クラナドアフター12話、その2は朋也、渚に突然起こった出来事について。朋也・渚はこの危機を乗り越えることができるのでしょうか…。2人のやり取りについて書いていきたいと思います。
その1にはこちらからどうぞ~。
そんな転職の話、芳野の話を聞いたその晩、朋也は仕事の話を渚にも話します。これに渚は朋也が決めることならと反対しないと話します。それに朋也はちょっと戸惑うものの、渚の一言で話を受けることを決めます。
「朋也の頑張りが認めてもらえたってことですから」
「そっか…」「そうですよ」
「よしっ、やるか!」「はい!」
ここのそんな2人のほのぼのとした雰囲気が良かったです。でも後のスパナに繋がるフラグがなかったのが気がかりだったり…。まあきっとやってくれると信じています。
その後には公園で秋生が野球をしている傍で、おばさん達と朋也・渚がくつろぎながら話をするシーンも。渚も自分に自信を持てるようになり、朋也も自然に笑えるようになっていました。手を繋いだりとすっかり2人は夫婦のようで、幸せそうでした。
こうして話は良い方向にと進みだそうとしていましたが、こういう時物語には大抵危機が訪れるもの。その晩、それは突然訪れます。始まりは親方からの電話から。親方は木下さんが朋也と連絡を取りたいと、木下さんの連絡先を教え、朋也はその連絡先へ電話をかけます。そして木下さんとの電話に。が、木下さんが告げたのは思わぬ事実。これにより、朋也の人生は狂わされてしまいます――。
それは朋也父がやばいものを取引して、警察に捕まったという事件…。これを聞き朋也はただ呆然…。遂にアニメでもこの事件が起きる時がきてしまいました。
これは朋也の転職にも関わってきて、噂は広まり結局話はなかったことにされることに…。光坂電気にも今後もいていいことになりますが、先行きは暗いです…。朋也自身は悪くないのに、最悪な展開になってしまいました。
夜、朋也は落ち込み公園のブランコで渚にこの街を出ないかと言いますが、渚はそれが本当に朋也のためにならないことを分かっているのか、
「それは…ダメです。それは逃げることです!
こんなことで逃げちゃダメです。
私を幸せにしてほしいです。この街で…」
と、それはダメだと言い、この街でやっていこうと朋也の気を持ち直そうとします。でも朋也は納得できず、それに反発し落ち込んでしまいます…。それでも朋也を渚は励まそうとします。
「私は朋也君がいればどんな場所でもやっていけます。
でもこの街を出る時は前向きでないとダメです。
でないとここは帰ってくる場所でなくなってしまいます。
この街は私達が生まれた場所です。
私達の場所なんです…」
「いいことなんて、なくてもか?」
「私には、たくさんありました。
一番は朋也君と出会えたことです」
渚はこう朋也に話します。これは今回の芳野の話にもちょっと繋がるものがあるような。あとだんご大家族。渚の言っていることはもっともだなと感じます。またここの朋也の表情が繊細な感じがして良かったです。
それから朋也は渚に連れ添われて刑務所にいる父に会いに行きますが、ここでも父は他人行儀に笑顔を浮かべたまま。父親として責任感がなさすぎです。ここでせめて謝ってくれれば…。朋也はあんたのことを父親だと思っていないと言ったものの、心のどこかでは何か言って欲しいと思っていたようですが、でも父親は何も言わず、ただ笑顔…。これに朋也は、
「ふざけんなよ――!!
