コツコツ一直線

好きな作品をアニメ・ジャイキリ・牙狼<GARO>中心に感想レビューしています。

GIANT KILLING(ジャイアントキリング)#366 モーニング14号 感想

2015-03-08 20:08:52 | GIANT KILLING (原作感想)

 今週のジャイキリ。椿のサッカーに対する意識に遂に変化が訪れた前回…!悔しい思いをした椿、この経験をバネに、更に前へ進むことはできるのでしょうか…?
 今回は椿と窪田の、何か核心に迫る会話に注目です!自分がジャイキリを読み始めてから約7年、ずっと誰かツッコミを入れてくれ!と思ったことに、遂にツッコミが入り、グッときました…!本当に窪田様!と呼びたくなる1話でしたー。

 前回で終了した日本対イングランド戦。試合で日本は勝ちましたが、椿は交代で出場することもできず、悔しさを感じることに…。その試合に窪田が出たことで、椿は更に動揺します…

 今回はそんな試合から数時間後、窪田の部屋からはじまります!試合が終わり、夜のんびりしていた窪田。そこに椿がやってきます――。ノックに気づき、ドアのレンズをのぞきこみ、誰かと確認する窪田の様子がキモい…いえ窪田らしくてニヤリとしました。

 窪田の部屋に入り、今日のことを反す二人。窪田をA代表デビューおめでとう!と、ヨイショする椿。ですが窪田は表情をまったく変えず!(目が点、口が開いてる)あまりの変わらなさにコピペと言われても信じてしまうレベル…。これが普通とはいえ、窪田が表情を変えないのが不気味に感じました…!
 窪田はその言葉にありがとうと言いつつも、5分しか使われなかったしと謙虚。そして椿のモヤモヤに気づいていたのか、いきなり核心に迫ってきます――


「椿君
 試合の後めちゃくちゃ
 イラついてたでしょ」


 そうストレートに指摘され、動揺する椿…!驚く様子がコミカルに描かれて面白かったです。どうやら試合後、藤澤さんから話しかけられても気づかず、スルーしてしまったとか…。よっぽど悔しかったようで…。

 


 

 それから椿は落ち着いて今日のことを振り返っていきます。最初は自分のメンタルの弱さから、出直そうと考えていた椿ですが、試合終了間際で気持ちに変化が…。


「何で俺を使わないんだって……
 ずごい嫌な気持ちで
 爆発しそうになっちゃったんだよね」

「自分で自分のことがわからなくなるよ」


 正直にその時の気持ちを語り、取り乱してしまう椿…!今は落ち着いているようですが、椿はそんな自分の気持ちの変化に戸惑っているようでした。
 あとDモーニングで読んだ時、ここの■なコマがバグなのか気になっていましたが、本誌で確認したところ同じだったので、そういう演出(回想入り)のようです。

 ここまでじっと話を聞いてた窪田。そして椿の悩みを理解し、どういうことなのか椿に話していきます――


「わはっ変なの」
「いや前から変」


 そう椿のことを前から変だと思っていたと明かす窪田。それからこれまでの椿のプレーを思い出し、椿にどんな印象を持っていたのか振り返ります。

 

「僕の知ってるピッチ上での君は」

「ここぞってところで活躍して
 チームの雰囲気を変えちゃうような選手だもん」

 

 窪田はそう椿を只者ではないと感じていたことを明かす窪田。窪田が椿のことをはじめて意識したのは多分、あのシーズン前半のETU対大阪戦。今でも椿が窪田をぶっちぎる瞬間は忘れられません。今読み返しても名シーンだと思います!作中ではまだ半年ぐらいしか経過していませんが、感慨深い気持ちになりました。

 そして窪田はここで、おそらくジャイキリファンが今までツッコミたかったであろう、あることにツッコミを入れます…!


「だから僕は前から思ってたよ
 椿君て多分
 二重人格で色々大変なんだろうなって」


 それは椿の試合におけるメンタル面の変わりっぷりについて!ちなみに椿本人にはその自覚、まったくなく、ポカーン状態!椿は本当に天然キャラだったようです。

 自分がジャイキリを読み始めてから約7年、遂に作中のキャラが椿のメンタルの変わりっぷりにツッコミを…!とってもスッキリしました~。これまで椿があまりこのことを自覚していなかったので余計に。感想を書いている時、こんなに切り替え激しくて、思いつめたりしないかな…?と心配したことも何度か…。もしジャイキリが連載していたのが少年誌だったら、きっと椿が自分と戦うような話が入ってきたんじゃないかと思います!…多分。とにかくありがとう、窪田様!!

