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コツコツ一直線

好きな作品をアニメ・ジャイキリ・牙狼<GARO>中心に感想レビューしています。

GIANT KILLING(ジャイアント・キリング)#48  モーニング4、5号 感想

2007-12-27 22:50:03 | GIANT KILLING (原作感想)

 ジャイキリ感想、今週も書かせて頂こうと思います。今回は試合後のETU勝利の様子が見れて嬉しかったです。そして達海の不破への不敵な態度には惚れました!今回もワクワクしながら1ページ、1ページをじっくりと読みました。
 初めての2週間待ちはは辛かったです…。でもこの機会に両先生に休んでもらえれば…!と思うと何とか待てます。今までこのクオリティで休載ないって本当にすごいと思います…。


 まず始めはスタジアムに試合終了のホイッスルが鳴り響くところから。ETUの勝利が確定し、ETUの面々、そしてサポーターの面々も歓喜の叫び声を上げます。これでETU今季初勝利!めでたいです!!もちろん達海の松原と手を組み喜んでいる様子。やっと監督就任後、初勝利を手にしました!
 意外にクールなのは村越とGKの緑川。村越は『ようやく一勝か…』とこの先を見据えてなのか冷静な様子でした。そこに声をかけるのは緑川。

「数字の上じゃ、ただの勝ち星ひとつだろうが……
 勢いのあった名古屋相手に、零封だ。
 DF陣は自信つけたはず。

 大きな一勝だと思うぜ。村越」

 いつもシビアそうな緑川から出たのはこの勝利を称える言葉。皆嬉しいのは同じなようです。緑川の笑みがまた良い感じ。これに村越はわかっていると相槌を打ってから、

「ここからだ……」

 とまたある決意を抱きます。それは――

「ETUはここから巻き返す」

 この勝利で何だか燃焼してしまった感がありますが、まだまだシーズンは始まったばかりなんですよね…。このセリフには村越の静かな闘志を感じました。ETUがこれからもこの調子で進んでいければいいんですが、さて今後はどうなっていくのでしょうか。
 この2人のやり取りは何だか他の面々と比べても大人という感じがしました。これがベテランの2人ならではの会話なのかもしれません。
 
 次は似たもの同士の黒田・板垣。黒田はETUが勝ったことで板垣に握手を求め、強気な態度を取りますが、板垣は「テメエに負けわけじゃねぇ」と黒田の差し出した手をはねつけます!その心境はというと、

『今日の俺は自滅したようなもんだ……!
 腹くくって、もっとガムシャラに打っていかねえと、
 エースどころか、試合にすら出られなくなんぞ!!』

 と、今日の自分の動きを反省するもの。今回の試合により板垣のプレイも変わってきそうです。対して黒田はというと、

『最後になって守りづらくなりやがって……
 テメエは抜くことだけ考えてろよ』

 と、板垣の変化に気付いていた様子。試合前半、黒田は板垣の動きを捉えていたものの、後半板垣が何か吹っ切ってからは苦戦したようです。2人の対決はまだ終わりそうにありません。こんなやり取りの後、「ちっ」とお互い分かれるシーンはこの2人らしくて良かったです。
 
 そして達海、不破の監督同士の試合後のやり取り。別れ際の達海の「ウィ―ス」というのんきそうな顔が面白かったです。とりあえず表向きは握手をして友好そうな様子を見せる両者でしたが、胸中はというと…。ETUに負けた不破、でも不破は

『せいぜい調子に乗るがいい……
 君達にとっては大きな一勝かもしれないが、
 我々にとっては、リーグ戦の黒星のひとつにしかすぎない』

『結局最後にモノをいうのは、
 フロントを含めたチームの総合力!
 チームとしての底力だ!』

 と負けてなお、ETUを嘲笑うかのような考えをまだ持っていました。が、そんな不破の考えを達海は感じていたのか、不破が達海に視線を向けると達海がそれにのるかのように、不破に指を突き刺し不破を挑発するかのような発言をします!

