酒屋三代目 ~明日はどっちだ?~

今や酒屋低迷時代。しかも繁栄か衰退かの境目と言われる「三代目」。それが私……?
――さぁ、精一杯あがいて行こう!

曖昧からの脱却

2007年06月02日 20時34分23秒 | 焼酎
今年の10月から焼酎甲類の表示が変わります。
今までは原材料を明記する必要が無く、表示は「焼酎甲類」のみでした。
これでは問題があるとして長い間協議を続けていたのですが、
蒸留酒組合でこの程、自主基準として原材料を明記する様にするそうです。

表示の仕方は、乙類の様に多く使われている順に記載されます。
芋焼酎ですと、「さつまいも、米麹」と表示されているのが一般的です。
これが甲類では、「米、糖蜜、米麹」(一例です)などになるかと思います。
この場合、一番多く使われているのが「米」で、ついで「糖蜜」、そして「米麹」と。

他の原料としては、麦、麦麹、とうもろこし、タピオカ、デーツなど。
さらに蒸留後に砂糖を添加する場合、(韓国焼酎など)
「砂糖添加」の表示も付け加えるとのことです。

馴染みの薄い原料が出てきていますが、お酒造りとしては不思議ではありません。
「とうもろこし」はバーボンなどで使われている原料ですし、
「タピオカ」はキャッサバの根茎からとれるデンプン。
デンプンと言うことは「糖化」の燃料となります。
ナツメヤシの果実「デーツ」も、原産国ではお酒造りに使われる程、甘みが。

不思議はない……ないのですが、違和感は感じてしまいますよね。
「タピオカ=デザート」のイメージがありますし、
「デーツ」にいたっては今一なんなのかさえ……。
このあたりが、長期間協議しなければいけなかった要因に。
まあ、端的に言ってしまえば、揉めていただけなんですけど……。

しばらくの間、多少の混乱はあるかと思いますが、
上記のように不思議なことではありませんので、すぐに落ち着くのでは。
表示が変わるだけで、お酒自体は変わらないわけですし……。
酒屋さんが説明できれば問題なし?

でも、「砂糖添加」はどうなんでしょう……?

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