コツコツ一直線

好きな作品をアニメ・ジャイキリ・牙狼<GARO>中心に感想レビューしています。

CANAAN(カナン) 第4話 「呉れ泥む」 感想

2009-07-26 16:13:47 | CANNAN(カナン)(2009夏)

 今回は遂にカナンの過去、そしてカナンとアルファルドの対決が…!いよいよ話が盛り上がってきたように思えます。でもやっぱり復讐するために戦うのはダメなようですね…。憎しみは結局何も生み出さないと改めて感じました。に、してもアルファルド、美人すぎ…。ドレス姿にやられました。


 前回カナンの殺し屋としての一面を見てしまったマリアは、あれからショックで部屋に引きこもってしまいます…。
 マリアはカナンは普通の女の子じゃないと気づいてしまい動揺している様子…。3話で気づくのは早かったと思いましたが、このことを知るのも時間の問題だったと思います。今回マリアはカナンへの思いに悩むことに。

 一方カナンも前回負った傷が痛むようです。カナンは一生懸命マリアを守ったのですが…。なかなか思うとおりにはいきません。
 痛みに苦しむカナンは、マリアが遠ざかっていくのを感じて、

「私はまた失ってしまうのか…?」

 と、かつて親しい人を失ってしまった時のことを思い出します。ようやく謎に包まれていたシャムについて明かされそうです。

 ここからはカナンの過去話。カナンが両親などすべてを失った日から話は始まります。すべてを失い途方に暮れる中、手を差し伸べた存在がそのシャムでした。カナンにとってもシャムは親みたいな存在だったようです。2人の絆はやはり強いものように見えました。
 カナンは以降、シャムと行動を共にしていくことを決めます。でもシャムはカナンを普通に育てる気はなく、カナンを暗殺者へと育てていく気のようで…。辛い運命ですね…。カナンに待っていたのはまたしても過酷な運命でした。シャムも厳しくカナンを指導していきます。
 カナンはそれから指導により腕を上げていきます。シャムにとってもそれは予想以上の成果だった様子。カナンには暗殺者としての素質と能力が備わっていました。カナンは青は敵と色で世界を識別し任務を着々とこなしていきます。あと2人のこの時のファッションがその地方に合っていていい感じでした。細かい気配りを感じました。

 そんなある日カナンは痛いのを我慢して蛇の刺青を入れてしまいます。シャムもそんなカナンの行動に戸惑っていたようでしたが、カナンはそれが家族の証だと言い、我慢してそれを耐えます。刺青にはシャムへの思いがこめられていたんですね…。
 またここで大まかにアルファルドとの出会いも…。アルファルドはカナンと名乗り、カナンと仲よさそうにしていました。始めは2人の仲もよかったんですね…。に、してもアルファルドの立ち位置とか曖昧でここはあまり話に入っていけなかったり…。まだ説明不足な感じがしました。
 で、どうやらアルファルドがシャムを撃ったらしく…。カナンはアルファルドがシャムを撃ち殺したことを確認して知り呆然…。悲劇が起きてしまいました…。ここから2人は敵対するようになったようです。
 その後アルファルドは自分はテロリストだと言い、去っていきます――。そして自分の名前も…。よくアルファルドの事情が分かりませんが、シャムを殺すためにカナンに近づいたのでしょうか。よく分からなかったり…。
 シャムは死ぬ前カナンに、

「憎しみは何も生み出さない」

 という言葉を残し、死んでしまいます…。アルファルドへ憎しみへ向けるカナンにとっては戒めの言葉に。
 そして今カナンはそのシャムの言葉を思い出しますが、アルファルドの率いる蛇の集団が自分を狙ったこと、そしてそれによりマリアと溝ができてしまった今、カナンはじっとしていられず…

「もう失いたくないんだ…」

 と、すべてを失うことを恐れ、アルファルドとの決着をつけることを決めます―。いよいよ2人の対決が見られそうですが、今のカナンは復讐だけで動いていて、勝ち目はない気がしました。

 マリアはあれから部屋から出てきます。マリアを心配した御法川はマリアに食事につれていくことにします。で、そのタクシーの中に流れるBGMはもちろんチャイナ~。毎回1回チャイナが流れるのはもうお約束なのでしょうか。
 で、こんなBGMを流すタクシードライバーはただ一人…。2話のタクシードライバーの人がまた出てきました~!早くも再登場してきてちょっと嬉しかったです。この分だとまた出番がありそうで楽しみです!


 一方上海の街では集会が行われていましたが、政府によりすぐに中止に…。上海は裏だけでなく、表も荒れているようです…。
 サンタナと夏目はある場所で会っていました。どうやらこの2人は過去に関係があったみたいですが、サンタナにとっては暗い過去でしかないようです。話を聞くとサンタナには消したい過去があり、それがこれまで度々話に出てきた村を消したあの事件と関わりがあるようで…。サンタナは元研究者なのでしょうか。
 また夏目はそのドナーだったハッコーのことを気にかけます…。やっぱりハッコーは実験体だったようで…。ああいう性格なのも実験の後遺症のようなものの気がしてきました。こっちのサイドの話も徐々に動いてきました。

 マリアは御法川から蟹をごちそうに。蟹が食べたくなってきました…。店はオフシーズンだからか空いているようです。現地の人からすると変な感じがするでしょうね。
 ここでユンユンの酷い演奏が…。マリアは何度も行く先で見かけるユンユンがいくつもバイトをしていることに気づきます。マリアはユンユンと話したがっているようですが…。


