今回でバッカーノ!も最終回。寂しくなります…。そんな最終回はバッカーノ!の名シーン揃いでとても楽しくみれました。特にフィーロ、ジャグジーの活躍、チェスがアイザック・ミリアに開くシーン、そしてマイザーの再会シーンが好きです。今回のチェス関係のシーンはどのシーンも泣けます…。
そして最終回にして遂に恐れていた文字数オーバーをしてしまいました…。どうしょうか迷いましたが、一番長い記事である1931年だけを分けることにしました。お手数かけますが、1931年の記事をみる際は途中のリンクかここから飛んでください。よろしくお願いします。
・1930年
マイザーの痛々なシーンから始まったこの年代。エニスはアイザック達にナイフを向けていました。このエニスの行動に2人は動揺。でもエニスはナイフを向けつつ、
「アイザックさん、ミリアさん。ごめんなさい・・・。
ありがとう、最後に2人に話せて本当によかった。
もしもひとつだけ私のわがままを聞いてくれるなら、
・・・私のこと、忘れないで下さい」
話の途中でエニスはナイフを降ろし、覚悟を決めてセラードへ立ち向かうことを決意します!遂にエニスが反逆に出た~!そしてエニスはマイザーに暴行するセラードへ攻撃を加えます。が、不死者であるセラードに通常の攻撃はきかず、セラードはすぐにエニスの裏切りに制裁を加えようとします。が、ここにアイザック・ミリアが胡椒爆弾で助太刀に入ります!いくら不死者でもこの攻撃を前にはなかなか平気ではいられませんね。と、そこにもうひとりの声が。
「そいつは俺も聞きてぇな」
「あなたは・・・」
「なあ、マイザーなんで俺ら死なねぇんだ?」
「そうか、貴様らが、貴様らが飲んだんだな!!」
「俺達、手袋や倉庫を燃やしたことはあったけどよ」
「頭を燃やすことは初めてだな!」
と、フィーロはじめ、マルティジョー、ガンドールの仲間達が復活!!仲間が勢ぞろいした時はやはりかなり興奮しました!ここのバッカーノのテーマの入りも神がかかっています!!あとランディとペッチョのセリフがまた笑えます。3話を思い出しますね。エニスはすかさずフィーロに指示を出します。フィーロもそれに応じセラードへ攻撃を仕掛けます。
「その男の頭に右手を乗せて下さい、早く!」「エニス、貴様!!」
「ジャマだ――!!」
フィーロはセラードの皮膚を裂き、そしてセラードの頭に右手を乗せます!そしてエニスは「食べたいって心で念じて!」とフィーロに言います。そしてフィーロもそれを実行。すると瞬く間にセラードの体がフィーロの右手に吸い込まれていきました。こうしてセラードはフィーロによって消滅。でもセラードの知識を得たフィーロは戸惑っているようです・・・。今回セラードがフィーロにやられるシーンは今までの鬱憤が晴らせてすっきりしました。
セラードを取り込んだ後、フィーロはエニスの元へ。しかしセラードの力を失ったエニスは死に逝く運命に。フィーロに
「お願いがあります。私、もう死んでしまうみたいなんです。
だから、私のことも食べてくれませんか?」
「何バカなこと言ってんだよ?」
「まだアイザックさんたちに言いたいことがあります。
だからお願いです。私を食べて私の遺言を伝えて下さい」
と遺言を残そうとします。が、フィーロはというと余裕のある様子で、
「言いたいことがあるんなら、自分で伝えろよ」
とエニスに手をかざします。そしてこれによりエニスは気を持ち直します。
「不思議だな。君を助ける方法を俺は知っている」
「そうか・・・セラードの知識はもう全てあなたに」
「あんな爺を食べた甲斐があったよ」
そう言ってからフィーロはエニスに手を差し伸べ、エニスは立ちます。これは良いフィエニ。そしてフィーロは、
「俺の名前はフィーロ。あんたは?」
「エニス・・・どうして?もう知っているはずなのに?」
「君の口から聞きたかったのさ」
ここのフィーロの言葉には自分はKOです~。破壊力抜群!エニスもこの言葉には頬が赤くなります。このシーンがアニメで見れて本当に良かったと思いました!もう1930年に思い残すことはありません・・・。・・・普通はこれで恋愛に発するんですけどね(遠い目)と、2人を周りの仲間が「ヒューヒュー」とからかいます。みんなの笑顔と穏やかなBGMが和みます。
その後フィーロはマイザーの前に。セラードの知識を得たフィーロはもうすべて分かっていると言います。そしてそれを聞いたマイザーは仲間達を不死者にしてしまったことを悔やみます。でもフィーロ達仲間はむしろ
「何言っているんですかマイザーさん。俺ら全然気にしてないですよ。
むしろ死ななくていいんだ、ヒヤッホウ!って感じですよ!」
「よく分からないがヒャッホウ!」
「元気出せよマイザー!」
