コツコツ一直線

好きな作品をアニメ・ジャイキリ・牙狼<GARO>中心に感想レビューしています。

コードギアス 反逆のルルーシュR2 TURN 15 「C の 世界」 感想

2008-07-21 10:42:55 | コードギアス 反逆のルルーシュ1&2期

 今回は皇帝が不死身状態であること、C.C.の願い・過去が分かったりと、物語の重要な部分が分かる回でした。1回目見た時はあまりの急展開さに驚くばかりでした。2回見て何となく色々分かったような気がします。
 そんなわけで今回は特に後半に注目です!ルルーシュのC.C.へ向けた言葉には熱くなりました。


 前回皇帝との対面を果たしたルルーシュ。今回はその後から始まります。対面を果たすと皇帝はルルーシュにギアスは使わないのかと挑発をかけてきます。これに迷うルルーシュでしたが、いつもの奇策で、皇帝にギアスをかけることを決意!そして皇帝に、

「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが命ずる。
 貴様は、死ね!」

 とギアスをかけることに成功します。ギアスが本当に効いたのか、皇帝はその後「よかろう」と自らの胸を打ち、ギアスの命令に従います。これに驚くルルーシュでしたが、

「殺してしまった…。
 こんなにもあっさりと。聞きたいこともあった。
 詫びさせたい人がいた。なのに…」

 と、焦燥感が…。ただ皇帝を殺せばいいということではなかったようです。そういえば今回結局Cの世界が出てきたのに、マリアンヌの死の謎がうやむやにされてちょっと残念でした。

 その頃のジェレミアは、亡くなったバドレーの死体を見て複雑そうな様子を見せます。やはりジェレミアは自分を改造したバドレーを恨んでいるようで。でもジェレミアはそのバドレーの死体に、

「バトレー。
 私をこのような体に改造した憎むべき男だが、
 君の皇族に対する忠義は本物であった。

 ならばこそ、私は決意しよう。
 君を尊敬すると!」

 と、バドレーの忠義に尊敬の意を示します。最初見た時は尊敬ってどういうことだと思いましたが、皆さんの感想を見てそういうことだと知りました。相変わらずジェレミアはカッコ良いです。あとジェレミアの調整は今後どうなるのかもちょっと気になるところですが…。

 一方スザクとカレン。前回カレンにリフレインを打たせようと卑劣な手に出たスザクでしたが、すったもんだの挙句、ゼロの今までの行為を思い出し…

「俺は…あいつのようには!」

 と、自分の行動を恥じてリフレインを割ります。どうやらスザクは非道にはなりきれなかったようです。とりあえず安心しました。今回のスザクの行動は筋が通っていなくて、スザクの焦りが見えた気がしました。

 あとC.C.とV.V.も再会。2人が話すことは相変わらず謎だらけです。

「直接会うのは何年ぶりだったかな。V.V.。
 私は結局、私の定めから逃れられなかったよ」
「定めは…僕が引き受けるよ。不死の定めを――」

 この2人が言う定めとは一体どういうことなんでしょうか。その後C.C.はV.V.がコードと呼ばれているものを皇帝に奪われたことに気付き、動揺を見せます、が、その後V.V.は皇帝との約束を思い出し、力尽きていきます。ただ死んだかはまだ不明な感じが…。
 そのV.V.を前にしてC.C.は、

「シャルル、なぜ今になってV.V.のコードを奪った?
 なぜあれだけ慕っていた兄を殺した?
 V.V.。お前さマリアンヌのこと、好きだったんだろう?」

 と、疑問を口にします。V.V.がマリアンヌを好きだったというのは意外でした。マリアンヌ死の真相が更に謎になってきます。

 一方死んだかと思われていた皇帝ですが、この後あっさり復活。どうやら皇帝は不死身のようです。そしてここからはまた皇帝のターンの始まり。皇帝はルルーシュを脅し、ルルーシュを絶望へと落としていきます。ここで気になったのは皇帝の手にギアスの紋章があったこと。目との違いが何なのか気になります。
 そして敗北したルルーシュに皇帝は、

「わしはギアスの代わりに新たなる力を手に入れた。
 ゆえにルルーシュ。教えてやってもいい。
 この世界の真の姿を!」

 と、言います。何だか更に謎が深まるばかりなような…。
 ここからはまた皇帝がルルーシュの精神・心につけ込んでいきます。皇帝を前にしてルルーシュは徐々に心を乱していきます…。ここで気になったのはこの皇帝の一言。

