酒屋三代目 ~明日はどっちだ?~

今や酒屋低迷時代。しかも繁栄か衰退かの境目と言われる「三代目」。それが私……?
――さぁ、精一杯あがいて行こう!

夢のにごり酒

2007年05月09日 20時13分48秒 | 焼酎
今日も今日とて、雲海酒造の営業さんと話すこと、1時間。
いつしかその話は、ある「にごり酒」の話題になっていました。
簡単に出来そうなのに、いざ発売しようとすると色々問題があり、
今のところ、どこからも発売されていない代物です(多分)。

焼酎というのは、とりあえず醸造酒を造ることから始まります(誇張有り)。
醸造酒を造った後に、それを蒸留して蒸留酒となる、と考えて頂いてもいいかと。
つまり、醸造酒の段階では“飲める”のです。

冒頭の「にごり酒」とは、まさにこれのこと。
芋のにごり酒や麦のにごり酒の可能性の話なんです。

物の本によると、またこのにごり酒がおいしいらしく、
その本を読んで以来、ずっと気になっておりました。
それが営業さんとの会話で、再燃してしまった次第です。

営業さんは雲海酒造さんの本工場で口にしたことがあるらしく、
非常に美味しかったと教えて頂きました。
また、「この時点で美味しくなかったら、美味しい焼酎が出来るはずがない!」――
そんな熱い言葉も頂きました。

私もいずれは口にしたい――と思っているのですが、
この段階のお酒は非常にデリケートなので、なかなかお願いができずに……。
まあ、個人的な夢と言うことで。

さて、始めに「問題」と書いてありますが、これは何の事でしょうか?

まず、製造免許の問題。
おそらくこのお酒は「雑酒(その他の醸造酒)」に分類されるかと思いますが、
その製造免許が別途必要になります。
なにせ、「乙焼酎」と「甲焼酎」でさえ、製造免許は違うそうですので。

そして、できあがったお酒のアルコール度数の低さ。
芋の場合、がんばっても10%ちょっとしか行きません。
これでは一般流通にはちょっと抵抗感を感じてしまいます。

また、度数が低いので「火入れ」も必要になってくる可能性も。
しかし、火入れは焼酎造りでは必要のない行程。
火入れの技術者を招く必要もありそうです。

適当に考えてみましたが、実際はもっと問題があるでしょうね。
それでも――

飲んでみたいな……と、思ってしまいます。

最新の画像もっと見る