「負けた現実受け入れねえと、
 また足元すくわれるぜ、不破さん」

 ここの達海はカッコよかったです。シビれました。ここの不的な笑みを浮かべる達海のカットは必見!そしてこれぞ主人公!!と感じます。この言葉はETUのフロントの皆の言葉を代弁しているかのように思えました。いや、スカッとしました。
 この達海の何か見通しているかのような態度に不破も『なんだ?何と言った今……』と何と言ったか分からなくても動揺気味。達海が一泡ふかせましたね。達海はこの不破の様子に満足し、松原と会話。達海は

「あんまりこたえてなかったみたいだからさ」

 
と言い、この試合を通し選手もこれから伸びてくれそうだという実感を感じたと話し、最後はこう締めくくります。

「見てろってんだ。
 次やる時は、もっとコテンパンにしてやんよ」

 達海らしい不敵な言葉でした。これでこそ、達海ですね。達海のこういうところが好きです。このシーンの達海、コーチの表情も良い感じ。「やんよ」という言葉でミクを思い出してしまったのは私だけかも…。スイマセン。達海はまだこの勝利に満足していないのかもしれません。でもこれはこれからのETUにとって貴重な一勝になったことは確か。達海の戦いはまだまだ続きます。

 この回の締めくくりとなるのはやっぱり椿!ここからは椿の勝利後の様子に。勝利が確定した後、皆で並ぶ中、椿はこう思います。

『か……勝った。
 俺が出た試合で……ゴールまで決めて……
 夢みたいだ……』

 初めてのプロ公式戦での自分の活躍での勝利に椿は夢気分のようです。やっぱり誰よりもこの試合での勝利への嬉しさ・達成感があるのは椿のようです。いや、こっちも本当に嬉しいです…。今までの苦悩を見ていると。
 そうして勝利への余韻に浸っている椿でしたが、そこに騒がしく名古屋のブラジル3トリオが椿の元に駆けつけてきます!この3人組のコミカルな画が最高。ですがいきなり自分のところに来る3人にビビリの椿は

『また来た!
 何なの?この人達……』

 と前回同様、腰がひけタジタジ。ここの椿の画、本当にビビっているのが伝わってきます。試合ではブラジル人に臆することなく、立ち向かっていた椿でしたが、試合が終わると元に戻ってしまうようですね…。今後の課題かも。椿の元に来た3人。ゼウナルドは椿に外国語で

「ツバキ。カルロスから聞いたよ。君は随分楽しそうにプレーするんだな。
 笑顔でドリブルしてたそうじゃないか」

 とツバキを称えるかのような発言をしますが、当の本人はというと

『なんか怒ってる?そりゃ負けたから機嫌悪いだろうけど……』

 とさっぱり理解できていませんでした。まあ誰か通訳を連れてくるべきではあったのかもしれません…。特に椿の場合だと。そんな椿をよそにゼウナルドは笑みを浮かべながら

「フットボールは楽しんだもの勝ちだからね」

 と椿に手を差し出し、椿に握手を求めます。その意図に気付いた椿は握手に応じます。

「経緯を表するよ。ツバキ。
 君はきっと誰よりもこの試合を楽しんだんだ」

 言葉は通じなくてもこれで通じたはず。相手をちゃんと賞賛して素直にそれを認めているいる辺り、ブラジル人3人も中々良いキャラなんだなと思いました。ただチャラチャラしているだけではないようです。
 で、3人が椿の元に来た理由はというと…「そんなわけで」と本題を切り出すゼウナルド。目的はというと…

「さあ!!俺達の誰かとユニフォーム交換をしてくれ!!
 さあ!!選んで!!さあ!!」

 ユニフォーム交換でした。どうやら椿の活躍に感銘した3人は椿とユニフォーム交換をしたかったみたいです。で、3人対1人でもめるわけで。

「あっ!ズルイぞ、ペペ何オマケつけてんだ!
 つーか、それ、いつから持ってた!!」

 と、もめます。ここのカレーパンひとつをオマケしようとするぺぺを見て焦るゼウナルドと、ブラジル2人のやりとりが面白すぎでした。何だかペペがかわいく見えてきました。この3人、何だか憎めないキャラしてますね。いや、面白いです。ここはツジトモさんの画ならではのコミカルさがあります。
 でも椿はもう何が何だか分からずビビリまくり。椿の驚きようが~。このカット今までで一番のビビりっぷりだったかもしれませんね。試合でなく、こういう場面でビビるって椿も変わっているような…。
 と、そんな椿の後ろにはジーノが。ジーノは「えー僕じゃないんだー残念」と言ってから「バッキー、君だってさ」と言い、ある知らせを伝えます。それは…

「マン・オブ・ザ・マッチ」

 やっぱり椿が今回の試合のMVPに選ばれましたね~。サッカー中継でおなじみの提供の板の前で椿がインタビューを受けます。これはファンとしては嬉しい限り。感慨深いものがあります…。でも結局ユニフォーム交換はなかったのでしょうか?
 応援団も椿がマン・オブ・ザ・マッチに選ばれたことを喜びます。で、椿のインタビューですが、お約束通りというか予想していた通りというか

