氷菓も今回で最終回。えるから雛祭りの傘持ちを頼まれた奉太郎。奉太郎はそこでどんな体験をすることになるんでしょうか…?今回はそんな雛祭り行列に注目です!京アニの演出と作画、相変わらず素晴らしかったです…。奉太郎とえるの関係がどうなっていくか示唆しているシーンもあり、最終回に相応しい1話だったと思います。
4月のある朝。奉太郎へえるから電話が。
「傘を持ってくれませんか?」
えるはそう、雛祭りの時、えるの横で傘を持つ係になって欲しいとお願いを。奉太郎も断る理由もなく、引き受けることにします。
そうしてえるの元へ向かう奉太郎。ですが行く途中では祭りがあるのに、工事が行わようとしていて…。些細な出来事ですが、ここもまた後の展開に繋がる伏線でした。
社務所の仲に入る奉太郎。中ではスタッフの男性達が忙しそうにしていました。そしてキャストが永井一郎さん、石塚運昇さん、千葉繁さんと無駄に豪華すぎてびっくりしました…。さすが最終回。
そんな人達に礼儀正しくされ、奉太郎も恐縮。
「しっかりしていなさる」
『生まれて初めて言われた…』
まさかのしっかり発言…!心の中でツッコミすぐ奉太郎、面白かったです~。
それから省エネ主義発動で、隅っこのストーブで温まる奉太郎。さすが奉太郎です。ですが工事が止められていないことを知らないスタッフの皆さんに、ぼそっとそのことを知らせます。
これには皆大慌て。このままでは祭りに影響が…。周りの人達もそのことを知り、急いで対処しようとしますが、どうも上手く行かず…。どうしたら工事を止められるのか、話し合うスタッフの皆さん。ここで数少ない若者・小成も会話に入ってくるのですが、声は諏訪部さん!ちょい役なのにこれまた…。
そんな中、奉太郎はえるに呼び出され、えるが着替えをしている部屋へ。えるも社務所が混乱していることに気づいたようです。
そして奉太郎から話を聞き、えるは自分と父がなんとかすると、スタッフへの伝言を奉太郎に頼みます。部屋には着替えを手伝う人もいるということで、えるはいつもよりおとなしめ。そんなえるを奉太郎はどこか遠く感じていました…。
その後は何事もなかったかのように、祭りへ向けて進んでいきます。奉太郎も衣装に着替えて出番に備えます。奉太郎、確かに似合わない~。小成は何か企んでいそうで…。奉太郎もそんな小成の様子が気になっているようでした。
行列の中には入須も。男雛の役目ということで、とても美形です。
そしてえるの登場。本当にお雛様のようです。これには奉太郎もみとれてしまいます…。どんどんえるを意識していく奉太郎。最終回にして遂に恋を自覚するのでしょうか…?
そうして生き雛行列のはじまり
スローモーションな演出がまた幻想的な感じがしました。BGMも和風で素晴らしいです。
行列を歩く中、奉太郎は歩くえるに見とれてしまいます――
『しまった…
よくない、これはよくない
多分なんとしても俺は、ここにくるべきではなかった
俺の省エネ主義が、致命的におびかされてる…』
そしてえるの今の表情を見たくてどうしょうもない気持ちになり…。
そんな中、桜並木の道へ
京アニならではの色合いが、とても鮮やかで綺麗です…。幻想的な雰囲気がまた素敵でした。最終回にふさわしいシーンです。
途中には里志と摩耶花が!これは嬉しいサプライズ。えると奉太郎が生き雛行列に参加すると知り、観にきたようです。前回の流れの後、二人がどうしているか気になっていましたが、和解したようでホッとしました。
奉太郎も着替えた後、里志・摩耶花と合流。二人も生き雛行列に大満足。里志がいなくなった後、摩耶花はバレンタインのことについてお礼を。
「まあそれなりに」
「そうか、俺もカッとなってな…
珍しくあいつにつっかかった」
「うん、聞いた」
摩耶花、なんだか嬉しそう~。同級生繋がり、最高です。今回里志と摩耶花が出てきてよかったです~。
社務所に戻る際、入須と出くわした奉太郎。橋の工事について話について聞かれます。奉太郎は愚者事件の時のトラウマで推理することを拒みますが、入須は今日は自分は男雛でしかない、虚言は出ないと、愚者事件のことについて謝ります。入須もまた純粋に奉太郎が謎を解いてくれると期待しているようでした。
夕方、宴会の席を抜け出し、縁側でぼんやりする奉太郎。そこにえるが…!