とむしろ嬉しそうに踊っています。というかよく分かってないんだと思いますが。フィーロはその後も
「頭領やヤグルマさんなんて長生きですねでごまかせますよ!」
「何言っているんだフィーロ?」
とマイザーを励まします。いや、そうなの・・・?でもみんな笑顔でいいムードです。
・1931年
この年代はやっぱり一番盛り上がりがあり、見所がありました。見ている時はもちろん、語っている時もとても楽しかったです!しかし語りすぎてこの年代だけで1つの記事の分量に達してしまいまして、記事をこの年代だけ分けることにしました。その記事へは上の1931年の文字からいけるので、そちらでどうぞ。
・1932年
こちらの年代ではまずルノラータファミリーのトップ、バルトロがラックにダラスの居場所を聞くシーンから。それをイブも見つめます。それにラックは正直に今までの顛末を語りだします。ラックは仲間をダラス達が殺したことに対する責任として、ダラス達をドラム缶に入れコンクリ詰めにしてハドソン川に沈めたと話します。本当はひと思いに殺したかったそうですが、中途半端な不死者であるダラス達は殺せない為仕方がなくこうすることにしたらしいです。キースのトランプをばらまくシーンがちょっと好きです。
その顛末を知ったイブは「酷い・・・」の一言。でもラックは先に手を加えてきたのはダラスの方だと言い、「ですが、あなたには心から御悔み申し上げます」と謝る事はしません。ダラスの行方を知ったバルトロは冷静に事を受け止め、ハドソン川に沈んだダラスを早速引き上げに行こうとします。ダラスを研究所で調べる為に。イブもダラスを引き上げてくれるのならばとバルトロに着いていく事にします。
ここでエレアンがイブの父親を殺したのはルノラータファミリーだと教えます。が、バルトロはそれを聞いても淡々としており、殺したのはグスターウォだと言い、あっさりとグスターウォを「しめし」だとして撃ち殺してしまいます。そしてイブはこの真相を知っても
「兄に教えてあげたいんです。奇跡はあるって。
川底の地獄から救い出してあげれば兄にも分かると思うんです」
と言い、イブはダラスを探し出す為にバルトロにあっさり着いていってしまいます。そしてそれをラック、情報屋の2人が見送り、この年代の話は終了になりました。
めでたし、めでたし・・・と言いたいところですが、正直「あのシーンをやらなかったら、このガンドール3兄弟の話をやる意味なかったんじゃないのか――!!」とつっこみたいです・・・。てっきりラックとイブのあのシーンを最終回に持ってくる為にこのエピソードをやっていたんじゃないかと思ったのですが・・・。この年代に関しては不完全燃焼に終わり、正直残念に思います。未放送エピソードでこの辺補完してもらいたいところ。でもグスターウォがあれじゃあもう無理でしょうか・・・。
EDは最終回特殊EDで、BGMにのって1930年のいつ皆がお酒を飲んだのかという種明かしがされます。やっぱり皆お酒を飲んだのはフィーロの幹部昇進の祝いの席で、アイザック・ミリアが招いてくれたお礼にと振舞っていました。笑顔なフィーロ、ラックが~!
そしてマイザーを励ました後の話に。フィーロとエニスがお互いを見つめます。良い感じ~。それをマイザーが不安げに見つめます。
「グレッド・・・これでいいんだろうか・・・」
けれどマイザーはすぐに笑みを浮かべます。と、その後ろにはロニーが。ロニーがやはりあの時の悪魔だったんですね。
「気づいていたんだな。結局俺は止めなかった。
俺達なら長生きする、なんてこと思っただけなんだが。
・・・まあいい」
一方1931年のクレア。シャーネの答えはーー
≪マンハッタンで待ちます。何時までも貴方を待ちます。
どうか・・・どうか探してください。私も貴方を探します≫
との言葉。それにクレアは
「マンハッタンは広すぎるな。それに俺の名前も教えていないし。
まあガンドールの兄弟に義理を果たした後になるが、探してやるさ。必ずさ」
こう呟き、朝焼けをバックに走っていきます――。流石にクレアでもマンハッタンは広く感じるようです。BGMが名残惜しい感じがしました。
最後には予想していなかった「2001」年表記が!!何をやるのかと思えば出てきたのはアイザック・ミリア。2人は現代になっても相変わらずです。そういえば2001年の口絵にこの2人のシーンがありましたね。内容は2人が約70年も月日が経過しているのに年をとっていないことに驚くといったもの。地球で終らせる辺り、何だかやけにスケールが大きく感じられました。
と、いう感じで7月末から続いてきたバッカーノ!も最終回を迎えてしまいました・・・。ああ、なんかぽっかり感が~。1話をリアルタイムで見た時の感激は忘れません!