「えーと……あの………
 ―――が……なので……」

 とシゲがいうように「声が小せえし、何言ってんだかわかんねー」と椿らしいインタビューに。椿はインタビューでも何だかタジタジしていそう。でもここの緊張している椿の表情、とてもよかったです。一方応援団のメイン、ゴロー。ゴローは今回の試合での椿の活躍ぶりを見て

「椿!達海とは全然違うタイプの選手だけど……、
 あいつのプレーも俺達をワクワクさせてくれる!」

 と椿へ今後の期待を寄せます。椿もやっと「7番」が板についてきたような気がします。そしてゴローは「俺やるよ。本気でやる」と前置きし、

「もう1回仲間集めて、本気でサポーターやろう!」

 と全盛期だったころの街のETUのサポーターを集め、もう一度場を盛り立てる決意をします。こちらもやっと本腰が入ってきた様子。以前のETUのサポーターを取り戻せるのか、サポーターサイドの方も要注目です!
 各面々が色々思う中、インタビューを受ける椿の元に村越が。そして椿に

「椿、サポーター待ってんぞ。挨拶行ってこい」

 
と椿をスタジアムに送ります。そして椿が観客席を見返してみると、そこには「ツーバキッ、ツーバキッ」と自分の名前を呼ぶサポーター達の姿が。このサポーター達の姿を見て椿は

「は…はいっ!」

 と頷き、サポーターの近くに走っていきます。走るカットの途中には後ろ姿の達海、そして後藤、有里達フロントの面々が。皆この勝利を喜んでいます。そして椿はサポーターの近くまで駆けていきます。そこには観客の笑顔が―。
 今回はここで終わり。勝利の余韻が残る、良い締め方だったと思います。何だか今までの話が思い返されてくるようでした。今回も見所、かみ締めるものがあって満足でした。
 

 次回は試合も終わったので、また次の試合に向けての準備になるんでしょうか。個人的にはもう少し達海初勝利の余韻に浸りたいのですが…。やっぱり達海と椿の試合後のやり取りとか見たいです。まあジャイキリのことだからその辺あんまり描かなそうな気もしますが。
 とりあえず今は本編で、椿がフェードアウトしないことを祈ります!!今回こんなに活躍してしまったら、しばらくあんまり出番なさそうで怖いです…。活躍はもちろん嬉しいんですけど、ファン心理の複雑なところです。
 そして思うのはそろそろジャイキリも表紙になってもいいんじゃないか…ということ。今季初の勝利、連載1周年もあと2回とそろそろなってもいいと思うんですけどねー。せめてカラーPはお願いしたいです!密かに期待中。

 あと今回のモーニング、クッキングパパが連載1000回を突破したそうで。そして単行本はなんと95巻まで出ていたそうです。いや、すごいですね。表紙のパパには妙な迫力がありました。あとアゴ!たまに読むと妙に懐かしい気持ちになります。この作品アニメでよく見ていた記憶があります。あのOPとインスタントラーメンにご飯を入れて食べる回が未だに忘れられません…。何でここだけ覚えているのか謎。
 そしてその1000回となった今回、マンガの横にモーニングの作家陣の方々のコメントが載っており、思わず読み込んでしまいました。井上さんとかのコメントにはビックリ。ジャイキリの作画担当のツジトモさんのコメントも載っているので、こちらも見逃せません!19p辺り注目です。
 ちなみに1回目読んだときはそれを探すのに躍起になって内容が頭に入りませんでしたorz…。でももう1回見返しなんとか。イタリア…いつか行ってみたいですね…。そして無性にピザが食べたくなってしまい困っています。料理本とかお腹すいている時に読むとピンチです。


  書いてみてから気付きましたが、今回一言で言うなら「俺達の戦いはまだまだこれからだぜ!」という内容だったんですねー。…いや良い意味で。じわじわとジャイキリも人気が出ているように思えますし、ETUの戦いはこれからも続くことでしょう。
 では次は新年で!来年も当ブログでは全力でジャイキリを追っていこうと思います!数号前からの椿、そしてETUの勝利には良いドキドキ感をもらいました。まだまだジャイキリへの熱は止まりそうにありません!!来年もこの調子が続くと思いますが、見ている方がいらしたらよろしくお願いします。
 ではまた来年に!