久しぶりに憧れの存在・徹と再会した千鶴でしたが、その直後早くも失恋してしまった千鶴…。果たして立ち直ることはできるんでしょうか。今回は千鶴と真田とのやり取りが印象的でした。二人の思いを知っていると更に面白さが。千鶴編も面白くなってきました~。
最初爽子が朝、ゴミ拾いしているところから。爽子は千鶴のことが心配で仕方ない様子…。前回突然失恋してしまった千鶴…。本当の意味で立ち直る事はできるのでしょうか。
一方嵐のようにやってきた徹とその婚約者の女性は翌日帰っていきます。龍の兄であり、千鶴の想い人である徹ですが、徹は千鶴の気持ちには気付いていないようで…。こうして傍観して見ていると不満とかありますが、流れが妙にリアルに感じました。現実でも結構ありそう。
失恋して部屋に閉じこもっていた千鶴ですが、真田にどうしてもプレゼントを渡したくなり、急いで真田の家に急ぎます――。相変わらず夜の背景も素晴らしかったです~。
そして真田の家に来た千鶴でしたが、玄関には真田が待ち受けていて…。真田は千鶴が来ると分かっていたようです。ですが真田も完全に千鶴の気持ちは分かっておらず…。千鶴の気持ちを分かっているのか、分かっていないのか、真田は徹はとっくに帰ったなど、千鶴を逆なでするようなことばかり口にします。
特に千鶴を傷つけたのがこのセリフ。
「俺は、ようやくこうなって、ほっとしてる」
「なんで…」
「これで千鶴が兄ちゃんを諦められるから」
胡桃編での爽子との会話で真田が千鶴を好きだということが分かっているので、真田の気持ちも理解できるのですが、やっぱり真田は色々不器用だなーと感じました。これも真田なりのジェラシーだったりするのでしょうか。二人の気持ちを考えると何だか複雑になってきます…。
そんな自分の恋をバカにするような真田の言葉に傷ついた千鶴は、真田へプレゼントを投げつけ、去っていってしまいます…。野球馬鹿野郎でちょっと和んだり。真田もその後千鶴からのプレゼントに気付き後悔を…。千鶴と真田、お互いのことを大事に思っているのは確かなんですが…恋って難しいですね。
翌日。千鶴のことを心配しつつ登校する爽子。爽子は何もできない自分に落ち込んでいました…。あやねも…。そして風早ならこういう時どうするんだろうと爽子は思います。まあこういう時はいつも通り接するのが一番なんじゃないかと思うのですが…。
凹む爽子・あやねでしたが、ここで風早登場――。風早からアドバイスをもらうことになります。ですが風早でも友達が失恋した時は役立たず状態のようで…。こういう時は皆同じなのかもしれません。爽子もこれには驚きます。
そして風早はこうして同じように悩んでくれる人がいるだけで、千鶴にとっては心強いはずだと、二人を励ましてくれます…。そんな風早のアドバイスに二人も救われたようです。風早も心の中で爽子達を応援します。
『大丈夫だよ、きっと。黒沼も矢野も…。
それに…龍がいるから…』
風早はどんな時でも頼りになりますねー。相変わらず爽やかな風早でした。
後半。爽子・あやねが風早に励まされている時。教室では千鶴と真田がギクシャクしていました…。そしてしばらく気まずい空気が続くことに…。まあこれは真田の言い方に問題があったのかも…。そんな二人の様子を見て、爽子・あやねは心配になります…。
そして昼休みにそれが爆発する時が…。失恋したせいか、購買のパンをヤケ食いしようとする千鶴でしたが、教室に帰る途中、追ってきた真田と出くわしてしまい…。言い争いになってしまいます――。真田の気持ちが分かっていれば理解できるのですが、千鶴視点で見るとやっぱり真田がヒドいですね…。ここのシーンはいつになく緊迫して見えました…。で、遂に千鶴の真田への怒りが限界に…。
「あたしは最初から失恋するために、
徹を好きになったわけじゃない!!
あたしはねえ…
昨日は別に徹に会いにいったわけじゃないんだよ!
それを…それをなにさ、遅ぇよって!
あたしだって、会えるもんなら、
もう一回ちゃんと徹と会いたかった!!
けど、いけないから…
いけないからもう帰っている時間に
龍にプレゼント渡しにいったんじゃん!」
ここの千鶴のセリフが今回もやもやしていたところを解消してくれる気がしました。千鶴は徹に会いたかったけど会えなくて、そしてもう徹が帰ったのを分かった上で真田へプレゼントを渡しに行こうと思っていたんですね…。千鶴の気持ちを考えてみると切ないです…。千鶴は千鶴でちゃんと色々考えていました。今回のサブタイ、見事でした。
で、言いたいことを言ったからか、この後千鶴は怒ってその場から去っていきます~。ここから流れがコミカルで妙に千鶴らしかったです。落としたパンは放置し、真田へ…。後々の展開にさり気に絡んできます。残された真田は千鶴の気持ちを知ったものの、どうにもできず…。真田の一言がまたやるせないものが…。
「言わせろよ、礼ぐらい…」
それから真田から逃げた千鶴の元に、爽子・あやねが駆けつけます!そして爽子はもらい泣きしてしまい…。これで千鶴もつられて泣き出し、今まで抱えていた想いをはきだします…。そしてプレゼントをうきうきして渡したかったと後悔…。千鶴は失恋以上に、真田の言葉に傷ついていたようです…。ここは三瓶さんの演技がお見事でした。本当に千鶴そのものです~。
あと千鶴が泣いているところを真田が見ているのもポイントですねー。真田も千鶴の気持ちに気付いて変わるのでしょうか。
すねた千鶴を見て爽子・あやねは一安心。
「ちずはよく頑張った!」「うん!」
正直見ている時の気分でこのシーンの印象はいい方向にも悪い方向にも変わると思いますが、とりあえず爽子達らしくていいんじゃないかと思いました。まあ真田がヒドイのは確かなのかもしれませんが…。
とりあえず泣いたことで千鶴も元の元気を取り戻します~。もやもやもすっきりしてよかったです~。
ですが最後の最後で再び嵐がやってきそうで…。なんと真田がまた徹をこっちに呼ぼうとしていました。ここでまさかパンが出てくるとは思いませんでした!どうやら真田は徹を千鶴に会わせようとしているようですが、どうなるんでしょうか…。まさかの野球馬鹿野郎で次回へ続きます~。
次回は「初雪」どうやら真田のお膳立てにより、また徹と話す機会ができそうです。千鶴は気持ちに踏ん切りをつけることができるんでしょうか。千鶴編もそろそろ終わりが見えてきました。
今回は千鶴が思いを語るシーンが印象的でした。すべて分かっている上であのセリフ…切なかったです…。また真田の千鶴への想いを知っていると、色々な見方ができて面白かったです。この話が終わった時、二人の関係がどう変化していくかも楽しみです。
今回のキミトドも前回に引き続き、イベントの続き。4回ぐらい続けてほしいかも。しかも今回は浪川さんがあの被り物をしていて思わず笑いが~。浪川さんが被ると爽やかに見えるので困ります…。被る人が違うと印象も違うみたいですね…。
あと本誌もチェックしました。本編とは違う話でしたが、ある時期の風早視点話でとても面白かったです。風早視点なんか良いかも…。いつかアニメでやってほしいです!単行本に収録される時が待ち遠しいです~。
ではまた次回に!