「折木さん!
今日は大変でした!
ずっと、ずっと、我慢していました…!」
「でも役目があるから、ぐっとこらえました!
だけど聞きたくて、聞きたくて…つまり」
「私気になります」
「そうです!」
そういつものように奉太郎に疑問を投げかけるえる!えるは役目やひと目もあり、これまで我慢し続けていたようです…。でもこれでこそえる。
二人は工事に関する犯人が小成と予想。そして奉太郎は今日のことを振り返ります。橋が通れないことを前提に話していたのは小成だけ、遠いところからわざわざ帰省してきたことから犯人だと断定します。
犯行の動機は、めったに見れないものをみたかったから。そしてそれは狂い咲きの桜。
「これぞ、めったに見られない行列だ」
えるの考えは…なんというか小成信用無~。でも納得です。小成は写真の専門学校に通っているようで、その光景を撮影したかったようです。こうして今回の謎も解決。奉太郎とえるが縁側に座り、語らうシーンはもう恋人にしかみえませんでした…。
帰り道。夕日がとても綺麗です。夕日に向かっていく演出も素晴らしい…。奉太郎は自転車をおしながら、えると会話を。家や地域のために働き続けているえるですが、南北の村の関係など、えるもえるで色々悩んでいるようでした。
問題をすぐ解決したえるに感心する奉太郎ですが、えるはここも小さな世界でしかないと、えるはえるで将来について悩んでいるようで…。
「どんなルートを辿っても
私の終着点は、ここ
ここなんです」
ですがえるはここに戻ってくることを辛いとは思っておらず。千反田の娘として生きることに抵抗はないようでした。
そして商売のことについて、2つ方法を考えているようでした。
1.商品価値の高い作物を他に先駆けて作ることで、
皆が豊かになる方法
2.経営的戦略眼を持つことで生産を効率化し、
皆で貧しくならない方法
えるは自分に向いている1の方を選び、進めていくことを決めました。2番を選ばなかったのは、えるには会社経営は向かないだろうという理由が。カンヤ祭での事件からえるはそのことを自覚しました。奉太郎もそのえるの判断を正しいものだと賛成。
また今回えるが奉太郎に傘持ちを頼んだ理由には、奉太郎に自分が住む場所を見て欲しかったという願いも会ったようです――
「見てください、折木さん。
ここが私の場所です」
「折木さんに
紹介したかったんです」
最高に美しくも、可能性も満ちていない、そんな場所でも奉太郎に見て欲しかったと語るえる。えるの表情にはどこか寂しさを感じました…。
その話を聞いた奉太郎はえるにある提案を持ちかけようとします――
「ところでお前が諦めた
経営的戦略眼についてだが、
俺が修めるというのはどうだろう?」
奉太郎がアニメでまさかその発言を現実で口にするとは思わなかったので一瞬驚きました…!この瞬間は、二人の世界という感じがしました。桜が舞う演出がまた幻想的で素晴らしかったです…。
でも奉太郎の発言はそのことはえるには聞こえておらず…。結局奉太郎は良かったのか、悪かったのか、そのことをえるに伝えず流してしまいます…。
それから前回の里志のことを思い出す奉太郎。
『あの時の里志も、
こんな気持ちだったのだろうか…』
この瞬間、奉太郎は何故里志がバレンタインチョコを砕き、摩耶花の想いに応えようとしなかったのか、理解しました。えるに自分は本当にふさわしい相手なのか、奉太郎もまた迷うことに…。恋を自覚したと思ったら、また問題が…。ほろ苦いです…。
そしてその気持ちを誤魔化そうと、一言つぶやく奉太郎。
「寒くなってきたな」
「いいえ、もう春です」
ですがえるの一言はそれに対して希望を感じさせるもので…。
そしてまた桜が舞い散る中、おしまい
笑顔のえると奉太郎が~。この空気感が京アニ全開なのがまた堪りません…!最高のラストシーンでした。
あとラストの4本のつくしが古典部の4人の関係を表しているようで、ニヤニヤしてしまいました。これからも古典部の日常は続いていくんでしょうね…。
奉太郎とえる、結ばれるところまではいきませんでしたが、今後の関係がどうなっていくか示唆されているシーンもあって、ある程度納得いくエンドでした。きっとこの後も色々些細な事件があって、仲を深めていくんだろうなと思うのですが、原作でも両想いになる瞬間までまだかかりそうで、もどかしいです…!しかもアニメの場合、これ以上ないくらい両想いっぽいのに、一体ここからどうやって両想いになっていくのか…観てみたい是非観てみたいです!