最終回はやっぱりフィーロ・ジャグジーが形勢逆転するシーン等、爽快感があって面白かったです!でももう少し盛り上げられたんじゃないかなーと感じたり。同時に逆転劇を描くとかで。あと1932年・・・「残念」の一言です。ロイ、イーディスだけじゃなく、あの見せ場もないとは・・・。でも全体的に面白かったので、良しとします。
とりあえずまだ未放送エピソードが3話残っているので、そちらに期待をよせたいと思います。そのタイトルはと言うと、
DVD第5巻に収録予定
番外編#1「グラハム・スペクターの愛と平和」
DVD第7巻に収録予定
番外編#2「高級住宅街に辿り着いた不良少年たちはそれでもいつもと変わらない」
DVD第8巻に収録予定
番外編#3「物語に終わりがあってはならないことをキャロルは悟った」
の3本。大体タイトルで何をやるかはおぼろげに分かりますが、やはり期待を寄せているのはグラハムが初登場する1本目でしょうか。これは1931年のドラマCDの特典小説をベースに制作するんじゃないかと思いますが、シャフトが出てくれる事を祈っています!外見が見たいです。でも未放送エピソード収録巻が5、7、8巻とは・・・購入する側としては中々キツイですね・・・・・。ちょっと無理~。でもどうにかして見たいと思います。
あと最終回まで一通り見た後はもう1度1話を始め、全話見返してみて下さい!色々なシーンが繋がって見れてまた違った面白さが見つけられます。特に1話はあの後のラッド、意味深だったクレアの朝焼けのシーン、列車から下車したレイチェル、ジャグジー達の様子と最終回と密接に繋がっています。普通のアニメにはない楽しみがありました。
バッカーノ!は始めアニメ化と聞いたとき、話の構成、グロシーンの表現などで無理だと感じていましたが、いざ見てみると絵も本当に「バッカーノ!」そのものの作品で驚いた反面、嬉しく思いました。原作ファンの私はアニメの出来には大体は満足でした!
でも原作を読んでいない人の中には置いてけぼり感を感じ、切った人も中にはいるかと思います。時系列シャッフルについては全否定はしませんが、見ていない人にバッカーノ!という作品がどういうものか把握してもらう為にも、1930年をちゃんと最後までやってから、1931年をやった方が分かりやすかったんじゃないかと感じました。私も1930年を読んだからこそ、以降の話にもついていけたので。
またアニメでバッカーノ!に興味を持った方は是非原作の方も読んでみてください!!アニメでは描かれなかった脇役の活躍、そしてそれぞれのキャラのその時の心境など奥深く書かれています。私も数年ぶりに最近読み返してみたのですが、本当に原作はこと細かに書き込んであったんだなと感じました。特に1931年のレイチェル関連の話、ヨウン、ファンの影の活躍、そして1932年のロイ・イーディスのエピソードは是非多くの人に読んでもらいたいと思います。特にロイ・イーディスの話は私が成田作品にこれからついていく決意をさせた、バッカーノ!の中でも個人的に一番好きな話です。1932年のラストは泣けます・・・。
2期に関しては密かに期待しているんですが、1932、1933とおぼろげにやってしまいそうなので難しいのかなーと感じる部分もありますが、1934年を見てみたいので期待したいと思います!この年代のフィーロとラッドとグラハムを見てみたいです。・・・まあ気長に待っています。
TBですが、今回はできればこの記事にお願いします。
お手数おかけしますが、宜しくお願いします。
では今までTBをして下さった方々、
記事を見てくださっていた皆さんありがとうございました~。
クラナドではお返しできたのですがこちらはなぜかエラーになってしまうのでコメントで^^;
放送上、多々カットされてしまう所もありましたがアニメとして良い作品でしたよね。
二期を作ってもらいたいですね…!1934年を見てみたいです^^
それでは乱文ですが失礼します。
バッカーノ!アニメとしても良い作品になってくれて良かったですよね~。原作をよく生かして作ってくれたなと思います。良いシーンカットされたのは残念ですが、そこはDVDに期待したいと思います。是非バッカーノ!2期も制作してほしいですよね。
ではでは~。
大変いい感想を読ませていただきました。
原作の方にも興味が湧きました。