今回は個人的に待ちに待っていた阿部の過去話。終始ドキドキしていました。阿部の笑顔の瞬間はもう…。栄口の出番もちゃんとあって嬉しかったです。今回は全体的に満足でした。でもプロテインの話がなかったのは残念です。
それと昨日6月8日は栄口の誕生日でした!この回近くに誕生日とはタイミングいいです。栄口誕生日おめでとう~!!…本当は昨日言えればよかったんですけど打ち終わりませんでした…。
初めは阿部が榛名のことを思い返すシーンから。
『榛名元希、あいつの前に座ると、体が震えた。誰だって痛いのは怖い。
だけど、あの球を取ればレギュラーになれるのは確実だった。
あいつと組めたことを、幸運だと思ってた』
そう思っていた時横にいた栄口が阿部に、榛名は三振をどれぐらいとるのかどうか訊ねてきます。今回個人的に注目していたのは阿部の「そら、もう」のようにたまに口にする「そら」という言葉。何故か好きです。特に今回はよく発言していました。
阿部は榛名を評価しつつも、最低呼ばわりします。それに栄口は何か引っかかりを感じ、「それが最低の投手の理由?」と訊ねます。これに阿部は
『気になったか。言うんじゃなかったな。
最低の投手、俺だって最初からそんな風に思ってたわけじゃない』
と、ちょっと困り気味。ここからは阿部の回想。初めて榛名と会ったときの様子が語られます。中学時代の阿部はかわいいかったです。数々のカットを見るたびドキドキしてました。チームメイトにタカヤ、タカヤと呼ばれているところも好きです。
初めの2人の対面はケンカ同然。
「チッ、1年なんかが的じゃ思いっきり投げられねえな」
『的だと!?』
「何でですか?」
「怪我すっからだよ」
「防具付けてりゃしないです。
打者が立つわけじゃないし、そこまでキャッチング下手じゃないです」
「…おい、喧嘩売んなよ」
「…っ喧嘩なんて売ってませ…」
「オレはムカついたんだよ。下手じゃねえっつったな。
テメーの言葉に責任持てよ?」
というか榛名が阿部をいびっているようにしか見えませんね…。この頃の榛名はとにかく怖~。
と、榛名に挑んだ阿部でしたが、阿部は速い榛名の球を受けきれず、倒れ咳き込んでしまいます。この状況にチームメイトがフォローに。「クソ…っ」と悔しげに呟く阿部。ここの榛名は影効果からか原作以上に怖かったです…。
それからしばらくたった頃。阿部がロッカーで着替えている時榛名がやってきます。
「キタネェカラダ!でもオレ最近は当ててねーよな。それ、昔のアザか?」
「え、新しいのもあるけど…」
「ドレ?」
「コレ、こないだチップくらったヤツ」
「あー、でもありゃオレのせいじゃねーよな」
「じゃ、コレとか!!」
「わはは、何これ。縫い目までくっきりじゃん。アッハハハハ…!!」
『テメーの投げたボールで付いたアザだろ!ノーコン野郎め。
でも結局はオレの技術のせいか…』
この前のシーンの阿部をイビる榛名を見てからこのシーンを見ると、結構榛名変わったなーと思います。阿部やこのチームにいる中で元の榛名に戻ったようです。榛名のアホ毛が良い感じ~。2人のやり取りも結構面白いですね。榛名の過去については原作の3巻の番外編で詳しく語られているのでそちらでチェックして見て下さい。これを知っていると榛名の見方が変わるかもしれません。
そんなふうにしゃべっている中、榛名は監督に呼ばれます。と、去り際に
「ま、遠慮なしに投げてっかんな。お前怖がんねーからよ」
とポンと頭に手をのせます。ここはほのぼのとします~。突然の不意打ちに阿部は
『――今ほめられた か…』
と躊躇い気味になるも
「よっしゃあっ!!」
と大喜び。嬉しかったんですね。ここの阿部は何だか微笑ましい…。
ここで話は今に。阿部が過去を思い返している中、栄口は三橋を呼びます。栄口は三橋に
「三橋も気になるだろ?なんで榛名さんが“最低の投手”なのか」
と聞きます。それに三橋は言葉に出さなくても過剰に反応。そんな三橋を見て阿部は
「……オレもずっと気になってたんだけど、
お前、そんなに顔に出やすくて、それは投手としてどうなんだ?」
と迫りますが、栄口が止めに。この一連の話で栄口が何故出番が多いのか分かったような気がします。ここからは三橋をまじえて榛名に関しての話が始まります。
