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コツコツ一直線

好きな作品をアニメ・ジャイキリ・牙狼<GARO>中心に感想レビューしています。

CLANNAD~AFTER STORY~ 第18話 「大地の果て」 感想 その1

2009-02-14 19:15:04 | CLANNAD 1&2期AFTER STORY(2007-2009)

 クラナドアフター18話。今回は朋也・汐が旅行に行く話。その果てに2人に待つのは――。今回は原作で一、二番目好きな話なので期待していましたが、これまで以上にそれを上回る出来栄えで満足でした。まさしくクラナドは人生。
 後半はもう涙腺が緩みっぱなしで困りました…。アニメでこんなに泣いたのは初めてです…。とにかく画・演出・音楽とすべてが素晴らしく、京アニの本気には驚くばかりです。感想の方も今まで以上に気をこめて書いていきたいと思います!


 で、今回も例によって文字数オーバーしていまいました。2つに分けます。もう今回は前々からそうなるかなーと思ってはいましたが。いや、今回ばかりは…。その分じっくり語っていきたいと思います!よろしければ最後までお付き合い下さい。TBはできればこちらにくださると嬉しいです。


 始めは幻想世界での僕と少女の様子。2人は外の世界を目指すことが決めます。2人の旅もまた始まろうとしていました。この2人の旅の果てには何が待っているのでしょうか。

 前回2人で旅に出ることを決めた朋也・汐。早速列車に乗り込み、旅に出ます。BGMのカントリートレインが好きなのでアニメでもようやくかかって嬉しかったです。あの列車っぽい音が何だか好きです。かかっている時間が短かったのが残念でしたが、これからの旅のことを考えるとわくわくします
 列車に乗った2人でしたが、相変わらず朋也は汐に対してそっけない態度のまま。遊んでと汐が頼んでも適当な返事を返します。まだまだ2人の距離が縮まるまではかかりそう。野球の話が出てきた時の汐のあのこまだのモノマネがやっぱり面白かったです~。絵がつくと更に面白さが倍に!朋也も何か言ってあげればいいのにと思ったり。
 そんな微妙な雰囲気のまま列車での時間も過ぎていこうとしていましたが、そんな中朋也は近くの子供が「ママ~」と騒ぎ立てるのにイラつき、

「うっせえ!ちったあ周りのことも考えろ!!」

 と怒鳴ってしまいます…。今の朋也を表すシーンでした。これまで母親を早くに失い、妻だった渚も早くに失った朋也にはこれに人一倍苛立ちを感じたのでしょうけど、あまりにも乱暴すぎで見ていて辛くなりました。もう少し穏やかに注意できればまた違ったのかもしれませんが、今のすさみきった朋也にそれを望むのも無理な話ですね。でも全体的に原作よりはまだあまりひどくなかったので安心しました。原作では朋也の思っていることも入るので、更にアレです。
 そんな朋也の怒鳴り声に汐は怯え、周りの乗客も静まり返ってしまいます。その後の「ちっ、くそ!」という朋也の態度はもうDQNそのもの…。横にいる汐が可哀想すぎです…。汐はこの朋也の態度に怯えてしまい、トイレに。楽しい旅の始めがこれじゃあ無理もないです。それに気づいた朋也は汐を追います。何も察しない朋也はちょっとどうかと…。
 トイレの前にいた汐の目は泣いていたからか赤くなっていました。ここの汐のさり気ない動作も良い感じでした。朋也は汐に泣いているのかと聞きますが、それを汐は否定しようとします。

「泣いちゃダメって…」
「あ?」
「早苗さん」
「マジか…意外に厳しいな、あの人」
「でも泣いていいところがあるって」
「ふーん、どこだよ」
「…おトイレ」

 このやり取りの合間に朋也を見る汐が何というか…。早苗もしっかりしていますね。早苗は本当に強い人だと思います。汐は朋也に何か求めているようです。それに朋也は、

「そりゃ、トイレなら誰にも気づかれずに泣けるけどな。
 泣きたい時には泣いていいんじゃないのか?
 今のうちに泣いておいた方がいいぞ。
 泣きたい時に、泣けないことなんて、
 大きくなったらたくさんあるんだから…」
 
 と、どこか影を落とすようにそう汐に呟きます。朋也は渚を失って以来、泣いていないようですね…。また朋也はまだ汐から目をそらせていました。2回目見返すと色々感じます。ここのシーンも後半にかかってくることに。

