今日も、OWの講習でした。
天気予報は、午後から波が上がる天気図だったの。
SAKIゎ、朝から講習がスムーズに終われるかどうか、
ずっと、緊張していた。
潜っていても、少しずつ波が上がっていくのがわかる。
早め早めに講習をすすめて、なんとヵ、お昼には予定のとこまで終了。
ほっとしながら、海から上がると、なんだか騒がしいの。
ふと、海を見ると、みるみるうちに波が荒波になっていく。
SAKIが勤めるダイバーズハマトミの旅館のおかみさんに、
『まだ潜っている人はいないかしら?確認して。』
っ言われてすぐに、ショップさんと人数を確認したの。
うちのお店を利用しているダイバーさんは無事、全員海から上がっていた。
すると、浜の方から、
『テトラポットのむこうに戻れなくなってるダイバーがいる!』
『誰か助けに行ける人、助けに行ってください!』
って誰かが叫んだ。
波が高くて、浜に戻るに戻れなくなって、ダイバーが2人、
フロート(浮きブイ)に、つかまっているらしいの。
近くにいた、名古屋のショップのスタッフのTちゃんが、フィンとマスクを、
持っていたので、すぐに向かった。SAKIも、すぐにお店に、
フィンとマスクを取りに行き、海に向かったょ。
無事、2人で、ダイバー2人を浜までサポートして泳いで、
ほっとしたところに、
『まだあと、3~4人いるみたいです!!』
えっ。( ̄□||||!!
さっきゎ、見えなかったけど、まだ水中にいたダイバーが、
浮上してきて、戻れなくなって、またフロートにつかまっていた。
さっき、一緒に助けにいった名古屋のショップTちゃんも女の子だし、
2人で3~4人も曳航するのヮ、無理なので、
『ほかに、誰か、スタッフ3~4人、応援頼みます!!!』
と叫んで、再び、2人でテトラポットのむこうに向かって泳いだ。
確実に、さっきより波が大きくなってる。
すぐに、ハマトミのボスもかけつけてくれた。
テトラの外側に出ると、ダイバーが5人、フロートにつかまっていた。
お客さん3名とスタッフ2名だと思う。
それから、3人で、1人ずつダイバーをひぱって泳いだ。
ボスは、すぐにダイバーを安全な場所まで曳航できたけど、
私とTちゃんは、2回目だったので、疲れもあって、
気がつくと、どんどんテトラポットにすいよせられていってるの。
テトラポットが近いと大波がきたら、打ちつけられる。
Tちゃんがテトラギリギリのところまで、すいよせられたところまでは、
見えた。でも、また次におっきな波がきて、見えなくなった。
波乗りやってるから、これくらいの波に巻かれることは、なんとも思わないけど、
岩やテトラにぶちつけられるような所では波乗りしないカラ、
岩やテトラが近くにあると、とっても恐怖を感じた。
私1人なら、波の下をくぐってすぐに、回避できる波なんだけど、
私は、ダイバーの子と手をつないでいる。
タンクを背負っているので、思うように泳げないダイバーの子は、
どんどん波に持っていかれる。
彼の手を離したら、彼がテトラにぶちつけられちゃうので、
絶対につないだ手は離しちゃいけないって思った。
ふと振り返ると、SAKI達のうしろにはまた大きなうねりがきてる!
ヤバイって思った。
これに、もっていかれたら、私達、確実にテトラに打ち付けられちゃう。(゜□゜;)
必死に泳いだ。あの波に巻かれちゃいけないって、
力を振り絞って、泳いだ。
なんとヵ、テトラから離れたけど、もう私の息がハァハァだったから、
もう1度、沖のフロートに戻ってつかまって休憩して、応援を待ったの。
待ってる時に、さっき、一緒に泳いだダイバーの子が、
『フィンが片方ありません。』
って小さな声で言った。(* ̄□ ̄*;
きっと、さっきの荒波に巻かれてるときに落としたんだって思って、
テトラの方を見ると、プラスチック製の彼のフィンは浮かんでいた。
彼のお店のスタッフと思われる男の子が、
『もう、取りに行かなくてイイですよ』
って言ったけど、フィンがあるのとないのじゃ、泳ぐ時の、
進み具合も違うしな~って思って、フィンをとりに泳いだ。
1人だったら、なんなく泳げる。すぐに、フィンは回収できた。
応援を待ってる間も、どんどん波が高くなっていってるのがわかる。
すぐに、同じショップのゆうクンが泳いできてくれた。
良かったぁ。心の底から思ったょ。
ゆうクンと2人で、さっきのダイバーを曳航して、無事岸についた。
Tちゃんも別のダイバーも全員、岸にもどっていて、本当にほっとした。
あとで、スタッフ同士で必死だったことなんヵを、笑いながら話したけど、
本当にギリギリだった。
まるで、冬の日本海みたいに、荒れた海だった。
あれ以上波が上がったら、きっと、私たちでゎ、救助できなかったと思う。
夕方、敦賀の方でもダイバーの海難事故があったのをニュースで知った。
せっかく県外から、お客さんを引率してきたダイビングショップさんが、
お客さんを潜らせてあげたい気持ちもよ~くわかる。
私も、波が微妙なとき、とっても悩むもの。
でも、海が荒れる予想だったら、中止する勇気も必要だってしみじみ感じた。
本当に、自然の力のすごさ、海のこわさをあらためて知った。
海が荒れてしまったら私たち、人間の力なんて、とってもちっぽけだもの。
海が大好きだけど、海のこわさもちゃんと知って、これからも、ずっと海を、
フィールドに生きていきたいって思った日でした。
生きてて良かったって本当に思う。
海にいたら、知ってる人も知らない人も、
みんな仲間だから、助けにいかないとね。
人類みな兄弟っていうぢゃない!?!?
でも、途中、一瞬もうダメかなぁって思う時もあったの。
『助けに行って、自分まで溺れたら、カッコ悪いなぁ』
なんて、思いながらも必死に泳いだょ。
あはっ。(//・_・//)
私は実際誰かをレスキューしたこと無いんだ
いざっ!って時はいつ起こるか分からないのだもんね
想像するだけで、私が苦しくなってしまった
お疲れ様でした
今思うと、ボートひっくり返るのでは?!と
思うような大ウネリの中、
無理やりコーナーに潜っていて
何も起こらなかった事に
この記事を読んで
今更ホッとしてしまった
海は時には怖いものだね
気を引き締めて付き合わないとね・・・
と改めて思います。
SAKIも、この日のことを教訓に、
気を引き締めて、海でお仕事したいって思う。
今回、体力がないと人を助けられないって、
思ったし、曳航の方法も、いざとなると、
うまく出来ないってわかった。
やっぱり、普段から備えておかなくちゃ、
いけないんだよねぇ。(-。-;)
トモちゃん☆もうすぐラパス出発だね。
さみしくなるけど、頑張ってきてね。
いつか、SAKIもラパスにいけたらいいなっ。
ホントあの時はみんな必死だったね。
ワタシでさえ両足がぱんぱんに張るくらい泳いだんだから、SAKIちゃんの頑張りは想像がつかないよ。
ほんとにオツカレサマでした。
これからも海では安全第一だねっ。