…もういい。これ以上話すことなんてねえよ…
一生そういう生き方してろ!!」
と、叫んだ後、父に失望してその場を後に――。改めて朋也と父の距離を感じる事件となってしまいました…。朋也の気持ちがまたやるせないものが。
帰り道。枯れた植木がまた朋也の哀しみを現しているようでした。渚も後を追います。朋也の頬には涙が…。朋也は苛立ちと悲しみ、どちらも抱えていました。そして傷心の朋也はその思いを抱えきれなくなり、自らの腕を塀に打ちつけ、自分の手を傷つけてしまいます――。怪我した手の描写が妙にリアルで痛々しかったです。それだけに朋也の痛みがヒシヒシと伝わってくるようでした。朋也の表情がそんな複雑な心を物語っているかのようでした…。
それからも朋也は心が傷つきつつも、その自分の衝動を抑えきれず、涙を流しながらまた手を塀に打ちつけ自分を痛みつけようとしますが――
「ダメです!朋也くん!朋也くん!!」
と、ここで渚が必死に朋也を掴み、止めに入ります!しばらくは朋也もわたわたしていましたが、渚の必死な顔を見て朋也は我に返り、その場に崩れ落ちます…。そしてそんな朋也を渚が抱きしめます。ここはそんな渚の思いに心打たれました。渚はとても強い心を持っていました。ここで通りかかった通行人はいないほうが良かったかも…。
それからしばらく2人の会話。呆然とする朋也でしたが、ここで朋也はある決心をすることに。
「手、痛いですか?」「ああ…」
「お風呂入るとき、きっと痛みます」
「だろうな…渚…」
「はい」
「結婚しよう…」
「はい」
それは結婚。思いもがけないところでのプロポーズとなりました。今回の事件で朋也は改めて渚のことをかけがえのない存在だと思うことになりました。そして渚は呆然とした朋也の顔を見て、
「いいのか?」
「私も朋也くん以外にいないと思っていました」
「こんなだぞ?こんな情けない…」
「私もです。私も情けないです。
でも…2人一緒なら強くなれます!」
と、まっすぐにそう答えます。渚もまた朋也のことを強く想っていてくれました。その渚の言葉に感極まった朋也はそんな渚を強く抱きしめます――。2人は涙を流しながら、ただ誓いを交わします。
「ずっと…傍にいてくれるか?」
「はい、ずっと傍にいます…
どんな時も、いつまでも……」
そうして誓い合う中、今回はおしまいに。空が今の2人の気持ちを現しているようにも見えました。今回は朋也・渚に関しては何も言うことなしです。感情の揺れ動きを描くのが本当に見事すぎて…。本当に京アニ制作でよかったとまた思ってしまいました。いよいよ結婚の誓いを立てた2人。2人の行く末が明るいものだといいなと思います。
次回は「卒業」一体何から卒業するのか気になるところ。予告を見ると早苗の出番が多そうです。あと雨の日のボールということであの話がくるんでしょうか。男として避けられない道です…。ここが朋也の正念場になるのかもしれません。ここもアニメでどう見せてくるのか気になっています。
で、ここでなんと次回から2週間、年末の都合でお休みのようです。まあ前期のことみの話の引きのところで3週間待ちよりはマシなので気長に待ちたいと思います。去年は原作未プレイなのもあって本当あの3週間待つのが辛かったです…。
今回はあの事件後の朋也・渚のやり取りも含め、アフターでやってほしいと思っていた芳野の過去話もしっかりやってくれてもうとても満足です…。京アニでないときっとここまで芳野を描いてくれなかったと思いますし。原作ではなかった色々なシーンの画も見れて大満足でした。アニメだけでも深いところが描かれていていいのですが、原作だとまた色々含みがあるので機会があれば是非。
また今回は涙・悲しみ・苛立ちの描き方が神かがっていて驚きました。そのおかげで感情移入度が上がってしまいました。ここまでTVアニメでこだわって描いている作品はそうそうないと思います。とりあえず京アニありがとう!ということで。
ではまた次回に!
いや、とうとう来ましたね、芳野さんの過去エピソード!
