今回で偽物語、いよいよ最終回。暦は月火を、余弦・余接から守り切ることはできるのでしょうか、そして偽物語は本当に終わるんでしょうか…?最終回ということもあってかバトルシーンは見応えありました。暦はいつもやられ役…。
前回余接に玄関を破壊された阿良々木家。そして月火が怪異で本当の妹ではないと知らされた暦。あれから暦はどうすることもできず、崩壊した玄関の門番をしていました。あれだけ派手に爆破されたのに、近所の人とか出てこないのが不思議です…。でも火憐がちょっと気にしていて安心しました。きっと上手く誤魔化すとは思うのですが、暦は両親に玄関のことどう説明したのか気になります…。
それから帰ってきた火憐、寝込んでいる月火と会話した暦は、月火が大切な妹であることは変わりないと改めて実感し、忍と共に学習塾跡にいる余弦・余接の元へ決着をつけに!忍・余接のバトルシーンが描かれなかったのは残念でしたが、余接・暦のバトルは色々凄かったです。特に暦のやられっぷりが……。かれんビーといい、暦は耐久力はありますが、攻撃力がまったくないんですね…。なんだかやるせない気持ちになりました。そしてそれぞれの戦いの決着は――
以下個別感想。
・阿良々木火憐
玄関が破壊された後、帰ってきた火憐。さすがの火憐も玄関が壊れていてちょっとびっくりしたようです。門番を引き継ぐと張り切る可憐も面白かったです。勉強は…この状況ではできないのでは…。
その後、暦は火憐に自分達のために死ねるかと火憐に尋ねます。
ですがその問いに火憐は迷いなく
死ねると答えます――。
それが暦でも、月火でも。例え偽物の妹でも、過ごしてきた時間や想いはきっと嘘じゃないはず…。阿良々木家の両親はきっと想いは火憐と同じだと思いたいです。
そんな火憐の答えを聞いて、納得する暦。迷いなく死ねると答える火憐、とてもカッコよかったです。本当に火憐は男前。火憐は本当メインのかれんビーより、つきひフェニックスの方が輝いていたと思います。歯ブラシプレイ、忘れません…。
・阿良々木月火
前回ホトトギス、不死鳥の怪異だと明らかになった月火。OPのその説明のBGMが荘厳な感じでびっくりしました。
月火は本当の妹ではない…そのことがどうしても気になる暦。
そして迷った末に月火にキスをするという
大胆な行動に出ます…!
これまでの回も歯ブラシプレイなど放送ギリギリなことをしてきた偽物語でしたが、今回は実の兄妹でキス…!シャフト、恐るべし。
ですが月火とキスしても、暦は月火を異性として見ることができず…。月火も兄とのキスに発狂!しかもファーストキス!月火は怒らせたら本当に怖いですね…。まあ確かに家族とのキスはキスの回数に入らないはず…。
それで暦もその悩みを吹っ切ります!行動には問題ありですが、暦の吹っ切った表情は観ていて気持ちがよかったです。あと月火フェニックスらしく、月火の見せ場があってよかった…。
こうして暦は火憐の兄妹への思いを聞き、月火が改めて大事な妹だと改めて実感し、すべての決着をつけるために、忍と共にあの学習塾廃墟へ向かいます――。暦と一緒に戦おうとする忍もカッコよかったです!この学習塾に向かうシーンは本当にクライマックスという感じがしてドキドキしました。
・影縫余弦、斧乃木余接
余弦・余接とけりをつけるために学習塾に乗り込んだ暦・忍。忍は戦闘力を高めるために、暦から血を。これで大体高校生ぐらいの外見に。なんかファッションが火憐っぽい気がしたのは気のせいでしょうか。ジャケットの後ろがドーナッツでついついニヤニヤに。忍、本当にドーナッツ好きなんですね~。
戦う前には、余弦が忍野・貝木と大学の同級生で同じサークルに入っていたことが明らかに…!組み合わせが色々な意味で凄すぎます~。考え方が皆同じだったら…と考えると恐ろしいです。忍野はこの頃からアロハだったのか…。サークル活動は結構楽しく行われたようです。
そして余弦に月火のことを教えたのは貝木だということも明らかに…。貝木、本当にろくでなし~。偽物語一番の悪者はやっぱり貝木ですね。
