今回は黒の騎士団が日本からの脱出するというような内容。前回特区日本に参加すると明言したゼロの作戦とは一体…。その作戦が明らかになった時は思わず笑ってしまいました。ここまでくるとギャグなような…。今回はそんなルルーシュの企みに注目です。
そしていよいよ話の舞台が世界へ広がっていきそうで、今後の展開が楽しみです。
まずは前回行政特区日本への協力をゼロが表明したところから。が、スザクはこれを怪訝に思います。ここは一旦引くことに。
それから黒の騎士団。団員はゼロは何を考えているのかとゼロへ対して疑いを持ちます。さすがの藤堂もゼロへ疑いを持ちます。下手すれば内部で暴動が起こってしまうこの状況。ゼロはそんな中団員の前に現れます。神楽耶は相変わらずですね~。団員は皆何か戦いの作戦があるんだろうとゼロに聞きますが、それにゼロは、
「戦って、戦って、それでどうする?」
と意味深発言。どうやらゼロは今回ブリタニアと戦う気はないようで・・・。これに対しどういうことか問い詰めようとする団員。ゼロは藤堂へあることを問います。それは――
「藤堂。日本人とはなんだ?」
さて、ゼロのこの質問の意味とは何でしょうか。
ゼロが行政特区日本を発表してからブリタニアは準備を着々と進めていきます。その中ではナナリーとローマイヤーのシーンも。ナナリーの補佐をしているローマイヤーですが、勝手に行政特区日本を提案したナナリーに対しキツく出ます。ローマイヤー怖すぎ・・・。ナナリーがちょっと心配です。
今回前半はスザクがクローズアップされていたような気が。学園に復帰したスザクでしたが、どうやら仕事が忙しくなるということでまた学園を休学するようです。結構早い休学でした。それを生徒会メンバーもガーデン計画が終わっていないのにと残念そう。
そんな中話が総督のナナリーの話になりますが、ルルーシュはじめ皆ナナリーを他人のように話します。スザクはその中でルルーシュを見て、何故ルルーシュがユーフェミアを殺したのかと疑問に思います。
『ルルーシュ、君は本当に記憶を失っているのか?それとも・・・。
もし記憶が戻っているなら、答えてほしい。
君は何故、ユフィを殺した?
君なら、他の方法だって・・・・・・』
それからスザクは自分にかけられたゼロのギアスの命令「生きろ!」を思い出し物思いにふけます。そんな中、賊がスザクに襲い掛かってきますが、生きろと命令されているスザクは自分の意思とは関係なく、賊をギアスの命令によって倒してしまいます。そんな自分の行動にスザクは・・・
『心の底で、死という罰を求めていた僕に、
生きろとギアスをかけた、そんな君が・・・』
スザクはギアスのことを知ったものの、ルルーシュが何故ユーフェミアにあんなことをさせたのかと、まだルルーシュを信じている部分があるのか、疑問に思っている様子。どうやらこのルルーシュのギアスは良くも悪くもスザクの救いにはなっているようですね。ここはルルーシュの本当の目論見通りといったところでしょうか。今後の2人の戦いの行方も気になります。
一方黒の騎士団も着々と式典へ向けて準備を進めます。なにやら大掛かりな計画を進めているようですが・・・。そんな中ルルーシュとロロは約束を交わします。
「約束、忘れてないよね?」
「ああ。俺はこの学園を、おまえのいるべきところを、俺たちの日常を守る。
しかし、ブリタニアによるまやかしの支配は否定する」
「守るものがあるから、僕は兄さんを助ける。
兄さんのことがバレれば、この学園はなくなるしね」
「ああ、それにV.V.」
「裏切り者として、僕も追われる」
「そのときは、俺も終わりだ」
「同じ運命だね、僕たち・・・」
何だか更にロロがやばいような・・・。でも今はルルーシュとロロの関係は良好なようです。こう見ていると、ボロ雑巾にされる日がこなければと思うのですが・・・。
そんな中、ヴィレッタが。弱みを握られ態度が妙にかしこまっています。ルルーシュにもてあそばれるヴィレッタ哀れ。が、ここでルルーシュに、扇に会いたいか?と聞かれ、ヴィレッタの気持ちは揺らぎます・・・。どうやらまだヴィレッタは扇に気があるように見えますが・・・。
次はあれから学園で姿を見かけなくなったユーフェミアを変に慕っていたニーナの様子が。ニーナはあのガニメデでの暴走事件後、その頭脳をかわれ、ブリタニアの研究施設で研究をしているらしいです。
と、そこにシュナイゼルとカノンがやってきます。シュナイゼルは相変わらず余裕の表情。ニーナは自分を目にかけてくれたシュナイゼルを慕っているようです。そんなニーナにシュナイゼルはニーナへ暖かい言葉をかけます。でも何だかシュナイゼルだからなのか裏がありそうだと思ったり。何かよからぬことを考えていそうだと思うんですけどね・・・。
一方アーニャとスザク。スザクはトレーニング中ということで胴着を着ています。やっぱりスザクはこの服の方が似合っていると思います。そんな胴着の姿を見て、アーニャはスザクへこう聞きます。
