今回はマリアンヌ暗殺の真相が明らかにされ、皇帝・マリアンヌが自らの真の目的をルルーシュに明かす回。その話にはただ驚くしかありませんでした。今回はその話を聞いてのルルーシュのセリフに注目です。そうしてまた話は意外な方向に進みだします。
始めはナイトオブテンとの戦いから退避したスザクと、マリアンヌ・C.C.との会話から。スザクはアーニャの中にマリアンヌがいると聞き驚きます。それからスザクは2人に連れられ門の前へ。しかしシリアスな話をしている中で、チーズ君を見るとなんだか困ります。
一方ルルーシュは皇帝と対峙して、何故マリアンヌをあの時助けなかったんだと皇帝を責めます。が、そのルルーシュの問いに皇帝はまともに答えず、人には真実を求めるくせにと、逆に今までのルルーシュの行動を責めようとします。が、今のルルーシュはその皇帝の言葉に動揺はせず、嘘をつき続けていたことを認めた上で、誰もが嘘を使い分けているだろうと開き直ります。でも皇帝はそのルルーシュの意見を否定。こうして2人の言い争いは続きます。
一方門の前。ここでようやくCの世界の説明がありました。
「既存の言葉でいうなら集合無意識。人の心と記憶の集合体。
輪廻の海。おおいなる意思。神と呼ぶ者もいる」
マリアンヌはCの世界への扉を開こうと試みますが、上手くいかず。C.C.の力を借りることでそれに成功し、アーニャの体を抜けCの世界へ。ここで気がかりに思ったのはここでの「本当に行くのか?」というC.C.の問いへのマリアンヌの答え。
「当たり前でしょう。シャルルは私達を待っているのよ。
あなたがコードを彼に渡していれば、簡単だったのに」
どうやらここで聞く限り、マリアンヌは皇帝の味方だったようですね…。この分ではどうやら…。
でもC.C.はまだCの世界へは行きません。ここでC.C.はスザクを見てこう言います。
「枢木スザク。似ているな、お前と私は」
「似てる?」
「死を望みながら死ねないところが」
その言葉にスザクは戸惑います。確かに死にたがりのところは少し似ていたのかもしれませんが…。
話はまたルルーシュと皇帝に。が、ここでCの世界に入ってきたマリアンヌが唐突に登場!ルルーシュを驚かせます。マリアンヌ登場はもう少しタメが欲しかったような気がします。突然の母の登場にルルーシュはこれも皇帝の罠かと疑いますが、マリアンヌ本人が本物と言ったことで、ルルーシュはそれを信じます。
皇帝はそれから自分の過去について語り始めます。皇帝は自らがいた場所を地獄だと言い、常に周りでは暗殺が絶えなかったと話します。皇帝の母親もまた幼い頃暗殺されていたようです。この頃から王室では暗殺は日常的だったようで。
このことにシャルルも嘘による裏切りの日々に不安を覚え、それからV.V.と嘘のない世界を作ろうと、意気投合して手を組むことになったようです。こう聞くと皇帝も普通の人間だったのかもしれません。
それからその考えにマリアンヌ・C.C.も賛同していき、計画は進んでいきます。が、8年前のあのマリアンヌ暗殺の日マリアンヌはV.V.に呼び出され、
「君に出会ってから、シャルルは変わってしまったよ。
互いに理解しあっていくのが、楽しくなってきたみたいだ。
このままだと、僕たちの契約はなかったことになってしまう。
僕だけ残されちゃう…
神話の時代から、男を惑わすのは女だって話」
と、マリアンヌに嫉妬していたV.V.により、呼び出されて後ろから撃ち殺されてしまいます――。でもマリアンヌもまたその時既に「心の中を渡る」というギアス持ちでした。マリアンヌは死ぬ間際、階段近くに一週間前から、
「アーニャ・アールストレイヌ。
一週間前から行儀見習いできていた少女」
と、王宮に入っていたアーニャを発見。そこでマリアンヌはアーニャにギアスをかけ、死んだ後そのギアスは発動され、アーニャの中へと避難し、V.V.をやり過ごしていました。こうしてマリアンヌの肉体は死んだものの、精神だけは生きており今まで生き延びてきていたということでした。とりあえず、これまで謎だったマリアンヌ殺害の犯人がV.V.だと分かってすっきりしました。
それからV.V.は犯人はテロリスト、目撃者はナナリーと、事件を偽装。こうしてV.V.はマリアンヌを始末したと思い込みます。皇帝が言っていた兄さんの嘘というのはこのことだったのかもしれません。
その事実にルルーシュは戸惑い、苛立ちを2人にぶつけます。
「ふざけるな!死んだV.V.にすべて押し付けるつもりか?