そして暦VS余弦、忍VS余接でバトル展開に!余接の挑発がなんかアンバランスで面白かったです。ですがババァはやっぱり禁句…。
余弦と戦う暦ですが、やっぱり暦が一方的にフルボッコされる展開に!フルボッコにされ、どんどん傷ついていく暦の表情、体の表現が凄かったです。この展開…なんかかれんビーのデジャヴが。勝つ気がないとはいえヒドすぎる…。
忍VS余接の戦いは、忍の圧勝。余接が☓顔~。なんか久しぶりにこの表現見た気がします。
その結果を知って、余弦は忍と戦おうとしますが、暦はまだ負けを認めておらず…。それを分かってただ見守る忍…本当に立派な相棒だと思います。
「偽物であることが悪というなら、それは僕が背負います
偽ることが悪いことなら、僕は悪いやつでいいんです。
好感度なんていらねえよ
僕は最低の人間でいい…!」
『お兄ちゃん!』
「あいつがそう読んでくれるなら、
僕はそういう人間でいい…!」
妹のために頑張る暦…さすがロリコンの鏡です。そしてそのことについて言及する余弦。
「偽りであり、偽物であり、偽善によるしかないと」
余弦は偽物より本物に価値が、忍野は同価値という答えを出しますが、貝木は偽物が本物になろうとする意志がある、本物より価値があると答えを出していました。
その貝木の答えを今理解しようとする余弦。これまでも偽物、本物での言葉遊びがありましたが、ここもまた偽物語のなんか核心っぽい部分に触れていた気がしました。偽物でも本物になろうとする強い意志や頑張りがあれば、それはいつか本物も超えてしまうのかもしれません。
その後、暦は余接が自分を人間として見てくれたこと、忍野と余弦が同級生だと知り、余弦が忍野っぽいことから戦意消失。余弦もまた暦の話を聞いて同じように戦意を失い、余弦も余接を抱えて、ある法則をあげて退散することに。
アンリミテッド・ルールブック
『例外ノホウガ多イ規則』
なんか、偽物と本物の話といい、FateのUBWを思い出すような…。と、戦いの結果は痛み分けで終わりになりましたが、暦は月火を守り通すことに成功します…!
そして月火の元へ戻ってきた暦。月火からねぎらいの言葉をもらい、暦も満足したようです。またひたぎ=彼女を紹介すると約束…!是非その時の様子をみてみたい…。
最後は海にいるひたぎに近づいていく暦でおしまい。ラストらしいしんみりした空気があってよかったです。でもひたぎが髪を切った理由、アニメでは説明なしで終わったので、混乱した人いたんじゃないかと…。デレひたぎ、ちょっとだけでも観たかった…。
こうして偽物語、最後まで無事終了しました。数年前偽物語の原作を読んだ時は、会話が本筋と関係ないものばかり、核心が微妙だったりして「薄味」だと感じました。化物語・傷物語の内容が濃かっただけに…。
そんなわけで偽物語のTVアニメ化には不安がありました。でもいざアニメ版を観てみると各キャラの会話・ビジュアルなどが素晴らしく、その不安は1話を観たらなくなりました!キャラの肌の描き方が特に凄かったです。原作とは違う見方や捉え方ができて、もう一つの偽物語のような感じで観ていました。当たり前といえば当たり前なんですが…。アニメを観てから原作を読むとまた楽しめるかもしれません。
あと終わりに偽物語「続く」とありましたが、まさか続きがあるんでしょうか…?配信・BDに収録とかありそうでちょっと期待しています。その時はひたぎの出番を~。
もう一つ気になっていた傷物語の告知ですが…なし。最終回最後にくるんじゃないかと思っていたんですが残念です。なんかつばさキャットの悪夢が頭に…。さすがに劇場版では延期はないと思いたいです。とりあえず2012年公開を信じて続報を待ちたいと思います!
原作の方は、猫物語を最近読んだので続きも早く読みたいと思います!偽物語を読んだ時は、まさか続きがあんなに出るとは思っていませんでした…。早くひたぎエンドにたどり着けますように~。
ではこれまで記事を読んで下さった方々、
TB&コメントくださった方々
ありがとうございました~。