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コツコツ一直線

好きな作品をアニメ・ジャイキリ・牙狼<GARO>中心に感想レビューしています。

涼宮ハルヒの憂鬱 第26話「ライブアライブ」 感想

2009-09-25 03:01:43 | 涼宮ハルヒの憂鬱(2006-2009)

 今回の放送は1期でも1.2を競う(と思う)神回のライブアライブ。ハルヒ・長門がバンドに参加する話です。放送当時リアルタイムで見ていた時、その演奏シーンののクオリティの高さにとても圧倒されてしまったのをよく覚えています。今見ても輝きを感じるエピソードでした。
 残念なのはやっぱりこの回をメインで制作したヤマカンをはじめとするスタッフがもう京アニにいないことですね…。惜しい人材だったなーと見返してみて思いました。(追記しました。無駄に長くなってすいません…)


 出だしがミクルの冒険だということを忘れかけていて慌てかけましたが、すぐに思い出して安心しました。今回はそんな溜息のすぐ後の学園祭でのエピソードです。
 前半はキョンが学園祭を見物していきます。バックのモブキャラがさり気に凝っていて驚かされました…。当時は更に驚いていたような気がします。今見ると懐かしいネタも仕込まれていて笑いが。3年経った今見ても色あせていませんでした。

 また他のキャラはクラスの出し物に参加していたりも。長門は占い。当たりすぎていて、何だか容赦ないです…。ほどほどに。
 古泉は演劇。それなりに練習をしていたせいか、溜息と違い演技が棒読みではなく自然でした。溜息は練習する時間がなかったせいなのでしょうか…。また古泉は女の子にもモテモテ。キョンは面白くなさそうです。

 で、みくるはクラスの焼きそば・メイド喫茶のウェイトレスを。溜息で渡された券を持って、キョンは谷口・国木田と一緒に様子を見に行ってみることにします。喫茶店は30分待ちという状態で大盛況!どうやらメイド服のかわいさに釣られて入る客が多いようです。実際あのメイド服はデザインかわいいですね~。前についフィグマも購入してしまいました。こっちのメイド服の方がみくるらしいなーと思ったり。


 キョンは待っている客を気にして、5分で焼きそばを食べ喫茶店を出ます。そしてそれ以降は二人とも別れ、一人でのんびり過ごすことに。この後少しの間キョンの一人の姿が書かれていくのですが、キョンはなんか一人でいるのが様になるなーと不意に思いました。

 それからキョンはミクルの冒険の編集での疲れをとるために、休憩できそうな場所である講堂に行くことにします。吹奏楽部の演奏が見事ですね…。楽器の再現がまた凄かったです。3年経った今でもこれで京アニの右に出る制作会社はない気がします。IGとかが本気出したら分かんないですけど…。

 吹奏楽部の次はパンク系?の演奏へ。かなりエキサイトしていてちょっとドン引きかも…。で、キョンも見ているうちに眠りへ…。なんかついていけない世界でした。
 と、前半終わりぐらいまで、何事もなくキョンにとっての学園祭は過ぎていきます。途中でちょくちょくハルヒが行き来していたりと、後の伏線も仕込まれていて上手いなーと思いました。また外では雨も降り出していていました。それによる影響にも注目です。この回は見所が多くて何度見ても飽きませんでした。

 が、そんな中、キョンにとって驚きの事態に…!なんとバンドと共にバニー姿(映画の宣伝のためだと思われ)でハルヒがステージに上がってきました!しかも長門も。これにキョンは驚きを隠せず…

『なんだ、ありゃ?』

 一体ハルヒは何をする気なのか…気になるところで前半終了に。区切りをつけるタイミングも上手かったと思いました。
 


 後半。早速バンド「ENOZ」のライブがスタート!何の説明もなしに演奏が始まります!!で、ここで流れた曲があの有名な挿入歌、

「God knows...」

  放送で聞いて好きになって、発売日CDを買いに走ったのをよく覚えています。今もよく聴く大好きな曲です。

 で、この演奏シーンですが、3年経った今でも何かすごいなーと素直に思えました。とにかく楽器や動きなど、何から何までクオリティがえらいことに…。圧倒されました。この演奏シーンもけいおん!に繋がっていたりしたのかなーと思いつつ。
 特にハルヒの表情と長門のギターがすごかったです…。ハルヒの表情は平野さんが「God knows...」のレコーディングの時の表情を再現しているということで、ここまでリアルに表現されたようです。ハルヒの歌に込める必死な想いが伝わってくるようでとても良かったです!

 しかも外では雨が降り出していて、その影響で雨宿りする人が講堂の中へ入ってきます。それに伴いライブも更に盛り上がっていきます!原作では天気の変化はなく、ハルヒがステージで歌うものの、人がまばらで寂しいな…という感じで終わってしまいましたが、アニメでやるということで、確かヤマカンが盛り上がる方向にシフトしたようです。この時ばかりはヤマカングッジョブと思いました。これは良い変更だったと思います!