俺とナナリーを、日本に人質として送ったくせに!!」
でも皇帝はこれに必要があったと言い、マリアンヌもまた2人を守るためには仕方なかったとルルーシュに言います。その時ルルーシュが思い出すのは対マオの時のC.C.の言葉。
『本当に大切なものは、遠ざけておくものだ』
この言葉を思い出し、ルルーシュの心は揺れます…。
あれからC.C.は自分はルルーシュを死ぬために利用していたと、スザクに話します。スザクはそれに後悔しているのかと訊ねますが、C.C.は、永遠の時を生きる魔女だからと答えますが、この様子だとまだC.C.は後悔しているように見えます。でもこのC.C.にスザクは
「君と僕は似てなんかいないよ」
と、言います。それからスザクはC.C.にあるお願いをします。
「C.C.。僕を向こうの世界に送ってくれ。
たとえ愚かだと言われても、とどまることはできない――」
スザクもCの世界へ行くことを決意。立ち止まっているC.C.と違い、スザクは立ち止まってはいられないようです。こうして2人もまたCの世界へ。
再びルルーシュ。あの後もルルーシュは皇帝・マリアンヌから2人を守るためには日本に送るしかなかったと聞かされます。マリアンヌの遺体も運ばせたと言いますが、これは後の展開に関わってくるのか気になるところ。
が、その話の中でルルーシュはナナリーの目が見えなくなったのは、心の病ではなかったことを聞き動揺。それに加え、C.C.を誘き寄せるためにブリタニアと黒の騎士団の戦いまで仕掛けられたと聞き、ルルーシュは笑うしかありませんでした…。すべては皇帝・マリアンヌが仕向けてきたことでした。
ルルーシュは今まで母親・ナナリーのためにと世界を変えようと努力してきたため、ショックを隠しきれないようです。しかし何て親なんだ、皇帝・マリアンヌ。この2人がおっかなく思えてきました。
と、そこにスザク・C.C.が到着。ルルーシュは2人が現れることを予測していたのか、冷静に反応。スザクは皇帝に一体何を作ろうとしているのか質問します。それに皇帝は、それが皆が望む優しい世界だと言います。そうして皇帝はラグナレクを接続して、力を発動させます。その瞬間、世界には異変が起きていきます。でもドクロが出てきたりと何だか不穏な予感が…。この発動にマリアンヌも、
「ああ…始まる。
アーカーシャの剣が、神を殺すの」
とうっとり。マリアンヌもすっかり敵に見えてきました。しかし今回見ていて思ったんですが…これってガン×ソードの敵の真意そのままなのでは…。監督が同じなだけに。どうも今回それと被って見えました。
一方スザクはルルーシュに質問をします。
「ルルーシュ。
君はなんのために、世界を手に入れようとした?」
これにルルーシュは当然のようにナナリーの為だといいますが、これをスザクは言い訳だと否定。それにルルーシュも認めます。
「そうだな。俺は…俺が守りたいと思う、
すべてのもののために戦ってきた――」
これにスザクも納得。そして2人は意思を合わせて、皇帝へと立ち向かっていきます!
「結果を求めるなら、何かを成さなければならない」
「そのための手段が、何かを否定することにも繋がる」
「だったら…」「ああ、俺は――」
覚悟を決めたルルーシュは怯むことなく、皇帝・マリアンヌに反論していきます!ここからのルルーシュの言葉にはちょっとシビれました。
「俺はおまえの考えを認めない!