「そう…人はこの世界に一人しかいない。
 過去も未来も人類の歴史上、たった一人――」

 という言葉。この辺に皇帝の真の目的が隠されているような気がします。

 そんな中、C.C.がその2人がいる空間に現れ、

「遊びの時間は終わりだ。
 私にとって、それにもう価値はなくなった」

 と、皇帝にそう告げ、皇帝に寄り添います。C.C.の裏切りに驚きを隠せないルルーシュ。そんなルルーシュにC.C.は今まで謎になっていた自らの願いを口にします。それは――

「ルルーシュ。
 今こそ契約条件を・・我が願いを明かそう。
 我が願いは死ぬこと。
 私の存在が永遠に終わることだ」

 とその願いは自らの死でした。これは大体予想した通りでした。ギアスの力を持っていながらできなそうなことはこれしかないような気がしていたので。この願いにはC.C.の今までの苦難を感じさせました。
 この後はその願いを叶えられる条件について語られていきます。どうやら一定のギアスの力を得た能力者は更に力を得ることができ、それによりC.C.を殺すことも可能になるようです。そしてその条件を満たしているのが今の皇帝。C.C.は自らの願いを皇帝に叶えてもらおうとします。
 このC.C.の語りにルルーシュは戸惑いつつもそれを肯定したくないのか、今まで以上に感情的にそのC.C.の願いを、

「死ぬだけの人生なんて哀しすぎる!」

 と、否定しようとします。でも既にC.C.は何かを悟っていて、もうルルーシュの説得には動かされず。C.C.は今のルルーシュに自分を殺せないと悟り、思考エレベーターを作動させて、ルルーシュをどこかへ飛ばしてしまいます。

「死なない積み重ねを人生とは言わない。
 それはただの経験だ。

 お前に生きる理由があるのなら私を殺せ。
 そうすればシャルルと同等の戦う力を得る。

 さようなら。ルルーシュ。
 お前は優しすぎる」

 C.C.はルルーシュを守ろうとした一心でその行動に及びます。そうしてルルーシュはCの世界へと落ちていくことになります――。C.C.の願いはルルーシュにとって耐え難いものでした。この先ルルーシュがこの願いに対してどうでることになるのか気になるところです。

 一方扇とヴィレッタは中華連邦の山の中で再会します。そこでヴィレッタは扇に銃を突きつけますが、扇はさほど驚かず。そして扇は、記憶が戻ったヴィレッタを今でも好きだと告白します。

「でも好きなんだ!」
「馬鹿か、貴様は」
「敵だけど、バカみたいだけど…
 でも、君を好きになってしまったんだ!」
「出会わなければよかったんだ!」

 なんだかすっかりバカップルみたいなやり取りに…。と、そんな2人の背後に咲世子が…。裏切りを見せたヴィレッタを咲世子は見逃しませんでした。
 その後戦いになってしまったヴィレッタと咲世子。咲世子は問答無用と言うかのように、

「良い関係が築ければと思っていましたが、残念です」

 と、ヴィレッタを始末しようとします。咲世子を止めようとする扇でしたが、咲世子は聞かず。そんな中、咲世子が投げたクナイがヴィレッタに突き刺さろうとします――。
 が、ここで扇が身代わりになってこれを受けヴィレッタを助けます。そしてバランスを崩し崖へ落ちてしまうことに…。と、ここでヴィレッタも「扇!」と、咄嗟に扇を助けようと崖へ。2人一緒に崖がら落ちていきます。果たして2人は助かることができるのでしょうか…?咲世子が何とかしてくれればいいんですけど。

 後半始めはナナリーが会議に出ているところから。やはり危惧していた通りナナリーの考えは通らず、ローマイヤーが勝手に物事を進めようとしていました。でもナナリーはここで引かず、ローマイヤーの手を取り、嘘をついていると確信した時、ナナリーは、

「ミス・ローマイヤー。総督は私です」

 と、毅然とした態度でローマイヤーに意見します。ナナリーも徐々に強く成長してきているようです。
 一方スザクはルルーシュを探して学園へと戻ります。が、作戦室でスザクが見たのはギアスをかけられ操り人形状態になっている部下達でした…。これでスザクはルルーシュは記憶を取り戻していることを確信します。
 それからスザクはナナリーに会いに行きます。その時のスザクの心中はというと、