 ハルヒ放送中はまだ人気が出始めた始めの頃で、こんな高クオリティのアニメが地上波で放送されないなんて惜しいなーとか思いつつ見ていたような気がします。いや、まさかここまで認められて人気が出るとは思いませんでしたね…。その後のハルヒ人気の盛り上がりようにはびっくりしました。

 放送当時はリアルがかなりしんどい時期で精神的に色々参っていたのですが、この放送を観て力をもらい、明日も頑張ろうと思い続けることができました。本当冗談でも洒落でもなく、ハルヒには当時は救われていたな…と思います。またこうしてこの回をリアルタイムで見れて感慨深いものがありました。まさかこうして語る日が来るとも思いませんでした…。これで一つ悔いがなくなりました。


 そうしてまず1曲目の演奏が終了。ハルヒは何か達成感のようなものを感じているようでした。ハルヒがこれまでで一番生き生きとして見えた気がしました。
 それからハルヒは自分がENOZと演奏した理由を説明。そこに至るまではメンバーが二人離脱したりと色々トラブルがあったようです…。ハルヒもハルヒで後日、本物の演奏はダビング~など、バンドに色々気遣いをしているようでした。ハルヒもいいところがあるのかも。これが溜息のすぐ後だとは…。ハルヒの良い面が垣間見えてくるようでした。

 そして2曲目にして最後の曲

「Lost my music」

 
も披露!この曲も淡い恋心を感じさせる良い曲だと思います。観客の盛り上がりも最高潮に!
 また古泉も噂を聞き、演奏を聴きにきていました。キョンはしばらく戸惑っていたようですが、2曲目になるとキョンもさり気にリズムをとるように…。キョンもキョンで聞き入っていたようです。どうやらライブは大成功に終わったようです。こうして学園祭は無事終了へ――。
 


 後日談。後日話もなんか爽やかで好きです。今思えばここからハルヒとキョンの関係が好きになった気がします。木陰でのやり取りが良~。ここで終わらないのがこのエピソードのいいところですね~。

 学園祭の後日ハルヒはキョンに自分がバンドに飛び込みで参加したいきさつについて説明します。どうやらENOZのメンバーが二人怪我などでステージに出られなくなり、生徒会とトラブルに…。生徒会とステージに出る出ないで揉め合いになってしまっていたそうです。なんかやるせない理由ですね…。
 そんな中名乗りを上げたのがハルヒ。ハルヒはバンドにかけるメンバーの想いに心動かされたようで、自分でよければと代役をかって出ます。バンドメンバーもハルヒならできるかもと代役をお願いすることにします。ここのハルヒの語りがいつもより女の子っぽくてグッときました。1期のハルヒの方が自然体だったのかも…。
 でも本番まで時間は僅か…。いくらハルヒでも楽器の演奏まではこなせません。そこでハルヒが目をつけたのが長門。ハルヒは長門にも協力を頼みます。もちろん長門はOK。持ち前の能力を生かし、ステージでは見事なギター演奏を披露してくれました。放送当時はこの能力がすごくうらやましく感じました…。

 いきさつを聞いたキョンは大体納得しますが、なにやらハルヒは浮かない様子…。何か複雑な感情があるようです。
 しかもここでENOZがハルヒにお礼をいいに教室に!これに戸惑うハルヒでしたが、キョンは何かを察し、

「行ってやれ」

 と、ハルヒを送り出そうとします。さすがはキョン。上手いフォローでした。この回のキョンはいつもよりハルヒに対して優しげで好きでした。
 ハルヒはちょっと迷った後、ENOZの元に向かおうとしますが、

「ちょっと一緒に来て!」

 と、キョンについてくるようにお願い。ハルヒの照れに思わずニヤニヤしてしまいました。
 それからENOZはハルヒにライブのお礼をします。ダビングの方も好評のようで何よりでした。皆はハルヒに感謝の言葉を述べます。でもハルヒはどこか戸惑っているようで…。ハルヒにとって誰かに感謝されるということは初めてだったのかもしれません。ENOZが最後今度お友達と一緒にライブを観に来てと言うシーンも面白かったです~。傍から見ればバレバレなのかも。ハルヒとキョン、もう付き合っちゃえばいいのに…と放送当時は思いました。


 昼休みになるとハルヒは教室から姿を消してしまいます。そこでキョンは急いでお弁当を食べてハルヒを追うことに!ハルヒを放っておけないキョンでした。溜息でおかしいといわれていた弁当箱のシーンですが、このシーンを見るとなんだか納得ですね…。
 キョンは中庭の木の下で根っころがっているハルヒを発見。声をかけます。