1期の時から書かれてましたもんね。
芳野さんの過去エピソードは是非やって欲しいって。
そりゃ分割になるのも頷けます。
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>海でバーバラ藤岡が何気に気になります。
ホントに何が起こるんでしょうね(笑)
元ネタは文化研究家のバーバラ寺岡さんらしいんですけど、
『藤岡』と聞くと何故か『藤岡弘、』さんが、
せがた三四郎の恰好で砂浜を走っているイメージが再生……
『岡崎、最っ高ぉーーーーーぅっ!!!』
……あれ? 何か違うのが再生された(爆)
>原作で話に入るきっかけとなった音楽の話が削られたのは少し残念でしたが
カーラジオから曲が流れるくだりですね。
1期でドラム云々の話をやらなかったんで、原作と全く同じ展開
には出来ないでしょうけど、あれがあると、より過去話へと続く
流れが自然になりますしね。
>ここの歌う芳野の画はちょっと怖かったですが、迫力と力があってすごかったです。
何と言うか魂を削って歌う様な感じが、某伝説のロッカーを
彷彿とさせて迫力のあるいい感じに仕上がってましたね。
この芳野さんの過去話、ドラッグと芳野さんのモデルと言われている
歌手の遺族の心情を考慮して、もしかしたら映像化しないんじゃないかと
個人的にちょっと不安だったんですが、やってくれて安心しました。
>原作のあの芳野のCGもしっかり再現されていて素晴らしかったです。それに加えての細かい動きも見事でした。
原作で何度も読んでいる筈なのに思わず涙腺に来ました。
と言うか、ここの破壊力は個人的に原作を超えてたと思ってます。
いや、あの崩れ落ちるまでの表情の変化は…ホント凄かったとしか。
>でも後のスパナに繋がるフラグがなかったのが気がかりだったり…。まあきっとやってくれると信じています
そうですね。あれ自体は芳野過去話と父親逮捕の間に入る話ですけど、
別にその後に来ても違和感無いエピソードですからね。
ここは京アニのスパナ魂を信じましょう!
>それは朋也父がやばいものを取引して、警察に捕まったという事件。
これもとうとう来ちゃいましたよね……
いや、これもと言うか、芳野さんの過去話をやってくれた事が
嬉しい誤算だっただけで、こっちが来るのは最初から想定済み
ではあったんですが、それでもね……。
何と言うか、もう色々と切ないです。
初めてこのエピソードに入った時はもう悶絶しましたね。
何と言うか、這い上がろうとした所を無理矢理足を掴まれて
引きずり落とされた絶望感みたいなのを感じて思わず
『肩といい、今度といい、朋也に何の恨みが?!』
とかのたまってしまいましたよ。
……まぁ、今となってはそれもいい思い出ですが(苦笑)。
>思いもがけないところでのプロポーズとなりました。
良いですね。恋愛話で良くあるロマンチシズムや
甘いムードなんか欠片も無くて、格好付ける余裕も無くて、
だからこそ2人の絆をより強く感じられる、そんなプロポーズ。
何と言うか、思わず2人を応援したくなってきます。
>感情の揺れ動きを描くのが本当に見事すぎて…。
本当に京アニ制作でよかったとまた思ってしまいました。
>また今回は涙・悲しみ・苛立ちの描き方が神かがっていて驚きました。
もう、正に同感です。
改めて京アニの凄さを思い知りました。
>あと雨の日のボールということであの話がくるんでしょうか。
来るでしょうね、正念場が。
あの場面がどんな風に描かれるのか…
次の放映が今からとても楽しみです!
