おおきく振りかぶって本誌感想、おおまか感想ですが今回も書いてみました。前回で一応事態は解決したので、もう落ち着いて読めるだろうと思っていましたが、今回もとても面白かったです!三橋・阿部の心境が~!!今回も2人が好きな方は必見です!あと田島も頑張っていて、こちらも見逃せないところ。
そして!単行本8巻の発売もめでたく決定したようです!待っていました~!!皆さん、発売日は12月21日です!!この日は本屋に急ぎましょう!!やっと阿部父登場の回がしっかり読むことが出来そうで、今から楽しみです!…でも阿部のあのシーンはまだ収録はページ数的にまだそうですね~。気長に待ちたいと思います。
※では以下ネタバレに入ります。
了承した上で読む!という方はスクロールを。
前々回、阿部が美丞大狭山の選手・倉田と接触し、そのせいでねんざして退場になり三橋は阿部抜きで美丞大狭山との試合に挑むことになりました。前回はその阿部抜きの状況で、三橋が果たして一人で投げきれるのかどうかが、前回の焦点となっていましたが、阿部だけではなく、西浦の仲間達と今まで「野球」をしてきた三橋は、途中から捕手に変わった田島と1点は失点したものの、どうにかその回を無事乗り切ることに成功します。そして三橋・田島はベンチに下がった後、阿部から敵のデータを教えてもらうことになります。ここまでが前回までのおおまかな話。
それから試合は7回裏西浦の攻撃へ。今回はその7回裏の西浦の攻撃が描かれて行きます。まずは1番泉の攻撃。ですが、打つことが出来ず三振でアウトに。2番手の栄口はニヤニヤ戦法で、相手の投手の動揺を誘い、フォアボールで出塁します!流石は世界の栄口さん!!(言わないと気がすまないらしい)3番手の巣山はバントを指示され、打とうとしますが、相手の策略にハマリ残念ながらまたアウトに。
そして4番の田島ですが、田島は捕手としての役割をこなすことで精一杯なようで打席に立ってもデータを覚えようといっぱいいっぱい。集中しようとしますが、そこを相手にも悟られ結局アウトになってしまいます。今回は田島がこの両方の役割をこなそうと四苦八苦する場面が多くありました。両方こなすのは大変だと思いますが、頑張って欲しいです。
次は8回表、美丞大狭山の攻撃。この回もモモカンの指示、阿部から教えてもらったデータで配球を組み2人をアウトにしますが、その中で美丞大狭山にその配球パターンを分析され、窮地に追い込まれていきます。そして3番目の8番バッター倉田に三橋の球を打たれてしまいます!ですが、ここを巣山がさっきの挽回とばかりにボールをキャッチし、1塁にそのまま投げて倉田をどうにかアウトにすることに成功します。でもこれは倉田が
『1塁を走り抜けたらよかったのか、
すべり込めばよかったのか、全くわからなかった』
と、迷った結果からきたもの。倉田はどうやら過去の自分の行為、そして阿部との接触で迷い始めているようです。ここがこの後試合にどう影響してくるのか気になるところ。と8回の美丞大狭山の攻撃では得点は0点に抑えることに成功します。
一方、河合と呂佳は倉田の過去の選手との接触、そして打って1塁に走っていたのに、走り抜けるか、滑り込むかで躊躇してアウトになったことを気になっている様子。呂佳はこのことに対して不機嫌です。河合はそのことに対し、徐々に呂佳に詰め寄っていきます。
ここで気になったのは途中、河合が思い出したように利央からそのことに対し(多分接触のことに対し)「どこまで許せますか」というメールを出すシーン。密かに高瀬が練習をさぼっているから、河合からも注意してくれ(だいたいこういう内容)という文面が激しく気になってしまったのは、私だけでしょうか…。河合がその文に関しては、あっさりスルーしていて笑いそうになってしまいました。というか河合、早く利央に返事を返してあげて下さい。