 電車の乗換えなのかホームにいる2人。2人の空気は暗いまま。汐も電車でのことが影響しているのか元気がない様子。そこで朋也は空気を変えるために汐におもちゃを買ってあげることにします。おみやげコーナーに立つ汐。でも汐はなかなか選ぶことができません。
 そこで朋也は早く済ませようと、適当に選んだロボットのおもちゃを汐にすすめます。

「おい、これなんかどうだ?」
「…うん!」

 お父さんが選んだおもちゃ。男の子のおもちゃですが、汐にとってはこれ以上ない最高の贈り物だったんでしょうね…。汐はそれを見て目を輝かせます。いや、眩しいです…。
 あとここで注目なのがロボットの外見。原作をやった時はテキストだけで確信が持てませんでしたが、アニメを見てようやく確信しました。やっぱり幻想世界の僕の外見はこの汐が買ってもらったおもちゃの外見そのものだったんですね…。ようやく繋がりました。ここも幻想世界の謎に迫る鍵となるので、お忘れなく。

 その後また電車に乗る2人。汐はそのおもちゃをかなり気に入った様子。おもちゃに喜ぶ汐が可愛すぎ。

「ううん、これがいい!これ好き」

 ここでまだその理由に気づかない朋也がまたニクいというか…。焦らされていますね。
 そのおもちゃで嬉しそうに遊ぶ汐。アニメでは音が出なくて残念でした。戸惑う朋也とか見ものだったんですが。
 ここで朋也はこれまでのことを思い返し、こう思います。

『楽しい夏休みになっているんだろうか?
 そんなわけないか。俺なんかと2人きりで…』

 ここでこう思うということはまだ変わることができるのかもしれません。まだ朋也が変われる可能性はありそうです。

 その晩、2人は宿に泊まることに。ここの宿の話はアニメオリジナルです。原作では宿を探して朋也が苦労するシーンがありましたが、これは良い変更だったと思います。とにかくこの夜の宿が、もうあの夏の空気感がばっちりで素晴らしかったです…。夜の宿好きな自分にとってはたまりません。あのいつもの日常と違う雰囲気が好きです。隅々までこだわりを感じます…。浴衣もいいですね~。
 寝ている時、汐が目を覚ましトイレに行こうとしていました。汐の髪がすごいことに…。朋也は最初汐をトイレまで一人で行かせようとしますが、放っておくことができず、着いていくことに。部屋にトイレがないのは何故なんでしょう。
 待っている時、朋也が寄っかかっている自販機が妙にリアルで感動。あの光具合が良い感じ。背景も必見です。ここでもまだ朋也は汐の言葉に気づけないまま。

「ひとりでできた」「ん~」

 何だかもどかしいです。戻る中、汐は蛍を珍しそうに見つめます。星空がまた綺麗…。そんな中、汐はまた朋也を見つめます。朋也はそれが気になり、その理由を聞き出そうとします。で、その理由は、

「ママのこと、教えて…」

 と、渚の話を聞きたいから。それを聞いた朋也は激しく動揺します。今も悲しみを抱える朋也にとって辛い言葉でした。渚のことに関しても早苗は汐に何も教えようとはせず、それを朋也に聞くようにと汐に言い聞かせていました。あくまで親は朋也。ここの境界線をはっきりさせることに早苗の意思を感じます。早苗もまた2人の距離が縮まることを願い続けていました。
 でもその早苗の期待に朋也は応えることができず…。朋也はまだ渚を失った悲しみを乗り越えることはできていませんでした。ここでも結局早苗さんに聞け、と朋也はその汐のお願いを拒否し、部屋に。
 その後朋也は寝る汐をただ見つめていました。朋也は何を思うのでしょうか…。
 