「日本の服?」
「ああ。トレーニングの時はいつもこれなんだ」
「懐かしい?日本のこと」
「どうかな・・・良い思い出もあったけど・・・」
スザクは日本の日々を少し思い出し、複雑そうな様子。でもここでのスザクを見ていると日本人としての誇りはまだ持っているように思えます。今回はスザクの内面がちょっと見れてよかったです。
と、その時スザクを襲ったイレヴンの死刑執行命令が出たからとサインを求めるクラウディオが来ますが、スザクはそれに戸惑ってしまいます。ここでアーニャがサインし、この場は収まりますが、サインを戸惑ったスザクへアーニャは、スザクへ警告します。マゾ発言には驚き。スザクはスザクなりに日本のためにと思って動いているのは確かなんですけどね・・・。スザクは案外不器用なのかもしれません。
と、ここでゼロとのモニターごしでの対談の準備が出来たとジノが2人を呼びに来ます。そして部屋へ向かう3人。そこにはロイド、セシル、ローマイヤーの姿が。セシルが何故こんな格好をしているのか気になります・・・。何かのパーティか何かがあったのでしょうか。ローマイヤーに怒られるセシルがちょっとかわいそうでした。
そうして画面に現れたゼロ。まずはロイドがゼロにある質問をします。
「あのさ~、聞きたいんだけど、君と前のゼロはおんなじ?
それとも・・・」
「ゼロの真贋は中身ではなく、その行動によってはかられる」
「あはっ。哲学だね」
最初このシーンを見たときはそんなに気に留めませんでしたが、2回目見てみるとこのセリフの意味合いが分かり、納得しました。でもこの時はまさかああなるとは思いませんでした。
それからゼロは行政特区日本へ、
「こちらには100万人を動員する用意がある」
と言い、それからブリタニアへある条件を突きつけます。それは――
「ただし、条件がある。私を見逃してほしい」
ということ。この提案には皆驚きを見せます。そして更には、
「ゼロを国外追放処分にするというのはどうだろうか?」
と更に大胆な提案をします。これには皆黒の騎士団はどうなる、こんなのバレたら組織内でリンチが起きると、戸惑いを見せますが、ゼロはあくまで本気。ゼロが何を考えているのかさっぱりです。でもブリタニアはこれは悪い話ではないとゼロの国外追放を受け入れることに。ただスザクだけは「しかし!犯罪者を!」と反対の様子。こうなると式典当日が気になってきます。
その後スザクはこのことをナナリーに報告。でもナナリーは、
「そうですね。私の一存で、
すべての罪を許すことはできませんものね」
と了承。それからナナリーは行政特区再建へ向けての気持ちの表明なのか、「EUPHY」と彫られたキャンドルをスザクに頼み、泉に浮かべようとします。スザクはそんなナナリーを見て、
『ユフィ。僕等は君の遺志を継ぐよ。平和で優しい世界を、君に・・・』
とユーフェミアへ新たに誓いを立てます。一度は心が折れたスザクもナナリーに救われたのかもしれませんね。と、キャンドルを水に浮かべようとした時、スザクは「EUPHEMIA」と彫られたキャンドルが浮かべられていることに気付きます。これにはっとするスザク。でも2人は今はそれに感謝することにします。
で、それを浮かべたのは誰かというと・・・それはルルーシュ。ルルーシュは学園を立つ準備をしていました。それにロロは、
「もういいの?」
「ああ、区切りはすませた。ここに未練はない」
と聞きますが、ルルーシュはもうその先を見ているようです。式典当日・・・ゼロは一体何をしでかすのでしょうか。
そうして行政特区日本設立の日。設立予定地には黒の騎士団がまとめた100万人のイレヴンが集結していました。その中にはゼロの発表を待つカレン達黒の騎士団のメンバーの姿も。ブリタニア側もそれを前にして厳戒態勢に。ゼロが国外追放を発表する瞬間を待ちます。
一方扇はステージにいるヴィレッタを見かけ動揺を見せます。それと同様にヴィレッタもそれに気付きます。
『まさか、千草か…?』
『扇要。本当に来ているのか』
あと中華連邦のシンクー。飛行機に乗り、黒の騎士団がらみの件で何やら動いている様子。ですが、部下の香凜と話している最中シンクーは血を吐いてしまいます・・・。
「シンクー様、やはり…」
「気にするな。もう少しだけもてばよい」
まさかこれは・・・早くも死亡フラグでしょうか。ギアスでこういう症状を見せたキャラは(確か)今までいなかったので驚きました。シンクーの事情も気になります。
そうした中、いよいよナナリーのあいさつと共に式典が始まります。そこには怪我をギルフォードの姿も。
そうした中、ローマイヤーが黒の騎士団とかわした確認事項を皆に伝えます。最後にはゼロの国外追放処分が発表され、場は騒然とした空気に・・・。
と、この発表の直後ゼロが颯爽と登場!