『やはりルルーシュはゼロだった。
 だが、皇帝陛下に連絡したらナナリーはどうなる…?』

 と、ナナリーを心配していました。どうやらスザクは皇帝にナナリーの記憶が戻ったら、自分がナナリーを使うと言われていたようです。これはスザクが必死になるのも分かる気が。皇帝にナナリーを使われたら、ナナリーが更に不幸になることが目に見えています。
 そんな中、スザクはナナリーに何か隠し事をしているのではないと聞かれます。でもスザクは、

「まさか。ナナリーにだけは、嘘はつかないよ」

 と、優しい言葉をかけます。でも今のナナリーはここで引き下がらず、スザクの手を取りそれが本当か確かめようとします。が、それを知っているスザクは手を差し出すことを拒否。結局何か隠していることをナナリーに感づかれてしまいます。そんなスザクにナナリーは…

「スザクさん。あなたも同じなんですね。お兄様と…」

 と、悲しそうな表情を見せます。2人の関係もまた変わってきているように思えました。

 ここで謎な空間に飛ばされたルルーシュのその後の様子が。ルルーシュはどうやらC.C.の深層部分に飛ばされてしまったようです。ルルーシュはそこで倒れそうになっている少女を見かけ助けようとしますが、その少女を抱えることはできず、手をすり抜けてしまいます。それに戸惑うルルーシュ。と、そこに…

「無駄よ。これは私の記憶。干渉はできない」
「C.C.…いや、違う?」
「あなたは、誰?」

 と、問いかけてくる人物が。その人物はC.C.によく似ていますが、ルルーシュのことを知らない別人の様子。今までのC.C.とは別の存在のようです。その人物はその世界にルルーシュをいざないます。
 それから話はC.C.の過去話に。C.C.もまたギアス能力を持ったシスターと、死にたくないからと契約を交わしていたようです。

「では、契約をしましょう。
 生き延びる力をあなたに授けましょう。
 その代わり、いつの日か私の願いをひとつだけ叶えて頂けますか?」

 そう言い、幼い日のC.C.はシスターと契約を交わしギアスを授かります。そうしてC.C.が授かったギアス能力は、

「私に発現したギアスは、愛されること」
「愛?」
「心の奥底で、私は、私は誰かに愛されたかった。
 願いはかなったわ。
 ギアスのおかげで、私はあらゆるものに愛された」

 と、愛されること。その当時のC.C.の周りにはC.C.を愛する人で溢れていました。ここにC.C.の本当の願いが隠されているような気がしました。
 でもそのギアスを使ううちに次第にC.C.は本当の愛というものが分からなくなり、本当に信頼できるのはギアスを授けてくれたシスターだけになってしまいます。ここら辺のC.C.は何だかゆかなさんらしい演技だなと感じます。そんな日々を過ごす中、C.C.はふとしたはずみでシスターに、この生活には飽きたと言ってしまいます…。そしてそれにシスターは…

「じゃあおしまいにしましょう」
「え…?」
「私の永遠を終わらせえるためには、誰かを犠牲にしなければならないの。
 一定以上のギアスを持つ誰かを。
 どれだけ苦しかったか。生き続けるという地獄が…」
「あの、何の話?」
「残念でした。あなた騙されちゃったの!」

 と、今までの穏やかな表情から豹変、恐ろしい笑みを浮かべます…!ここのシスターの変わりようは本当に恐怖でした。そして次の瞬間画面は赤一色、そして次の場面には血を流すC.C.、そして命を引き取ったシスターの姿がありました。ここはC.C.が何故血まみれになっているのかなど、ちょっと謎が残りますが、こうしてC.C.はシスターに不死身にさせられ、永遠に彷徨うことになってしまったようです。
 そうして過去を振り返りC.C.は、ルルーシュにあることを教えようとします。それは…

「私の存在は彼女にとって、
 自分自身のピリオドを打つための道具。
 ただ、それだけだった。
 あなたはまだ、ここにいない。
 私にとってあなたは過去ではなく、現実の人なのね」
「さあ、どうなんだろうな?」
「よっぽど大事な人なのかしら?」
「ありえないよ」