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……と思ったら続きは来年でしたか。
前情報とか仕入れない様にしてたんで記事読んでて
普通に『おぉっ?!』とか驚いてしまいました(笑)
ま、ちょっと残念ですが仕方無いですね。
と言う訳で、少し気が早いですけど
それでは、良いお年を♪
芳野の過去話、遂にきましたね~。見ていて一人で大喜びしていました。おかげで2分割になってしまい…。後半の朋也・渚について書いている時に収まりがつかず途中で一つにまとめるのを諦めました。いや本当、ここまでお付き合いくださりありがとうございました。
バーバラ藤岡にはそんな裏話が…。元ネタがちゃんとあったんですね。私も藤岡と聞くと藤岡弘、さんを思い出します。藤岡さんが「、」をつけた理由はトリビアで見て知っているものの、今でも見るとつけると違うものなのかと気になってしまったり。
藤岡さんに関しては本当あのセガサターンのCMが強烈でしたよね…。今でもあの歌が忘れられません!しかし藤岡さんの、岡崎、最高―!は何だか濃そうでスゴそうですね。
芳野の過去話に入る際、結構朋也が芳野の歌を聞いたことがあると話すシーンが好きだったので、あのくだりがカットされたのはやっぱり少し残念でした。朋也が歌を口ずさむのを聴きたかったというのもあったりしますが。これがあると過去話に入る流れも自然になったのかもしれませんね。
原作をやった今としてはやっぱり春原とのギターの話とかもやってほしかったなーと思いますが、まあ過去話をやってくれただけで嬉しいのであまり気にしないことにしておきます。
アニメには原作ではなかったシーンごとの画を期待していたのですが、もう原作を補うくらいたくさんのシーンが出てきて嬉しかったです!芳野の歌うシーンは芳野の語りからして壮絶なんだろうなと思っていたら、本当に迫力があってすごかったですよね…。歌がないだけに更に画から力を感じました。
ドラッグのシーンは確かにちょっとギリギリな感じでやってくれるか不安でしたが、やってくれて私も安心でした。これがあって原作をやっているときは本当気分がどん底になったので…。やっぱり芳野のモデルはあの伝説のロッカーのあの方なんですねー。何だか読んでいて境遇が似ているなと思っていたので、納得です。
そのシーンあって、芳野が街に帰ってきて泣くシーンはもう視界がぼやけました…。原作のあの1枚絵もそこに至るまでの芳野の気持ちが込められていて良かったのですが、アニメでは表情に動きもあって更に神がかっていたように思えました。私もこのシーンに関しては原作を越えていたと見ていて思います!今回はこのシーンも含めて本当キャラの表情の変化が素晴らしいなと感じました。動きがあるとやっぱり一味違いますね。
芳野の過去をやった後、どうしても気になるのがスパナの話なんですけど、どうなんでしょうね~。この話ならある程度の期間なら入れることができそうな気もするのですが…。この話が入ればその後の芳野がどうなったのか分かると思うので、是非やってほしいのですが…。とりあえず京アニのスパナ魂を信じて行こうと思います!
で、芳野の過去話後に来たのが、朋也父が警察に捕まったという事件…。原作をやっていて分かっていたこととはいえ、やっぱり見ていて辛いものがありましたね…。朋也が全然悪くないだけに。ここまで苦労しつつも、朋也が頑張って幸せを掴みかけていただけにこの事件はとても衝撃的でした。そしてその後の傷ついた朋也はもう見ているだけで切なくなりました…。
私も原作で初めてこの話を読んだ時は「何てことを~!」と激しく動揺しました。アニメでは前ぶれが木下さんぐらいしかなかったので、もし原作をやっていなかったら更にびっくりしたんじゃないかと思います。上手くいったところでこうどん底に落とすとは…。さすが麻枝さんというしかないです。
でもその事件があったからこそ、その後のプロポーズシーンがより一層輝いて見えました。それまでの2人の深い絆も感じられて、自然で良かったと思います。確かに普通はもう少しロマンチックなムードの中でということになるんでしょうけど、私もこういうほうが好きかもしれません。これからも2人は色々あっても助け合っていけるんだろうなと見ていてそう感じました。それだけに今後の2人には幸せになっていってほしいとそう感じました。
…と、もう本当今回は話からもうすべて大満足でした。京アニ、今回も本当にすごかったです。特に表情に関しては想像以上によくて何と言っていいやら言葉が思いつきません。とにかく芳野の過去話をしっかりやってくれたことに感謝という感じです。もちろん朋也の話も。こうなるとこれから先に更に期待がかかります!
で、次回はやっぱりあの話になってきそうですね…。ここは春原の話の終盤の雨のシーンが見事だったこともあって、想像より更に上手くやってくれるのではないかと密かに期待しています。いや、本当次回も楽しみです。
でも2週間待ち、辛いですね…。アニメ誌を見て、DVDデッキの予約表を見てそうだと知った時は呆然としました。でも1期の長い休みの時よりはマシなので気長に待とうと思います。とりあえずその間に原作の春原ルートをクリアできるように頑張りたいと思います!未だにはじめの方で止まっています…。
今年も色々ありがとうございました。
では来年もよろしくお願いします~!よいお年を~。