノにマークにつくのは三雲。三雲はジーノを猛マークしてきます。でもジーノは三雲をミックと呼んだり、いつも通りマイペース。三雲を挑発しているようにも見えますが…。
赤崎は日本代表選手でもある持田を警戒していました。この試合でも持田はヒヤリとするパスを出したりと好調な様子…。危ないところで杉江が止めますが、油断はできないようです…。
持田はヴィクトリーの心臓。松原も持田の動きに不安になります。ですが達海は持田だけでなく、試合の更に先を見据えているようでした。
「ビビってたらキリがねぇ
俺達のやることはひとつだ」
で、試合ではちょうどその達海の作戦が実行されようとしていました。半信半疑な村越でしたが、達海の指示に従い、ジーノへボールを回します。ジーノも何だかんだ言いつつ、ボールを受け相手をひきつけます。
達海の作戦の一つ、それはジーノに1回ボールを回す事でした。ジーノに敵を引きつけることで、チャンスを生み出そうと考えたようです。今回の試合ではジーノがキャプテンマークをつけていることもあって、相手もその作戦にはまります。こういう作戦が見えるところもジャイキリの面白さのひとつだと思います。一方東京Vの監督も達海のことを静かに警戒していました。
試合では三雲がジーノがシャリッチばかりに突っかかることを気にしていました。中央のスペースを見るシーンに注目です。三雲はその中央のスペースが空いていることを気にしつつも、ジーノから目が離せず…。そこを付け込まれてしまうことになります…。
「チームを率いる印を巻いているこの人を……
潰し屋の俺が好きにさせていいはずがない」
「いいのかい?ミツク」
そう言い、ジーノは後ろにバックパスを…。それまでそのスペースには誰もいなかったはずでした。
ですがその瞬間、そこに椿が飛び込んできます…!椿はその俊足を活かし、駆け込んできました。椿にしかできない動きでした。そして達海も椿の動きを読んでいたかのように、椿へ呼びかけます!
「目の前空いてんぞ
ブッちぎってこい、椿!」
椿はそのまま東京Vの選手を抜き、前へと駆けていきます!代表の秋森も抜き去っていきます――。その勢いは誰にも止められませんでした。ここは原作でも衝撃を受けたシーンで、どう表現されるか気になっていました。イメージそのままではありませんでしたが、アニメでもそれなりに勢いはあった気がします。もう少し風効果があればよかったかなと思ったり。
そしてその後椿は赤崎にパスを出すのですが、赤崎はシュートを外してしまいます…。ですが惜しいところまでいきました。ETUのサポーター達もその椿の活躍に驚くばかりでした…。キャンプでは不調だった椿でしたが、また調子が戻ってきたようです。
ジーノも椿の働きにご機嫌。犬扱いはどうかと思いますが…。持田も椿の足の速さに驚きつつも、椿を警戒しはじめます…。
「やっぱり達海さんのETU、
おもしれえよ」
持田が原作以上に狂人っぽい気が…。目が怖すぎです~。なんかアメリカのアニメを思い出します…。
突然活躍し出した椿に戸惑う松原…。そんな松原に達海はそれが椿なんだと話します。
「でもねそれが椿なんだよ
松ちゃん」
どうやらキャンプ最後の夜に達海と椿に何かあったらしいようで…。
ここからいよいよそのキャンプ最終日の夜会話シーンに入ります!達海が夜のグラウンドに向かうシーンがはしょられて、いきなり練習している椿が映ってきたのでびっくりしました。原作では達海がグラウンドに向かうシーンがあって、良い空気になっていたんですが…。
ちなみにその前のシーンでは、達海が東京Vの作戦立てに悩んでいたことも描かれていました。あと達海が考えごとをする時、一人でグラウンドをうろうろしたりしているという有里の説明も今後の展開的にさり気に必要だったと思うんですけどね…。ちょっと不安です。
で、夜一人で練習している椿を達海が発見することになります。一人でボールを蹴る椿はこれまでになく、生き生きとして見えました。原作以上にはしゃいでいたかも。水島さんの演技がイメージ通りでした!
ですが達海に話しかけられたことで椿は凍りついてしまい…。
「お前がそんなに
楽しそうにサッカーができるとはねー」
「せっかくだから俺も混ぜてくれよ、椿」
練習しているところを監督の達海に見つかった椿。その姿を達海に見られたことに動揺してしまいます…。一体この後どうなったんでしょうか。に、してもBGMが不協和音っぽくて怖かったです…。
そういえばあの達海のグラウンドには発見~というセリフも削られていたような…。この辺、さり気に大事なシーンなのでいつか補完してくれればいいのですが…。
後半。そうして達海と椿でミニゲームをすることになります。達海はGKで、椿がドリブルシュートすることに。
『集中!集中!
恥ずかしいところ見られたけど
これはチャンスだ!
このキャンプで失敗しまくったのを
ここで挽回するんだ
一番いいプレーを!
