前回でカンヤ祭も終わり、今回からまたいつもの氷菓らしい話に。ある日部室で会話している時、ふとあることが気になった奉太郎。小木先生の言葉の真意とは一体…?今回は奉太郎とえるの図書館デートが見れてニヤニヤでした~。
今回は文庫未収録作品で、まだ読んだことのない話だったのでどういう話なのかワクワクしながら観てました。賑やかな話が続いたので、ちょうどよかったかも。
ある日、いつも通りのんびり部室で会話しながら過ごしていた4人。そんな中、ヘリコプターが高校上を通過。そのことから奉太郎は中学の時の教師の授業中の一言を思い出します。その一言が今回の全てのはじまりでした――
「そういえば小木がヘリ好きだったな…」
教師の小木がヘリ好きだったかどうか里志と摩耶花に確認する奉太郎。ですが二人とも何故か小木がヘリ好きだと知らず…。そのことを疑問に感じ、奉太郎はじっくり推理してみることに。奉太郎達の中学、ブレザーだったんですね~。なんだか逆パターン。
その日のことを摩耶花も思い出して同意するのですが、でもそれ以降小木がヘリに反応した記憶がなく…。どうにもすっきりしません。
それから里志は小木にまつわる話として、小木伝説と、小木が生涯3回雷をくらっているらしいと話をします。その情報を聞いて歯車の世界(奉太郎の頭の中)でまた推理してみることに――。歯車の世界の描き方もまた独特で面白かったです。
そうして再推理したことで、ピンときた奉太郎。それが正しいかどうか確かめるために、古い新聞を見に図書館へ行こうと言い出します…!いつになく行動的な奉太郎に驚く面々…。
「奉太郎がヤル気に
なっているように見えるんだけど…」
「違う、
なんというか気になっているんだ」
皆、奉太郎が心配に!奉太郎って一体…。
「折木さん、気になっているんですね!」
「私、気になります!」
えるも目を輝かせ、奉太郎が解こうとしている謎に興味を持ちます。えるも何気に失礼~。でもここまで奉太郎が熱心になっているのも何か理由があるようです。
それから奉太郎は図書館へ向かうことに。里志は宿題があると学校に居残り、摩耶花には何故か頼まず、えるが奉太郎に付き合うことに!前回の話を観た後だと、里志と摩耶花が何か仕組んだんじゃないかと思ってしまう…。
校門の近くでえると合流。えるは自転車通学で奉太郎に自転車で行くかどうかたずねるのですが、奉太郎妄想してから断ります…!奉太郎の妄想が面白すぎです~。奉太郎も男子なんですねー。サドル辺りの描写に妙に気合を感じました。二人乗りは実際本編でも観てみたいかも…。
そうして先にえるに先に行ってもらい、一人図書館へ向かう奉太郎。連峰をみて、姉の話を思い出し…。
図書館に着いた奉太郎。えるは既に新聞記事を検索していてくれました。その新聞記事には「登山道美化活動、神垣内連峰」という文字が。どうやら小木は登山愛好家だったようです。
それから奉太郎は更に深く調べるために、2階へ。奉太郎は予想があたってほしくないと、どこか後ろめたさを感じつつ「遭難」という単語で検索をします――。
そうして該当記事は12件に絞りこまれます。ですが記事を用意するには30分の待ち時間が。そこで図書館の本を読んで時間をつぶしすることにするのですが、える色々な記事に興味を持ちすぎて、奉太郎落ち着かず。えるが興味を持つ本もふんころがしなど独特。基準は一体どこに…。
奉太郎が興味を持ったのは、平清盛を特集している雑誌、城の雑誌。平清盛とはやけにタイムリー。自分も大河観ていますが、貴族の名前と人物相関図を把握するので精一杯です~。人数多すぎる…。
そうして30分経ち、資料が手元に。その資料の中に、小木がヘリコプターが好きだと発言した日の記事も掲載されていました。
そして奉太郎はその記事を見て、
小木は本当はヘリコプター好きではなかったと
理解します――
里志の3回落雷したという情報は、小木が雷が落ちやすい場所=山によく行っていたと推理。その日ヘリコプターを飛ぶことを気にしていたのは救難ヘリが出動し、飛べるかどうか気になっていたためでした。連峰が天気が悪く晴れていなければ、ヘリは出動することができません。その辺に関してはちょうどドラマのサマーレスキューを観ていたので分かりやすかったです。まさか平清盛→サマーレスキュー→氷菓が繋がる時がくるとは…!
その日のことを改めて思い出す奉太郎。
「気持ちは分からないが、
多分笑っていたと思う」
ヘリが出動できたことを嬉しく感じた小木。ですが記事によれば遭難した二人は遺体で発見されていたようで…。なんともやるせない話ですが、登山するということはそういう危険と常に隣り合わせなんですよね…。複雑です。
帰り道。奉太郎にどうして小木の言葉が気になったのか尋ねるえる。
「すいません、私どうしても気になるんです!」
里志の雷の情報からきた、嫌な連想に関してはっきりさせたかったと語る奉太郎。
「連想が当たっていたら
気をつけなきゃいけないことだからな」
そこには奉太郎なりの小木への気遣いが――
「実際ああいうことがあったのに、
小木はヘリが好きだったなー、なんて気楽には言えない
それは無神経ってことだ
それはさすがに気をつけるさ」
「人の気も知らないで、っていう感じだ」
「多分二度と小木には会わないから、
人の気も何もないけどな…」
そんな奉太郎の一面に驚くえる。奉太郎の思いやり、優しい一面が見えるセリフだと感じました。奉太郎は小木の事情を知らず、自分がずっと小木はヘリ好きだと勘違いしたままでいることが嫌だったようです。そして勘違いしたまま、それを小木に言ってしまうことを恐れていたと…。二度と会わない人のことを気にかける辺りに、奉太郎の誠実さを感じました。
えるは奉太郎が何故謎を解こうとしたのか気づいたようでしたが、言葉にはできず…。
「折木さん、
それってとっても…
上手く言えません」
なんだかとっても良い夫婦。奉太郎に微笑むえるを見て、えるが彼女じゃないという事実にまた驚愕しました…!
帰っていくえるを見て、えるに借りを作ったと感じる奉太郎。その借りを返す時はくるのでしょうか…?こうして奉太郎とえるが別れて帰っていくシーンで今回はおしまい。今回は余韻も含め、初期の頃の氷菓の雰囲気とどこか似ていて、懐かしかったです。なんだかほろ苦い…。
次回は「心あたりのある者は」原作4巻の短編のひとつ。奉太郎とえるがある謎に迫る話です。二人の会話楽しみですー。氷菓も情報通りだとあと4話…終わりが近づいているのは寂しいですが、この先は面白いエピソードばかりで、アニメでどう再現されるのか楽しみです。OPで映っている場所もいよいよ…!
ではまた次回に!
でも、ホウタローは氷菓やクドリャフカなどの推理をしたりして、たくさんの人の気持ちを理解できるように成長したよという回だったと思う
氷菓はおもしろい
今回は奉太郎がこれまでの事件を通じて、どう変わったのか見える良い回でしたねー。本当その通りだと思います!
ではでは~。