 そして窪田は普通だったら怖くてゲームに出たくなくなるものだ、悔しがることができるなら椿ならできる、と椿を励まします――


「本能の部分では
 自分ならやれる

 自分ならやれる
 絶対にできるって思えてるんだよ」

「椿君はA代表で戦えるだけのメンタルを
 とっくに持ってるって
 いうことなんじゃないの?」


 窪田はそう、今の椿はA代表で戦うメンタルを持っていると判断。窪田が初登場し、椿と初めて戦った頃を思い出しながら読むと、その集大成にも思えてグッときました!
 これまで捉えどころがなかった窪田ですが、今回は本当にアドバイスが的確、そして真面目で凄かったです…!まさしく窪田様。窪田は物事の本質を見ることができるキャラのようで、やっぱり侮れないキャラです…。窪田は達海とはまた違ったところで、椿の成長にライバルとして、友達として、本当良い効果を与えているんだなと今回読んで改めて感じました。

 窪田の力をかり、今の自分の問題を整理した椿、そして…?

 


 

 同じ晩、ETUクラブハウス練習場。椿のことで、達海と笠野さんが会話していました。達海は今の椿の状況が手に取るように分かるようで、ニヤリとしながらどういうことか話します。


「こればっかりは椿自身の問題なんでね」


 そして達海は椿が中学以降、スタメンで出場し続けたことがないだろうと指摘。
 

「要するに公式戦に出続けた経験がない」

 

 ですがETUに入ってからは達海が椿をスタメン投入していったことで、出場機会が増加。これまでの経験不足を補うかのように、日本代表入りなどを果たし急成長していきます。
 プロサッカー選手になるまで、中学・高校で控えなどのポジションで悔しさを感じ、スタメンになるために一生懸命頑張るのが普通というイメージがありますが、椿の場合中学・高校ではその段階にいかなかったようで…。日本A代表になるまでその思いをしていなかったというのもある意味凄い気がしました。9巻でもその辺の流れが描かれていましたが、幸運だったのかも。

 椿の成長ぶりに対し、笠野さんはこれは達海の成果でもあると評価。それに対し、達海は当たり前のように「感謝してもらって構わない」と反応!達海らしい自信満々な反応でニヤリ。
 椿のことを他人ごとのように語る達海ですが、達海には椿が今、抱えている問題がしっかりと見えているようです。ここまで見えているとは…凄すぎます。

 

「自分は試合に出られる価値がある…
 そういうプライドが
 ちゃんと芽生えているかってことだよ」

「ゲームに出るのが当たり前になりつつあった椿が
 今回プレーする場を与えられなかったことで
 自分の中で新たなスイッチが入るのかどうかか…」


 椿が今、抱えている問題をしっかり理解し、それを乗り越えることを達海も笠野さんも期待していました――

 

「そういう思いをあいつがしてるんだとしたら…
 椿ってプレーヤーの伸びしろは
 更にグンと伸びる気がするけどね」

 

 そして今回最後はこの試合の翌日、また日本A代表の練習に挑む椿でおしまい!悩みを引きずりまくっている様子はなく、闘志があって落ち着いている雰囲気がしました。次の試合では椿の出番はくるんでしょうか…?日本代表合宿編、盛り上がってきました!あと次回は表紙だそうです。この流れだとやっぱり椿…?

 今回は前回に引き続き、椿のメンタルに迫る1話で読み応えのある1話でした!そしてこの1話をブログで思いっきり語れて良かったです~。
 椿のメンタル面の落差についてはずっと気になっていたものの、作中では特に掘り下げないまま「椿には自覚なし!」で終わるんだろうな…と思っていたので、今回そこがクローズアップされて、とても嬉しかったです!この流れでA代表編で熱い展開がきたら、ヤバすぎます。その分終わりも近づきそうですが、そういう流れになって欲しいです!


 ではまた次回に!
 

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