 一方アルファルド達。今回は何かのパーティに出席するためドレス姿で登場。アルファルドのドレス姿キタ――!美人過ぎてびっくりしました。前の回までの薄汚れた感じが嘘のよう…。そのアルファルドの美しいドレス姿にリャンもうっとりしている様子。今回もリャンはアルファルドにべったりでした。他の出席者も見とれてしまいます。
 で、今回もリャンとカミングズとの変なやり取りが…。空砲で撃つことに意味があるんでしょうか…謎です。
 またカナンがアルファルドを殺そうと近くの建物から張っていて…何かひと波乱起きそうです――。


 後半。パーティは進行していきます。アルファルドがやっぱり美人でした。
 マリアは食事後散歩。これまで世間知らずなマリアでしたが、マリアは前回のあの事件以来、現実を見るようになっていました。マリアの世間知らずさはもう見ていて嫌だったので、これはいい傾向だなと思いました。
 マリアはやっぱりカナンのことが気がかりのようで…。まだ2人の繋がりは完全には切れていないようです。

 御法川は東京の上司達と電話。新聞社の面々はゲームの方では出てくるんでしょうか…。共通して血管が浮かび上がるという言葉が気になりました…。

 サンタナとハッコー。サンタナは夏目からからかわれたのを気にしてか、ハッコーに緑の玉をプレゼントします。この2人の関係がまた深まったように思えました。

 マリアはそれからカナンを探すため街の路地を歩きます。マリアはカナンに謝ろうとしますが、何を謝っていいか分からない様子…。まあ会ってしまえばなんとかなってしまう気が。
 そこでマリアはいつもカナンが助けてくれたことを思い出して、また悩みだします…。そしてマリアはカナンに頼り、甘えていた自分に気づきます…。あとここでマリアがカナンを分かりたかったからカメラを始めたということが明らかに。理由、あったんですね…。

 と、ここでマリアにカメラを向けられて不愉快に思ったチンピラが絡んできます。マリア不注意過ぎ…。ここでマリアが自分が襲われそうになっていると勘違いしているのがちょっと痛々しかったような…。ここのシーンだけ見るとマリアが自意識過剰に見えてしまいます…。言葉が分からないマリアはパニック状態になりながらも、今後は自分で切り抜けるんだと決意し立ち向かっていこうとします!

 が、ここで通りかかったユンユンがマリアを助けてくれることに。マリアはラッキーでしたね…。ここのシーンはとにかくマリアの無茶ぶりが痛々しかったです…。
 ユンユンはその後マリアに不注意すぎだと注意。観光客でもその街のルールを知ることはやっぱり大事ですね…。ユンユンの好感度が一気に上がりました!ただの陽気な女の子じゃなかったんですね…。ユンユンは上海の街に生きる少女でした。
 ユンユンはそれからすぐにマリアと別れようとしますが、マリアはユンユンと色々話したくて引き止めます…。ユンユンはそんなマリアの行動に躊躇いますが…。また繋がりができました。


 ここからが今回の山場。誰もいなくなったトイレで、アルファルドとカナンが対峙します――。
 ここでまた過去の回想が。これまで作中で出てきたシャムのセリフがここで出てきます。ここが1話、2話の冒頭に…。
 が、アルファルドはそんなシャムの言葉を受け入れることができず、シャムをその後撃ってしまったようです。ここで2人の道が違えてしまったような気がしました。カナンならシャム・アルファルドと違う道を行けるかもしれないということですが…。
 戦い前のアルファルドはカナンを前にしても余裕。アルファルドは今のカナンが不安定なのに気づいていました。そして自分の優位を確信。この辺の自信に満ちたアルファルドは何か怖かったです…。

 そしていよいよ2人の戦いに!ガンアクションシーンがやっぱり素晴らしかったです!とにかくアルファルド強すぎでした。ドレスでの戦いも良い感じでした。
 カナンもアルファルドを倒そうと立ち向かいますが、シャムの言った通り、憎しみだけではアルファルドは倒せず…。カナンはアルファルドに追い詰められていきます。何かここの2人のやり取りが百合っぽかったです…。この作品、色々な要素があるようで。
 アルファルドはシャムの言葉を超えたと思っているようです。で、優位に立ったアルファルドはあれから自分は這い上がったと、カナンにその証拠を見せようとカナンに銃を向けますが…

「殺さない」

 と、結局この場ではカナンをあえて殺しませんでした。ひとまず猶予を与えたということでしょうか。
 そしてトイレの火災報知器を銃で撃ち、2人の戦いは打ち止めに。カナンは人や警備員に見つかる前に退却。水にぬれたアルファルドが色っぽかったです。
 リャンはアルファルドに襲い掛かってきたカナンを不愉快に感じた様子。カナンとリャンの戦いもあるのかもしれません…。

 アルファルドに敗北したカナンはボロボロ…。アルファルドに言われた言葉が頭から離れないまま…。カナンはまたすべてを失いかけてしまいます…。鬱な展開のところで次回へ続きます。
 この状況を何とかできるのはやっぱりマリアの存在なのでしょうか…。アルファルドにないものをカナンが持っているとしたら、やっぱりマリアとの絆のような気がします。


 次回は「灯ダチ」ユンユンが何か巻き込まれていきそうですが、大丈夫なのでしょうか…。とりあえず希望が持てそうなタイトルなので、カナンとマリアに期待したいと思います。に、してもタイトルからして、この作品も言葉遊び好きなようですね~。  
 ようやくカナンとアルファルドの過去、そして戦いシーンがきて、面白くなってきました!ただこのままベタな展開だとアレなのでひねりがあればいいなと思ったり。カナンが今後どうアルファルドに立ち向かっていくのか興味が出てきました。復讐はやっぱりいけません…。

 ではまた次回に!