「ありがとう!ブリタニアの諸君。寛大なるご処置、痛み入る!」
かなり芝居かかっていますね~。やっぱり1期より更にある意味で輝いて見えます。
このゼロの登場で周りは厳戒態勢に・・・その中で前に出たのはスザク。スザクはゼロへ食って掛かります!そんなスザクにゼロはある質問をします。
「日本人とは、民族とはなんだ?」
「何っ?」
「言語か?土地か?血のつながりか?」
突拍子のないこの質問。スザクもこの質問には始めこそ戸惑いを見せつつも、
「違う!それは・・・心だ!!」
と、ぶれることなくゼロにそう答えます。そしてゼロもこれに同意。ますますゼロの狙いが分からなくなっていきます。スザクもそんなゼロの真意が見えず疑問に思うばかり。
その時、ゼロがスザクにこういっている間にカレン達黒の騎士団のメンバーが一斉にスイッチを押して何かを発動させます!それは白いスモーク。そのスモークは100万人もの民衆を覆い隠してしまいます。これによってブリタニア側はイレヴン達が見えなくなり大慌て。急いでアーニャはナナリーを避難させ、ギルフォードはゼロが裏切ったと民衆を制圧しようとします。しかしここをスザクが止めます。これにジノも同意。とりあえずスモークが晴れるのを待ちます。
そしてスモークが晴れた瞬間、確かにそこにゼロがいました。これにローマイヤーはしてやったりといった様子。でも、何か変。ゼロが何人もいます・・・。どうしたことかと見ていると、次の瞬間にはなんと100万人のゼロの姿が!!会場はゼロのコスプレをした民衆で埋め尽くされてしまいます。この図かなり・・・シュールです。そして思わずOPのあの最後の図はこれだったのかと思ったり。とにかくゼロはここでとんでもないことをやらかしてくれました!ダメだ、見るたびに笑いが・・・。
このゼロの策にはジノ、スザクも、
「この手があったか!」
「圧倒的な戦力差を逆手にとって100万人を!」
と驚き。思わず「ねーよww」と思ってしまいました。これは・・・ありえないと思います。まず第一100万人分のゼロのコスチュームをどう用意したのか謎。これだけの人数の分を用意するにはかなり手間と予算がかかると思うのですが・・・。ルルーシュがオーダメイドで作っていた品なのに。それとも一人一人の手作りだったんでしょうか?何だか生地の色も皆違うようですし、ありえそうな気が。
でも黒の騎士団の面々がゼロに変装するのは面白かったです。皆同じ格好をしていても誰だか分かるのが良い感じ。ラクシャータと玉城が特に。玉城がゼロの格好してしゃべるのはやっぱり違和感が~!
100万人のゼロが姿を現した後、本物のゼロはしてやったりといった感じで100万人のゼロにこう命令します!
「すべてのゼロよ!ナナリー新総督のご命令だ!
