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コツコツ一直線

好きな作品をアニメ・ジャイキリ・牙狼<GARO>中心に感想レビューしています。

Fate/Zero 第18話 「遠い記憶」 感想

2012-05-06 02:57:28 | Fate/Zero(2011秋-2012春)

 今回は聖杯戦争はお休みで、Fate/Zeroの本当の主人公・切嗣の過去について語られていきます。これまで聖杯戦争に参戦していたマスターを非情に殺してきた切嗣。切嗣は何故ここまで非情になりきれるのか、この話でその部分が明らかになっていきます。
 今回はFateというより、なんだかファントム・月姫を観ている気分になりました。後でスタッフを振り返ってみて、一人で納得したり。


 はじまりは南国の海で楽しそうに遊ぶ少年時代の切嗣から。海の描写が綺礼で見とれてしまいました。この頃はまだ背負っているものがないせいか、本当にかわいい少年という感じでした。入野さんボイスがまた~。前半だけ観ると、どうしてこんな子があんなふうになるんだろう…と思わざるをえません。
 あと放送後声優さん振り返ってみたら、入野さん・高垣さん・千葉さんと本当にTVアニメ版のファントムのメンバー~。原作が虚淵さんですし狙ってやったとしか思えません。

 そんな少年時代の切嗣が気になっていた存在が、島に来てから仲良くしているシャーレイという少女。切嗣はシャーレイのことを姉のように慕っていました。切嗣にもこういう時期があったんですね…。シャーレイも切嗣のことをケリィと弟のように思っていたようです。
 またシャーレイは切嗣の父・矩賢(のりかた)に弟子入りしていました。矩賢はシャーレイの才能に可能性を感じ、シャーレイに魔術の初歩的な部分を手ほどきしていたようです。ですがこのことが後々の悲劇に繋がってしまうことになり…。
 切嗣はシャーレイにばかり魔術を教える父親に対して複雑な思いを抱いていたようでした。この時はまだ切嗣・矩賢・シャーレイの関係は安定していましたが…?


 ある晩、切嗣を川へ連れだすシャーレイ。そしてシャーレイはそこで切嗣にある問いかけをしてきます。それは――


「ケリィはどんな大人になりたいの?」


 と、切嗣の将来について。そしてシャーレイは切嗣がいずれ矩賢の力を継ぐと確信しているようでした。

「世界を変える力、だよ
 いつか君が手に入れるのは」

 このシャーレイと切嗣の会話が後々の展開に繋がっていくのか気になります。切嗣はその時どんな答えを出すのでしょうか…?
 この時切嗣は照れて答えることが出来ず、その時を先送りにします。シャーレイも近くで見守るとそれを良しとしますが、その時は…。この時の会話が切嗣にとって一番輝いていた時期だったように思えます。夜空が綺麗なだけにこの後、どんな酷い展開が待っているんだろう…と恐ろしくなりました。



 ある日矩賢の工房に忍び込み、薬を持ち出したシャーレイ。シャーレイはこの薬を世界中の人を幸せにするものだと信じ、飲んでしまいます――。
 ですがその薬は不完全なもので、シャーレイは死徒化してしまいます…。死徒になったシャーレイの行動がまた不気味で恐ろしかったです…。鶏が~。
 死徒…つまりゾンビです。死徒というとどうしても月姫を思い出してしまいます。月姫をプレイしている時はしょっちゅう教会・死徒という言葉が出てきたような。

 死徒化したシャーレイを目の当たりにして、どうするべきか考える切嗣。ですが切嗣はシャーレイを殺す決心ができず逃げ出してしまいます――。この時シャーレイを撃っていれば…。この選択が切嗣の運命を大きく変えることに。

 その後どうにかしれくれると信じて神父に助けを求めた切嗣。ですが神父もすぐに死徒にかまれ、死徒化してしまいます…。この作品の神父は何故こうもやられ役…。

 そしてそれが更に連鎖、
 なんと村中の人間が皆死徒化してしまいます…!

 
なんというバイオハザード…。想像していた以上に酷い光景でした…。シャーレイの良かれと思ってやった行動がこんな結果に…。悲劇という他ありません…。
 そういえばシャーレイの死に方は原作でも描かれていなくてどうなったのか気になります。普通に協会か教会に殺されてしまったんでしょうか…?

 そんな中島に現れた聖堂教会の代行者、そして協会。どちらも似たようで違った集団のようです。またその中にはコルネリウス・アルバの姿が。まさかの空の境界とのリンク、びっくりしました!まさかZeroで空の境界のキャラが出てくると思っていなかったので驚きました。型月作品は本当ほとんどの作品がこう繋がっているんですね。



 ソンビに追われ、追い詰められてしまう切嗣…。この時の切嗣は抵抗することもできず、怯えることしかできませんでした…。その世界に入る前だとはいえ、この切嗣の反応は意外でした。

 そんな状況の中現れたのが女の狩人・ナタリア!ナタリアは辺り一帯の死徒を銃で狙撃。切嗣を救います。ナタリアが銃で戦う姿はとてもカッコよかったですー。でも音楽が梶原さんだからか真下監督作品のようだなーと思ってしまったり。今回は本当にFateというよりファントムだった気がします。

 ナタリアから話を聞くことで状況を把握する切嗣。この辺のナタリアの使徒や教会の話は頭の中ではっきりまとまっていない部分もあったので、参考になりました。


 そして切嗣は全てを断ち切るために
 父親を銃で殺害します――。


 
父の死徒研究による負の連鎖を終わらせた切嗣。何故切嗣が魔術師に対してあそこまで容赦なかったのか、ちょっと分かった気がしました。切嗣も切嗣で父親に対しての思いがあったっぽいですが…。でも親殺しはやっぱり人としてのタブーなわけで…どうなるんでしょうか。

 こうして切嗣は全てを失い、生まれ育った島を離れることに…。EDテーマの「満天」が今回の展開とマッチしすぎていて聴いていて泣きそうになりました。なんでああなった…。



 次回は「正義の在処」切嗣の過去後編。島を出て、ナタリアについていくことになった切嗣。この後切嗣はどんな経験をすることになるんでしょうか。後編では切嗣が何故ここまで非道な行為を平然と遂行できるのか、正義に関してどう捉えているのかが分かる大事な話になると思います。何というか切嗣の人生はハードすぎる…。

 そういえば昨日のコミティアに竹箒が参加されていたようですが、やっぱり列と待ち時間がコミケ級だったようで…。ゲットされた方お疲れ様でした。きっと自分は行ってもきっとゲットできなかったと思います。
 新刊は空の境界の色々なラフ・イラストを集めた本で、結構ページ数のある本だったようで…。委託、是非やって欲しいです…。

 ではまた次回に!