こうしてアニメの氷菓、最終回まで終わりました。TV欄・放送・公式HPでも最終回表記がなかったので、なんだか最終回という実感が感想を書いている今でも正直持てないでいます…。今までに感じたことのないぽっかり感が。
氷菓はこれまでの京アニ作品と比べて、ストレートな萌え要素があまりないことが印象的でした。京アニ作品なら萌え要素があればすぐにヒット作にできるのにそれをやらない…氷菓には京アニのチャレンジ精神を感じました。京アニにとっての挑戦作だったのは確かだったんじゃないかと。
そして氷菓こそ一般人に向けて、
NHKで放送すべきだと思います…!
とかいって萌えを捨てたわけではなく、次作が中二病でも恋がしたい!…京アニが一体どこへ向かおうとしているのか、自分にはまだまだ分かりそうにありません。オリジナル作品に力を入れたそうな雰囲気は感じるのですが…。とにかくスタッフの皆さんお疲れ様でした!!
個人的にはカンヤ祭・橋のシーン・雛祭り回が見事に再現されていたので、満足です~。どの回も想像以上に素晴らしい出来栄えでした。特に橋の回は演出だけでなく、キャラの表情の変化にも驚かされ、アニメの力を実感しました。あとゲスト声優さんが毎回豪華でビビりました…!何故あんなに豪華だったのか、謎です…。
あと青春やミステリーのほろ苦い部分を毎回見事に表現していたのは、凄いことだったんだなと全話観てから思いました。なかなかあれは出そうと思っても、出せるものじゃないかと…。氷菓はアニメ界の今後に、何かしろ影響を与えたのではないかと思います。
まだまだ古典部の日常を観たい!ということで是非二期製作して欲しいですが、原作のストックが現時点で1巻分+短編少ししかないので、現時点では続編は絶望的な気が…。奉太郎とえるが一体どういう風に両想いになるのか、私気になります!
ではこれまで
TB・コメントをくださった方、記事を読んでくださった方々、
ありがとうございました!
・TB先
にほんブログ村(氷菓トラコミュ)
丁寧で読みやすくて、ステキです。
ただ!!
あなた様の書くココロコネクトの感想も読みたかった!!!!!
以上です(笑)
これからも楽しく拝見させていただきます!
ご指摘ありがとうございます。確かにあのシーンは奉太郎の想像みたいですね
。後で修正しますー。ではでは~。
コメント&いつも記事を読んでくださりありがとうございます!
熱いコメントありがとうございました~。ココロコネクト、私も毎週楽しみに観ています!1話が始まった頃は感想の書きごたえもありそうで、書きたいとは思ったのですが、夏アニメをチェックするので精一杯になり、断念してしまいました……。でも毎回キャラのやり取りがドキドキもので、今でも毎週ハラハラしながら観ています。
これからもよろしくお願いします!ではでは~。