人はなぜ嘘をつくのか。それは何かと争うためだけじゃない。
何かを求めるからだ。
在りのままでいい世界とは、変化がない。生きるとは言わない。
思い出の世界に等しい。
完結した閉じた世界。俺は嫌だな」
そのルルーシュの言葉には嘘はなく、自信が溢れていて、それだけにルルーシュの想いの強さが伝わってきました。今回ルルーシュは主人公らしくて良かったです。
それからルルーシュはマリアンヌから何か言われても怯まず、真意を引き出そうとします。そして決め手になったのはこの言葉。
「死んだ人とも一つになれるのよ。ユーフェミアだって――」
この言葉にスザクも何かに気付きます。そしてルルーシュも何かを確信。2人の考えを否定していきます。
「やはりそうか。お前達はそれを良いことだと思っている。
しかし、それは押し付けた善意だ!悪意となんら変わりがない!!」
それからルルーシュは2人が自分達を捨てたことに関しても言及。もはやルルーシュを止めるものはありませんでした。
「お前達は、俺とナナリーを捨てたんだよ!」
「でもそれを守ろうとして…!」
「日本とブリタニアの戦争を止めなかったのは何故だ!!」
これに関してマリアンヌはただ黙るばかり…図星なのかもしれません。でもマリアンヌまで見捨てたとなると、これはますます今までのルルーシュの行動が報われません…。
それからルルーシュは2人は自分達が生きていようと死んでいようと、計画が進んでいる以上、もう関係なかったんだと確信して、2人はもう未来なんか見ていないんだろうと、2人を責めます。皇帝は、ラグナレク接続の先に未来はあると言いますが、もうルルーシュは既に答えを見つけていました。
「違う!お前たちが言っているのは、自分に優しい世界だ!
でも ナナリーが望んだのはきっと、他人に優しくなれる世界なんだ」
ようやくルルーシュもナナリーの望んでいた世界が何だったのか気付きます。今この答えを見つけたことが、事態の好転につながりそうです。それにスザクも、
『そうかもしれない。
少なくともユフィは、ルルーシュがゼロだと最後まで言わなかった。
シャーリーだって。だから僕は――』
と、ルルーシュに同意。ここまでは皇帝も余裕の様子でした。が、その後ルルーシュの一言の後、事態は変わってきます!
「どうかな?俺はゼロ。奇跡を起こす男だ!」
ルルーシュはCの世界でギアスを使い、世界を動かします!どうやらCの世界は人類の意思。ということはギアスがかけられるわけで…ルルーシュは意を決して、ルルーシュはギアスを両目発動!
「勝ち負けじゃない!これは願いだ!
そう…。俺は今こそ自分を知った。
神よ! 集合無意識よ!!
時の歩みを、止めないでくれ!!」
ルルーシュは叫び空間を動かし、皇帝とマリアンヌを消し去ろうとします!ここはこれまで皇帝達にいいようにされていただけに爽快でした!2人の体は下から消えていきます。
ここで思わず笑ってしまったのはマリアンヌの言うことをスザクが否定するここのシーン。
「それを押し付けというんだ!!」
すいませんこのセリフには思わず笑ってしまいました~。スザクの言い方がなんだかツボに入りました。マリアンヌもやっぱりどこか考えが間違っていたように思えます。
その後ルルーシュは更にギアスで空間を動かし、2人を葬っていきます。ルルーシュの願いはただ前に向いていました。
「それでも俺は!明日が欲しい!」
ルルーシュの明日が欲しいと願う姿は、良い感じでした。やっぱり毎日こう願っていたいと思います。
一方自分がCの世界に飲み込まれ、消えていくことに動揺する皇帝とマリアンヌ。C.C.は、
「すまない。気づいてしまったんだ。
おまえたちは自分が好きなだけだと…」
と気付いたことから、免れていました。ここまで見ていて、皇帝・マリアンヌに対して何ていっていいか分かりませんでしたが、このC.C.の言葉で納得しました。C.C.の言う通り、結局2人は自分が好きなだけだったように思えます。
ルルーシュはそんな皇帝・マリアンヌに、ナナリーは目が見えなくて、歩けないことから、自分ひとりではできないことがあると知っていたんだと、ナナリーの笑顔の意味を教えようとします。
「それを嘘だとはいわせない!
言わせてなるものか!
現実を見ることもなく、高みにたって俺たちを楽しげに観察し…
ふざけるな!事実はひとつだけだ。
お前達、親は!俺とナナリーを捨てたんだよ!!」
ここのルルーシュの言葉はグッときました…。理不尽な展開が続く中、ルルーシュの言葉が今回救いになっていた気がします。ルルーシュは本当に強いなと感じました。
が、結局2人はその言葉の意味を理解できないまま、消えていきます…。皇帝は最後の足掻きとばかりに、自分を拒んでもシュナイゼルの世界が待つだけだと、ルルーシュを狙ってきますが、ルルーシュはそれでも皇帝を否定します!
