ローゼン感想今月も書いていこうと思います。やっぱりこれから単独という形でやっていこうと思います。見やすいとも思いますし。おかげで思ったより長くなりました。
今回は2話以来、上調子で行っていたジュンにまた苦難が降りかかってくることになります・・・。その時のバイトの店長の言葉にはこっちも心に傷を負いかけました・・・。新章のローゼンはやっぱ容赦がないです。
前回バイトの子のお願いで劇団に衣装作りの手伝いに行くことになったジュン。衣装作りを早速やるかと思いきゃ、やることになったのはセット作りの手伝い。しかも斎藤さんの兄との作業です。今回やっとバイトの子が斉藤さんだと覚えました。
これには青年ジュンもうんざり気味の様子。無口な兄を前にどうしていいか分からないようです。ジュンらしいといえばジュンらしいですが、もっとシャキっとしてほしいなと思います。一方兄もジュンのことを気にかけているようですが・・・。
他にも女団員の人とか登場してきて、賑やかになってきました。女団員の人はジュンを女の子扱いしたりと、またまたジュンを戸惑いさせます。
ジュンは劇団をサークルみたいでとっつきにくいと感じているようですが、悪い人もいなそうなので、後は慣れとジュンの努力次第ということになりそうな気がします。こうしてジュンは一見前向きになってきたと思えますが、今回はそうはいかないようです。
一方真紅と水銀燈。あれからケンカになってどうなるかと思えば、ジュンが止めることなくいつの間にかケンカをやめていました。流石はどこか大人なこの2人という感じもしますが、まだお互いの空気は険悪。いつケンカが再開されるか分からない状況です。結局ジュンが止めるまでもなく、2人のケンカは終わってしまいました・・・。
でもケンカしたおかげで2人はボロボロ。手伝いから帰ってきたジュンはそんな2人を見て何かあったのかと気がかりに思います。が、真紅から部屋は散らかしてないし、ジュンとは関係ないことだと言われ、自分は前主人公のジュンより頼りにされないのかとショックを受けてしまいます・・・。何だかまた鬱展開の予感・・・。
その後真紅と水銀燈はなんだかんだいいつつ、心の内ではそうするべきだと思ったらしく一時休戦することにします。真紅が一方的に決めた感じもしましたが、とりあえず水銀燈がしばらく味方っぽくなってくれるみたいで良い感じです。水銀燈は頼もしい存在になりそう。
このシーン最後での水銀燈のひねくれかたが何だか好きです。ツンデレっぽくて。水銀燈もまた契約しているメグのために戦い続けているようで、そちらも今後どうなっていくのか気になるところ。
それからジュンはいつものようにバイトへ。でも真紅に指摘されたように、大学の単位がちょっと少ないらしく悩んでいるようです。
そんな風に悩んでいる中、ジュンは店長からいくつかの質問をされます。それは斉藤さんとやったのか等、とても品の悪い質問ばかり。そんなことばかり聞かれてジュンは不機嫌気味になっていきます。あと不良とも連絡をとっていたりと悪ぶっていたりも。何だか店長はDQNのように思えます。
そうなると気になるのが何故店長がそんなことを聞いたのかということですが・・・このことに関してはすぐに明らかになりました。店長はジュンが自分のことを嫌いだと分かっていてやったとジュンに言います。ここだけ聞くと店長が何のためにやったかさっぱりでしたが、やはり嫌な店長は店長。それは嫌味のほかありませんでした。
店長はジュンの今の状況を振り返り、お前より下なんてありえない、自分よりジュンが格下だといいジュンを動揺させます。この店長の言葉にジュンはただ呆然とするばかり・・・。心をえぐられます。
何でもそこそこの友達もいて、ここの店長になっていたりと、自分はそこそこの生活をしていてジュンをこき使う立場にある。だから自分の方が上なんだとか。そういう風に店長はジュンを見下します。理屈は分かりますが、あんた何様のつもりだと言いたくもなります。
ここでやっぱりグサ~っときたのは、お前は俺を下に見ているだろうけど、自分の方が上の暮らしをしているだろうという、上から目線の嫌味。なんて嫌な奴なんだ、店長・・・。これはニートとフリーターにはツラい~!!これでダメージを受けない人はいないのではないでしょうか。特に引きこもっているときにこれを読んだら・・・。しばらく立ち直れそうにないです。
青年ジュンは店長に自分より下と言われ、バイトの子はお前には振り向かないとまで言われ、1話の頃と同じように再び鬱状態になってしまいます・・・。
2話以来鬱展開がなく、良いことばかりで余計にこの後青年ジュンに何かあったら・・・と心配していましたが、やっぱりまた鬱展開が来てしまいました・・・。この言い回しを考えた作者さん達はすごいなと思います。ここまで若者に突っ込んだ話は今までなかった気がします。なので余計にグサっと来るのですが、これを描いたということはきっと作者さん達も同じような体験があったんでしょうね・・・。それを思うと違う見方もできそうです。これは経験しないと描けない気が・・・。
そうして鬱状態のジュンにまた追い討ちをかけるような出来事が。それは真紅による運命の分岐の話。ジュンは今の自分にもその分岐があるのかと尋ねますが、それに真紅は無情にもこの世界は選択肢が絶たれた世界で、いくら頑張ったところで分岐はもう出現しないのだと、いくらジュンが頑張っても運命が変わることはないと告げます。これにジュンはただショックを受けます・・・。
ショックを受けたジュンは謎のメールと押入れにしまっていたドールキットを見て、自分だけのドールを作ろうとおもむろに手を伸ばします――。ここのメールの文面は何だか前主人公のジュンぽくないのですが、一体誰なんでしょうか。
『可能性のない世界なら作ってしまえばいい。
お前だけの人形があればお前も変われるはずだ』
そこからは何だか悪意を感じます。最後のジュンのカットの虚ろ状態はもう病んでいるようにしか見えません・・・。ジュンはヤンデレだったのかも。
果たしてこの状態のジュンが作るドールは一体どんなドールになるのでしょうか。何だか不穏な空気が流れてきています・・・。気になるところで来月に続きます。
来月はとにかくすっかり鬱状態に陥ったジュンの行方が気になって仕方ないです~。あの目は危険・・・。でも水銀燈以上に出てきてヤバい予感がするドールもいなかった気がするので どんなドールがくるのか気になるところです・・・。そう考えると安心していいんでしょうか。うーん1ヶ月は長い・・・。
あと疑問なのが、真紅達が言っている5日後という期限。この期間を過ぎたら青年ジュンの扱いがどうなるのか気がかりに思います。KH2の序盤みたいに青年ジュンがいなくなって、また前主人公のジュンの話になるのでしょうか。展開がまったく予想できません!
青年誌ということを考えれば今の主人公の方が共感が持てると思うのですが、前のジュン視点で見たいという人もいると思うので、この辺複雑な気はするのですが。特に今回は痛いほど共感しました・・・。あれはフリーター・ニートにとって辛い言葉でした。でもこういう鬱がある分、物語も面白くなってくるので、これはこれで良いんじゃないかと。話も更に面白くなってきたな~という感じはします。ここから青年ジュンが逆転してくれることを祈ります。
ではまた次回に!