「阿部が関東大会出たのって中2だろ?2年でレギュラーだったんだよな」
「つーか、榛名がエースだったんだよ。オレはたまたま榛名の壁やってたから」
「関係ある?バッテリーなんて固定じゃないだろ?」
「他のキャッチャーがあいつの球とれなくてサ」
「レギュラーもすぐにはとれない剛速球ってこと?聞けば聞くほど凄いね。
……けどじゃ、榛名さんのお陰でレギュラーになったようなもんじゃない?」
「だから何?」
「……だ……だからつうか…だから…
組んでた人のことを“最低”とか聞くと、
今組んでる者としてはいい気持ちしないんだよ」
「そっか?」
「だから何?」と言い返したときの阿部はやっぱり怖いですね。でも実力のこととかを考えると無理もないかも。栄口の言葉は三橋の心を代弁しているかのようでした。流石は世界の栄口さん…。この言葉を聞いての阿部のほうけっぷりが何だかお気に入りです。
阿部に意見を求められますが、三橋はいつもの通りうじうじ。これに耐えられない阿部は遂に
「いったいなんなんだ!そのリアクションはっ~~!!」
とキレて三橋にうめぼし攻撃をしてしまいます。いたそ~。これには栄口も「あーもーハナシがすすまねえ~」とあきれ気味。こういうポジションが栄口らしいです。
一方試合は4回に入り榛名がマウンドに立ちこの回を守ります。フォアボールがなかったことに阿部は気にくわなさそう。この回の中での桐青側のやり取りも良かったです。ただ夫婦漫才が削られたのが残念。
うめぼし攻撃されている三橋は
「オ、オ、オ、オレは…っ
サ、サ、サイテーでもイッショウケンメイ投げる!だけだ!!」
と混乱した様子で訴えます。ここの効果音面白すぎ。代永さんの演技も。「大丈夫、大丈夫」と三橋の背中をポンポンと叩く栄口が最高でした。そんな三橋を見て、阿部は三橋に榛名のことを話し出します。
「ぐるぐるしすぎだろ。誰がお前を最低だっつったよ。
お前とは違うんだよ、榛名は。
榛名はプロになるために野球やってるんだ」
と榛名が自分たちとは違う次元で野球をしていることを話します。
「……プ、プロになったら凄い」
「そりゃスゴイよ。あいつは凄いからエースナンバー貰ってからだって
絶対に80球しか投げねーし、全力出す価値のない試合では
1球だって全力じゃ投げなかったよ。
でも……81球目で絶対交代なんてアホらしいだろ?
体が商品のプロだって、100球を目安にはしても
状況に応じて交代するんで、101球目で交代なんかしねーもんな。
指を蚊にくわれたからスライダー投げねーってのもあったな」
と榛名の投球への姿勢について語ります。それは何があっても80球投げたらマウンドから出るという、三橋とまったく正反対な考え方でした。その後の蚊の話にしても榛名のこだわりっぷりが分かります。
「あいつ、中学で故障したらしくてな、
元々オレ様な性格の上に防衛本能に火がついてて、
ものスゲー扱いづらい奴だったよ」
ここからはまた阿部の過去。サイン・コントロールについて榛名と言い合いに。ここでは阿部が「元希さん」と呼んでいるのが気になるかも。
「こっちゃ、あんたのヒデエコントロールに文句言わないでリードしてんだぞ!
せめて球種くらいサイン通り投げろよ!!」
「うるせえ!!投手には首振る権利があるんだよ!!」
と、ここで首振る発言が。阿部が三橋に首を振らせないのも、ここから根付いてきているみたいです。
『そらそうだけど、お前にそれ許したら
全部自分の都合だけで投げるじゃねーか。
―それでもまだ、あいつと組めたことを幸運だと思ってた。
……オレ達はいいバッテリーだとあの試合までは思ってんだ―…』
場面は変わり、関東大会の時に。この試合に勝てばベスト8入りというところでした。が、試合は1回から5点取られてしまい、ピンチの状態。初回でこれはきびしすぎます…。阿部は5点は厳しいと思いつつ、勝つことを目指し榛名に全力で投げることをお願いします。ここの榛名の顔もまた怖…。けれど榛名は頑なに「全力を出す価値がない」とこれを拒否。が、投球は指示通り投げるという条件で試合に臨みます。が、榛名はフォアボールで満塁になった後、投げたのが80球になったからとマウンドから降りてしまいます。それに呆然としてしまう阿部―
『公式戦なのに80球投げたらマウンド降りていいのか!?