「そう?ここに送ってきたということは、
 ひと時でも何かから、あなたを守ろうとしたんだと思うけど…?」

 と、ルルーシュが今のC.C.にとって単なる道具ではなく、特別な存在だということ。このC.C.の言葉にルルーシュは何かに気付きます――。
 一方C.C.は皇帝によって命を引き取ろうとしていました。が、ここでルルーシュが戻ってきてC.C.の名前を呼びます!どうやら「思考エレベーター」と、皇帝がいた空間そのものが、思考に干渉するシステムで、色々な空間をエレベーターのように移動できるもののようです。それでもまだ、この空間もまだ謎だらけですが…。
 が、皇帝はその手を止める気はなく、さっさと事を済ませようとします。が、C.C.の表情には涙が…。これはC.C.の本当の願いではないようです。ここでルルーシュがそれを止めようとC.C.へ叫びます!

「やめろ!そいつは俺の、俺の…。
 答えろ、C.C.!
 何故俺と代替わりして死のうとしなかった?!
 俺に永遠の命という、地獄をおしつけることだって出来たはずだ!
 俺を憐れんだのか!?C.C.!!」

「そんな顔で死ぬな!最後くらい笑って死ね!
 必ず俺が笑わせてやる!
 だから!!」

 ここはルルーシュの本心が見えたようで良かったです。ルルーシュが熱いです!ルルーシュも普通の少年なんだなと感じました。今回そのせいか後半は画も良かった気がします。ここはルルーシュよく言ったなと思いました。その後決意したルルーシュは止まらず皇帝へ、

「これ以上奪われてたまるか!」

 と、攻撃をしかけていきます!そのルルーシュの言葉にC.C.の心も動かされ、C.C.は皇帝から離れます。皇帝はそのC.C.の行動におののき、その場に立ち尽くしていました。この建物が崩壊したら、この空間がどうなるかちょっと謎に思います。
 でも、C.C.はその後そこから落下していくことに…。今回何故か落下するシーンが多いですね。このタイミングでCの世界の映像が流れてきた意味も気になりましたが、そこまでは今回でも明らかにされないままでした。
 落ちていくC.C.にルルーシュは

「俺は知っているぞ C.C.!
 お前のギアスを!本当の願いを!!
 おい!こっちを向いてくれ!!」


 と、本心を叫び、C.C.へ手を伸ばします――。今回のルルーシュは今までで一番カッコよく感じました。ルルーシュもやっぱり熱い人だったみたいです。
 
 一方ブリタニアのダラス研究所ではニーナの研究・ダモクレスの開発が成功します。何だか爆発物のようですが…。この成果にカノン・シュナイゼルは驚き喜びます。でもこの研究良からぬことに使われそうな気がします…。特にこのニーナの、

「光栄です。シュナイゼル殿下。
 ここから先、人類は、戦争は変わります」

 という言葉。ニーナはきっとそれがもたらすものに気付いていないように思えます。何だか大勢の人が犠牲になりそうな予感がします…。

 それからC.C.を救出したルルーシュ。ルルーシュはC.C.を励まそうと声をかけますが、C.C.は…

「あの…どなたでしょうか?」
「何言ってるんだ?それより、皇帝とあのシステムは…」
「新しいご主人様ですか?」

 と、記憶喪失状態になっていました。どうやらギアスの契約する前のC.C.のようですが…。これに戸惑うルルーシュですが、今回はここで終わりに…。


 次回は「超合集国決議第壱號」今回色々な謎が明かされ皇帝と戦いになりましたが、次回はまた一転黒の騎士団の世界での戦いの話になりそうです。展開があまりに急展開でそろそろ着いていけなくなりそうです…。
 ニーナが開発していた爆発物が話に絡んでくる気がしますが、これまでのシュナイゼルからして、これは良からぬ結果を招きそうで恐ろしいものがあります。ニーナもその先までは考えていなそうですし。
 C.C.の願いは大体予想通りでした。でも永遠を生きるということは世の数々の作品でも描かれてきましたが、とても過酷なもののようですね。これからC.C.は本当の愛を得ることができるのかにも注目して見ていきたいと思います。でもこの分じゃ最後ルルーシュとは離ればなれで終わりそうでちょっと心配です。何にしろ今は、何故C.C.の人格が変わってしまったのか気になるばかりです。

 ではまた次回に!