速やかに国外追放処分を受け入れよ!!」
「どこであろうと、心さえあれば
我らは日本人だ!!」
「さあ、新天地をめざせ!!」
と。どうやらルルーシュは「ゼロ」という名前を逆手に取り、大胆にもこんな作戦に出たようです。確かにゼロの正体は確認されておらず、誰だか分かりません。いやでも、これはなかなか思いついても実行に移そうとは思わないでしょう。流石はルルーシュ。
そうしてゼロの宣言で皆は、
「ゼロのみなさ~ん!新天地をめざしましょう!」
「さあ、国外追放されようぜ!俺たちはゼロなんだからよ~」
「そうだ!俺たちはゼロだ!!」
「国外追放だ!」
「行こう!ゼロ!」
とかなり乗り気!これにはブリタニア側はお手上げといった感じに。が、問題がありました。それはどうやって100万人が国外に出るかということ。と、そこに巨大な海氷船がやってきます!!これならば100万人を収容して国外に行けそうです。これで問題はクリア。後は脱出するだけです。船に乗っていた咲世子。ここで咲世子は仮面を外したゼロの正体に気付くことに・・・。最初は戸惑っていましたが、笑みを浮かべこれを受け入れたようです。やっと咲世子もゼロの正体に気付きました。
一方これを見ていたリヴァル・シャーリーはこんなのが許されるのかと疑問を抱きますが、それにミレイは・・・
「さあ。ゼロは偶像じゃなくて象徴・・・
…ううん、自分自身を記号にしちゃったってことだから・・・」
と答えます。もはやゼロという存在は一人に留まらなくなってしまいました・・・。
この状況を前にしてヴィレッタも焦り、銃を持ちゼロ達の仮面を外そうとします。と、そこに扇が出てきます!が、かっこよく出てきた扇でしたが、相手がヴィレッタだと知ると途端に引っ込んでしまいます・・・。扇の正体バレバレ。こうして2人は再会しましたが、扇は脱出する際、
「さ、さようなら。ブリタニアの人」
と言い、ヴィレッタを振り切って行ってしまいます。2人の仲はやはり戻らないのでしょうか・・・。
でもスザクはこれを許すことができず反発。でももうこの状況でそれは意味を成さず、スザクは攻撃を指示するか、見逃すのか2つしか選ぶことができなくなります。迷うスザクですが、ここでキャンドルの際のナナリーの言葉を思い出し、
「そうだよな。ナナリーもユフィも許すつもりだった・・・」
と答えを出し、ゼロへこう言います。
「約束しろ!ゼロ!彼らを救ってみせると!!」
「無論だ。枢木スザク、君こそ救えるのか?
エリア11に残る日本人を」
「そのために、自分は軍人になった」
「分かった。信じよう、その約束を」
こうしてスザクはゼロ達を見逃すことに。そしてゼロも100万人の日本人を救うことを約束します。これで止めるものはいなくなり、ゼロは宣言します!
「聞こえたか?すべてのゼロよ。
枢木卿が宣言してくれた。不穏分子は追放だとな。
これで我らを阻むものはなくなった。
いざ進め!自由の地へ!」
そうしてゼロ達は船に乗り込みます。船に乗り旅立つルルーシュ。そんな中、ルルーシュはスザクのことを思い出し、スザクを心の中で賞賛します。
『最悪の敵だからこそ、俺にはよく分かる。
そして、これはナナリーのことを理解しているからこそ、できた判断でもある。
だから、今は感謝しよう。枢木スザク。
そして、忘れるな。あの約束を――』
と、ルルーシュは最悪の敵だからこそスザクのことがよく分かり、またナナリーのことを理解しているからこそ出来た判断だと語ります。確かにこんなバカげた作戦、相手側のことが分かっていなければできないでしょう・・・。そしてスザクに任せておけばナナリーに危機が及ぶことはないと。よくルルーシュも考えましたね。
しかし、このままルルーシュとロロも旅だってしまいましたが、問題はないのでしょうか。学園にいないとなれば色々マズいかと思いますが・・・。まあ100万人に紛れ込んで行っちゃったということでうやむやにされそうな気がしますが。
今回は「EUPHY」と「EUPHEMIA」のキャンドルが並んだところで終わりに。第1部完みたいな雰囲気で、すがすがしい終わり方でした。さて、これから世界へと旅立って行く黒の騎士団には何が待ち受けているのでしょうか――。
次回は「朱禁城 の 花嫁」ですが…次週はどうやら芸人を呼んでの特番のようです。この特番、誰が喜ぶというのか謎です。放送話数が減らないことを祈るばかり。でも次週はその分心置きなく外出できそうなので気は楽になりそうです。まあほとんどその時間は基本TVの前にはいないんですけどねー。
そういうわけで2週間後の放送を期待して待っています!こうなると次はいよいよ舞台が中華連邦に移っていくのでしょうか。今回死亡フラグを見せたシンクーが心配です。生き延びてくれることを祈りつつ。
では2週間後に!