 次の日。列車は目的の駅に到着。一両列車というのがまたすごいです…。一体ここは渚に県なんでしょうか。とにかく自然が溢れる素晴らしいところです。ここからの自然描写は神がかりでした。そこに着いた汐は疲れがたまっているのか眠そう。でもおもちゃを片手に持っているのがニクいです。2人の微妙な空気もこれはこれで良い感じに思えてきました。
 それから2人は森を歩き、そして目的の地のひとつであるお花畑に到着します――。辺りはひまわりなど黄色い花で埋め尽くされていました。1期OPにも意味深に出ていた地がようやくお披露目になりました。この一面お花畑のこの風景には朋也・汐も圧倒!汐も早くそこに飛び出したいようでうずうずしていました。
 この風景を前に朋也も気をよくしたのか、汐を肩車してあげることに。とても和やかな場面です…。親子という感じが。戸惑う汐、朋也の笑みも何気に良い感じ。何か見ていると早くも涙が…。はしゃぐ汐がかわいすぎでした。
 この後汐はおもちゃを持ってお花畑を動き回ります。本当に微笑ましい光景です。朋也は日陰でそんな汐を見守っていました。はしゃぐ汐を見て一安心。

『一応、来てよかったってことか』

 この旅もようやく楽しくなってきました!その後も手を振る汐に朋也も振り返したりとなかなかいい雰囲気に。このままいけばよかったのですが…。

 その後気持ちよく昼寝していた朋也でしたが、そこにしょげた汐が…。

「なくなっちゃった…」
「何が?」
「ロボット」

 どうやらお花畑で遊んでいる中、汐はロボットをなくしてしまったようです。ちょっと展開の落差が激しすぎます…。Key作品にはこの落差にいつも悩まされますね。また暗い雰囲気になってきてしまいました。
 とりあえずロボットを探そうとする朋也でしたが、なかなか見つからず…。朋也は帰りにまた買えばいいと汐に言いますが、これに汐は、

「あれがいい」

 と、諦めず。この辺の意思の強さは渚譲りでしょうか。朋也は呆れ、また木陰に戻りぼんやりします。が、ここで朋也の脳裏にふと昔の記憶が――。それは父とお花畑で遊んでいた子供の頃の記憶。その後後ろを振り返ると、そこには父と歩く幼い朋也の姿が…。朋也はこれで自分も昔ここにいたことを思い出します――。この演出もアニメ独自のものですね。2期1話の時といい、京アニの仕込みには驚くばかりです…。

 そのことを思い出した朋也は何かに導かれるように、岬を目指すことに。汐にそう言ってから朋也は歩き出します。ここの歩く中での風景も見事でした。たんぽぽが…。何か懐かしい感じがします。前へ進む朋也。その風景を見て朋也はこう感じます。

『何だろう、覚えがある…』

 そうして階段で岬へ上る朋也。その時、空は夕暮れ。そしてその先にはおばあさんが――。その人は朋也のことを知っていました。旅の終着点で待っていたのは、

「私は岡崎史乃と申します」
「岡崎…」
「あなたの父、岡崎直幸の母です」
「…!」

 と、朋也の祖母であり、父・直幸の母・史乃でした。ふねさ…ではなく。声が原作と同じでよかったです。 旅の終わり、史乃さんから朋也は一体何を聞くことになるのか気になります…。

 で、ここから話はクラナドアフターの山場でもある朋也・汐のあのシーンへ向けて進んでいくのですが、文字数オーバーのため、その2へ続きます。すいません。TBは2に送っても大丈夫ですが、できればTBはこの「その1」の方にお願いします。

 その2はこちらからどうぞ~。

 



4 コメント

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朋也が怒鳴るシ-ン (風子より)
2009-02-15 10:37:17
付け加えると横に汐がいるのにママの連呼で
ガマン出来なかったかもしれませんね。
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コメントありがとうございます! (ソウキ)
2009-02-17 22:26:27
風子よりさんコメントありがとうございます~。
確かに言われてみると、その通りかもと思います。
書いていて何か足りないなと思いましたが、そういうことなのかもしれません。
そう考えると、汐が渚の話を朋也に頼んだことに繋がってくる気がします。
すっきりしました。
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Unknown (岡崎朋哉は渚の嫁)
2012-10-23 20:51:26
>>列車は目的の駅に到着

この場面で、朋哉が汐の帽子を直してあげるシーン、しゃがんで目線合わせたことが嬉しかったのか、汐が少し嬉しそうな顔をしていたのが印象に残りました。
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コメントありがとうございます! (ソウキ)
2012-12-15 16:05:23
岡崎朋哉は渚の嫁さんコメントありがとうございました~。
CLANNADは何気ないところも仕草がよく描かれていてよかったですよね。何回観ても飽きません!
ではでは~。
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