一番いいプレーを!!』
椿は監督の達海にここで良いところを見せて挽回しようと考えていたようです。やっぱり恥ずかしがっていたんだな…とか思ったり。
そうしてゲームが始まりますが、椿は力むあまり、打つシュートすべてを外してしまいます…。しかもそれからも達海の挑発で更に調子を崩していき、どんどんゴールから遠ざかってしまいます…。どうやらこれまでも同じような感じで自滅してしまい、結果を残せないでいたようです…。この辺の椿が動揺するシーンは緊迫した空気とかが伝わってきてよかったです。
ですが達海の挑発は続き、椿は追い込まれてしまいます…。
「うん もういいや」
「違うんス!」
「何が~?」
「もう1回お願いしゃす!」
ここの達海のアクセントが予想斜め上な感じで面白かったです。椿が焦るシーンはやるせないものがありましたが…。追い詰められて焦る気持ちはよく分かります…。
そして最後の1球も外し、椿は自滅してしまいます…。椿はしゃがみこみ、自分の不甲斐なさに愕然とし、涙を流してしまいます…。
その後達海は椿に話しかけます。
「まあ分かってはいたけどね…
お前が重度のチキン(腰抜け)だってことはさ…」
達海は椿を試すために椿を挑発していました。そのことを達海は椿に明かします。椿がしゃがむ姿など、夜会話シーンは基本原作寄りで良い感じでした。この辺の背景の月も良い感じでした。背景もイメージぴったり。
そのことを分かっていた達海でしたが、達海には引っかかっていることがありました。それはどうしてチキンの椿があの紅白戦でキャプテンの村越を圧倒することができたのか…確かに不思議です。椿もそのことは自分で理解しているようで、たどたどしくも達海へ説明をします。
「俺…ノれるときとノれないときがあって…」
あの時上手くいったのは紅白戦の時、村越に全力でこいと言われたことで、気分がのれたからでした。そして理由がもう一つ。それは…
「それと監督の言葉…
ジャイアント・キリング…」
という、達海の言葉があったから…。タイトル+達海の口ぐせにしている言葉ということで、初めてこのシーンを読んだ時は熱い展開続きで興奮しました。そしてそれと重なるように試合でも椿が活躍を見せていて…!試合シーンもスピード感が出てきました!
回想の続き。立っている達海と座り込んでいる椿の対比がまた…。椿はあの紅白戦前の達海の言葉に希望を抱いていたようです。
そして椿は涙を流しつつも、今の自分の正直な気持ちを達海に語ります。
「俺…
変わりたいんス」
「嫌なんです
自分のこと 昔から……
情けなくて…… 自分で自分に腹が立って
悔しくて……
こんなんじゃダメだってわかってんスけど……
でも……」
涙を流しながらも、変わりたいと願う椿の姿に涙腺が…。音楽もまた…。セリフ自体もですが、何と言っても水島さんの演技が素晴らしかったです。椿の屈折した思いや変わりたいと願う気持ちが真っ直ぐ伝わってくる気がしました。本当椿が水島さんでよかったです!原作のアングルっぽいシーンもあって見ている時はグッときました。
椿の話を聞き、達海は椿のことを理解。そして励まそうと声をかけてきます。
「それでいいよ お前」
達海はそうそのままでいいと今の椿を受け入れます。ここで達海は椿の中学・高校・サテライトのサッカーの先生に電話をし、椿の話を聞いたことを明かします。椿は昔からこうして夜一人でイメージトレーニングをしていました。そのことに椿も驚きつつも感激…。達海の話を聞く椿がなんか見ていてキラキラして見えました。
周りで見守ってきた人は皆、椿の頑張りに気付いていました。そして今も…
「長年自分を変えたいと思ってきた
その想い……
それはお前のすげえパワーになっているよ」
そう言い、達海は椿にボールを渡します…。このシーンも達海が何か託しているように見えて印象的でした。人それぞれ見方が違いそうで気になるシーンだったり。
達海はそれからも椿に語りかけます。電話の話も思い出してみると涙が…。
「お前には過去の実績は何もねえ
それでも今お前は
プロクラブのトップチームにいる。
お前を育てた人達は皆、
同じようなことををいったよ
10回のうち9回はヘマをするが
たった一回……
輝かしいプレーですべての人を魅了する」
ここの輝かしいプレーをする椿の画が素晴らしかったです。達海の言葉にもちゃんと重みがありました。関さんの演技も良かったです。これまでの椿の道の流れが見える深いセリフだと思います。今も完全には理解しきれてはいませんが…。
そして最後の一押し…。
「お前に魅せられた人達が
お前の背中を押したんだ
お前の実力だ 椿
そのまま行け
何度でもしくじれ
その代わり、一回のプレーで観客を酔わせろ
敵の度肝を抜け
お前ん中の
ジャイアントキリングを起こせ!」
このシーンでもう燃え尽きて死亡状態になりました…。夜空が…とても綺麗でした。この達海のセリフは今でも辛い時、思い返すセリフです。そのたび気持ちを持ち上げてくれる気がします。
原作とはイメージが違うところもありましたが、アニメもアニメなりに上手くシーン・空気を表現+まとめてくれたと思います。
ここから話は試合に戻るのですが、文字数オーバーでその2に続きます。
TBはできればこちらの記事にお願いします。