「よお」「何よ」

 何気ないやり取りが良い感じ。この木陰でのシーンもキョンとハルヒのやり取りが自然な感じがして好きなシーンのひとつです。ちょっと前までカラオケで「God knows...」を歌うとこの回の演奏シーンと、このシーンが本人出演映像として流れていたので、毎回行くたびに頑張って歌っていました。歌うのを忘れて見入ったりも…。今は期間が過ぎたせいか配信がなくなって残念です…。また復活してくれないでしょうか。

 それからハルヒはキョンに自分の今の心境について語ります。ハルヒは自分が上手く歌えていたか不安に思っていましたが、キョンはちゃんとライブでよくできていたとハルヒを褒めます。キョンもまたあのライブを観て何か感じていたのかもしれません。
 そしてハルヒはステージに上がっていた時の気持ちについてこう話します。


「なんていうの…。
 今、自分は何かやっているって感じがした」


 今回一番印象的だったセリフでした。色々な思いを感じます。ハルヒもライブを心から楽しんでいたようです。風の流れの演出がお見事…。キョンもそんなハルヒの話を聞いて微笑みを浮かべます。そしてハルヒへ心の中へこう思います。

『それはな、
 お前が人から感謝されることに、
 なれていないからなのさ…。

 いつもはありがとうなんて
 言わそうにないことばかりやっているもんな』

 ここのキョンの微笑みはいつ見ても反則ですね…。こう何か分かっている的な感じがまた良い感じでした。ハルヒはこれまで感謝されることに慣れていなかったから、戸惑っていたんですね。憂鬱を見てから見ると納得です。
 今のハルヒの思いに気づき、今日のハルヒの様子に納得したキョンでしたが、ハルヒはキョンが何を考えているか分からず、思わずツンツンしてしまいます。

「何よ」
「別に何も」

 それでも余裕を崩さないキョン。そこでハルヒは草をむしり、キョンへ投げつけようとするのですが、その時風が吹き、その草はハルヒの方へ…。なんかいじらしいハルヒの姿でした。かわいすぎる…。キョンもまたそんなハルヒを見て、キョンは思わず笑顔に――。ここのキョンの笑顔のシーンに見るたびKOされてしまいます。今回のキョンは色々反則だった気がしました。いつものキョンとは何かが違いました…。

 ハルヒはそれから元気を取り戻し、来年の学園祭へと思いを馳せます…。気早すぎ。どうやらハルヒは映画の2作目やら、SOS団でバンドをやりたいなど、またまたよからぬことを考えていました~。来年の学園祭は一体どうなるんでしょうか…。楽しみです。原作で見れる日がくるかはもう分かりませんが…。
 そんなこんなで今回は更にハルヒが張り切り出したところで終わり。今から楽器の手配もする気のようです。キョンは振り回されそうですが…まあ頑張れ。

 明るい未来を感じさせる良い締め方でした。後味も爽やかで、秀逸なエピソードだったと思います。3年経った今見ても神回だな…と心から思えました。ヤマカンのハルヒにおける偉大さを改めて感じました。今もこの壁は厚いですね。消失で超えてくれればいいのですが…。
 放送当時、余裕がなくて感想書けなかったので、今回こうしてライブアライブの感想を書くことができて嬉しかったです。あらためて放送に感謝。


 次回は「射手座の日」ハルヒ達がコンピ研の面々とゲームで戦う話です。この回もゲーム中のキャラの衣装とかこっていてクオリティ高いな~と思いつつ見ていました。特に長門の微妙な変化にも注目です。また堀口さん作監回だったと思うので、ファンの方は是非チェックを!

 ではまた次回に。



2 コメント

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第26話観ました。 (ひらがなでことみ)
2009-09-26 09:32:13
こんにちわ、ソウキさん。
懐かしいですね。当時私もリアルタイムで観て
ましたので、ライブシーンのクオリティの高さ
には圧倒されましたし、挿入歌発売日当日、
アニメイトに買いに行ったことを思い出します。
コミケに行った時によくコスプレの人達が、
EDを踊ってたのを観てました。
ここまで人気が出てるのには驚かされた記憶が
ありますね。
ハルヒの人助けをした良い回でもありましたし。今回観ましても、見応えのある作品ですね。

ではでは。
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コメントありがとうございます! (ソウキ)
2009-09-30 23:24:06
ひらがなでことみさんコメントありがとうございます~。
ライブアライブは何年経っても名作でしたね…。
リアルタイムで初めて見た時の興奮を思い出しました。
今も大事な思い出です。

そういえばあの頃はハレ晴れすごい人気でしたね~。
ハルヒ人気には驚かされるばかりでした。

そういえば溜息を見てから見ると、
ハルヒの印象もまた変わって面白いですね。
色々ありましたが、
新作放送後ライブアライブが見れてよかったです!

ではでは~。
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