「だとしても、おまえの世界は俺が否定する。消え失せろ!!」
こうして皇帝・マリアンヌは消滅…。ひとまず一つの戦いが終わりました。それからのルルーシュ・スザク・C.C.。スザクはルルーシュにユーフェミアの仇と、剣を突きつけようとしますが、それをやめます。そして3人が向かうのは…。
それから話はいきなり1ヵ月後へ。これはちょっとすっとばし過ぎなのでは…。シャルルの呼びかけで帝都ペンドラゴンに貴族達が集まります。シュナイゼルは別の場所にいる様子。ミレイがこれを実況します。
そんな中、王座の横から出てきたのは、学生服を着たルルーシュ――。これに会場はざわめきます。それをTVで見ていたリヴァル・カレン達黒の騎士団のメンバーも驚きを隠せません。
これにオデュッセウスが前に出てきて、ルルーシュの無事を喜びながらも、オデュッセウスはそこにいるべきなのは皇帝だと当然のことのように言います。が、ルルーシュは
「第98代皇帝シャルル・ジ・ブリタニアは私が殺した。
よって、次の皇帝には私がなる!」
と、宣言。これに貴族達は皆、異を唱えます。皇帝がいなくなった今、ルルーシュが身分を隠す必要はもう無くなったようです。しかしルルーシュ、大きく行動に出ました…。
それに加え驚いたのが、ルルーシュの騎士の存在。
「紹介しよう、我が騎士枢木スザク。
彼にはラウンズを超えるラウンズとして、
ナイト・オブ・ゼロの称号を与える」
なんとスザクまでルルーシュの味方に!!ナイト・オブ・ゼロとは何というかちょっと皮肉なような気が…。まさかここにきてルルーシュ・スザクの共闘が実現するとは思いませんでした。ギアスも仕掛けてきました。この2人のコンビは結構好きなのでちょっと期待したいと思います。でもすぐどっちかが裏切っちゃうような気もして不安です…。皆の前に出る2人をC.C.が1期の時の拘束服を着て、不安げに見つめます。やっぱりC.C.にはこの服が一番似合っている気がしました。
それからルルーシュは、
「そうですか。
では分かりやすくお話しましょう。
我を認めよ!!」
とギアスを発動!皆、すぐにルルーシュの言いなりに。こうしてルルーシュはブリタニア皇帝になってしまいました…。
このルルーシュの皇帝宣言に、違う場所で待機していたシュナイゼル達。コーネリアは何故スザクまで裏切ったのかと疑問に思いますが、それにカノンは、
「元々裏切りの連続で、成り上がった男ですから」
と一言。確かに今思えば、スザクはその連続でここまで来ました。納得です。ただ何を思いルルーシュにつき従っているのかは、まだ分かりません。
が、ブリタニアを取られてもシュナイゼルは平然。そしてその先を見据えていました。
「構わないさ、ルルーシュに全て差し上げるとしよう。
ブリタニアという国すらね。
問題はその先にある。
世界を見るのはルルーシュのギアスか、それとも――」
シュナイゼルは、今の状況を受け入れ、ルルーシュを倒すことを決意。皇帝の次の敵はシュナイゼルになりそうです。シュナイゼルが見据える先が、どういうものなのか気になるところ。この戦いの先の世界には一体何が待っているのでしょうか…。話が動き、広がってきたところで次回へ続きます。
次回は「皇帝 ルルーシュ」遂にルルーシュが皇帝になってしまいました!しかもスザクまでルルーシュの騎士に!黒の騎士団の動向が気になります。皇帝を倒した後、次なる対する相手はシュナイゼルになってきそうですが、皇帝よりは…というイメージが。何の特殊能力を持たなそうなシュナイゼルがルルーシュをどう翻弄していくのか注目して見ていこうと思います。
今回は皇帝・マリアンヌの暴露話にかなり驚かされました。マリアンヌまで敵だったとは…。それでも諦めないルルーシュの姿が今回はカッコよかったです。2クール目は、もうなんだかついていくのか一苦労です。
ではまた次回に!