そして今回の見所である三橋・阿部の心の中。8回表の美丞大狭山の攻撃が終わり、マウンドへ向かう三橋に阿部は、
「今回も田島を信じて投げればいいからな!」
と声をかけます。これに三橋もあいづちをうちますが、そう言った阿部の心境は複雑。今まで自分が三橋を自分のいいなりにしていたことに対し深く後悔をしていました。そして三橋がマウンドで自分で考える機会も潰していたことも。やっと阿部も今の三橋との関係が正しいものではないことに気づき始めました。ここの暗く後悔する阿部の姿が個人的には好きです。阿部はそんな風に自重の念にかられていましたが、
『頑張ってくれ、
試合が終わったら、イロイロあやまっから、頑張ってくれ!』
と三橋に心の中で祈ります。もう、この言葉にはもうやられました…。ひたすら頑張ってくれと願う阿部の姿が切なすぎます…。
一方三橋もその阿部の言葉を受けて、自分が今までの阿部に依存していたこと、そして阿部に配球をすべて考えさせていたこと、3年間、怪我も病気もしないという、現実的じゃない約束を阿部にさせて、そしてそれをほんのちょっと前まで信じていた自分に、三橋もまた自重の念にかられていました。そう悟った三橋もまた、
『オレは阿部くんを何だと思ってたんだ』
と今までの阿部に対する考えが間違いだったと気づきます。そしてここで前々回のあの阿部に腕をつかまれた時のことを思い出します。このカットには心がもうドキドキでした。ここで持ってくるとは~!三橋はその時阿部が自分との約束を守れなくなったことをかなり気にしていたことを思い出して、阿部へある決意をします――。
『もう、気に、しないで、って、
勝って、言うぞ!』
このマンガは一体私をどれだけ泣かせれば気が済むんだ~!と思ってしまった瞬間。三橋も強くなりましたね…。良い感じに前向きです。2人のすれ違いが何だかもどかしい…。2人とも同じようにお互いを思っているのに…。早く試合が終わってそのことに気づいてほしいです。まあ個人的には、こういう風にひとりで思い悩む姿も好きではあるんですけどね。
でもこれで、試合後また新たに2人の信頼関係をきちんと築き直せる予感がしてきました。きっと今の関係より対等な関係になり、更に良いバッテリーになってくれることでしょう。とりあえず今からそのシーンが楽しみです。きっと始めはお互いに謝りだして何か何だか分からなくなりそうだと考えてみたり。何だか楽しみです。
次回は再び西浦の攻撃。田島が捕手・4番と同時進行でいっぱいいっぱいで頼りに出来ない中、沖に打ってくれ!と言われた花井に期待したいです。西広もこの分だよいよいよバッターデビューっぽいですが、このままアウトになってしまうのか、それとも活躍してくれるのか気になっています。西広の活躍も見たいんですけどね。
今回から感想は阿部のその後も元気なことが前回で確認できたし、どうするかな~とちょっと考えていましたが、ずっと書くかは不明ですが、とりあえず試合後の三橋と阿部のやり取りが見られるところまでは感想はできるだけ書いていこうと思っています!きっとここは今までの話の中でも、良いものが見れるに違いない!!と期待しています。今回、これだけ2人の心境を書いているのですから、きっとやってくれるんじゃないかと思います。今からとても楽しみにしている部分です!!
ではまたできたら来月に~。
詳細なデーター分析にのっとる事の・・・功罪・・・って・・・言うか・・・
最終的にはデーターうんぬんを振り捨てた・・・のびのび野球で勝って欲しいです~・・・
確かにこの試合データ合戦みたいな部分がありますよね。そこがあってか桐青戦とは違った試合になっている気がします。私も最後にはデータ頼みになりすぎず、西浦なりの野球を見てみたいです。三橋、田島を見ていると特にそう思います。
あと9巻もやっと発売日が発表されてよかったですね~。12月が待ち遠しいです。でも12月って遠いですね…。