そういう約束で投げてるから?故障したら誰も責任取れないから?
あいつの力で勝ってきたから?オレ、何の為にここにいるんだ?
オレ、何の為にあいつの球を捕ってたんだ?』
マウンドに立ち尽くす阿部のカットが印象的でした。その後その満塁状態で更に打たれ、試合はボロ負け。ここで注目なのが、こちらのチームで最初問題になっていた5点以上は取っているということ。投手が頑張れば…と考えると複雑です…。試合の結果、榛名の野球への姿勢に阿部は泣いてしまいます。
『何でオレがチームを辞めたくなんなきゃならねーんだ。―あいつが…っ』
とそこに榛名が入ってきます。榛名はそんな阿部を見たあと、
「泣くほどのことかよ」
と言います。これには阿部も憤りを隠せず榛名につかみかかります。ここのつかみかかる際の画は上手いなと思います。榛名は―
「手前、左肩怪我したらどうすんだよ。放せ!」
と過去のことがあってか自分の腕が怪我をすることを恐れていました。阿部の想いを考えると切ないところですが、「放せ!」で不意にニコニコの遊○王のMADが頭に…。忘れてしまいたいです…。
『…わり。あいつにとってはオレ達チームメイトは練習道具でしかねえんだ。
結局…あいつが引退するまで組んで、何度かでかい喧嘩もしたけど
あいつの姿勢はずっと変わらなかった。
榛名はオレ達とは全然違う次元で野球やってんだよ。
そういうのもありなんだろーし、スゲーとも思う。
けど、オレはあいつをチームのエースとして最低だと思うし、
オレは二度と組みたくないね』
阿部は苦々しく榛名について語りました。この言葉に三橋はまた縮こまってしまいます。でも考えていたのは榛名への阿部の気持ち。
『阿部君は榛名サンのことを嫌ってるみたくしゃべるけど…』
《マウンド譲りたくないなんて投手にとっちゃ長所だよ》
『オレが中学でマウンドにしがみ付いてたこと話したら、そう言ってくれた。
あれも榛名サンを見てたから言ったことだ。
ーー阿部君が榛名サンを許せないのは“チームのエースとして”じゃない、
“自分のエースとして”―ーーーだよ。
阿部君は榛名サンにちゃんとこっちを向いて欲しかったんだ。
榛名サンとちゃんとバッテリーになりたかったんだ。
プロになってからじゃなくて、
阿部君と今やってる野球を大事にして欲しかったんだよね』
多分阿部の気持ちに関しては、すべてこの三橋の気持ちに集約されていると思います。阿部も榛名に振り向いてほしかったんでしょう。結論を出した三橋ですが、うじうじしていたせいか阿部に注意されてしまいます。
「お前さ、もうちょっと泣いたりキョドったりすんの我慢できた方がいいぞ。
マウンドでの話だぜ。そんな顔に出たら守っててバックが困っちゃうからな。
マウンドでは…そうねぇ、無表情もいいけど…やっぱ笑顔がいいね。
バックは安心するし、相手はムカつくし、やってみな。
ほら、ニィッと」
阿部の笑顔にはもう萌えたとしか・・・阿部の笑顔~。でもそのあとのニィッとで脱力・・・。阿部のニィッとは強烈でした。ここはどっちにしても中村さんが最高です!阿部のニィッとを三橋も真似します。ですが変な顔に。これには阿部も栄口も大爆笑。私もすごく笑わせていただきました。
「いいぞ、何か頼もしいぞ。しかも打者的にはスゲームカつく」
そして三橋は笑う阿部を見て―――
『―――阿部君には、オレが投げる』
阿部と榛名の過去を聞き、三橋は改めて阿部に投げると決意します。ここの阿部笑顔のカットがかなり良い感じで良!今のところ私的に原作で一番好きなシーンです。原作のあのひとコマは格別です。栄口がさり気に横にいるのも良いです。ただアニメではすぐに次の場面に移ってじっくり堪能しきれなくてちょっと残念。
思いっきり笑った栄口。と、
「ところで今の話、俺から皆にしてやっていい?」
どうやらモモカン始めみんな気になっていたようです。ここで9話前半部分終了。17分かけていました。
※文字数の関係で申し訳ありませんが、今回は2つに分けます。
語りすぎてしまいました…。
ここから先の感想はこちらからどうぞ。
TB等は、できれば前半のこちらの記事の方にお願いします。