酒屋三代目 ~明日はどっちだ?~

今や酒屋低迷時代。しかも繁栄か衰退かの境目と言われる「三代目」。それが私……?
――さぁ、精一杯あがいて行こう!

値上げの是非

2007年06月09日 20時23分08秒 | 焼酎

芋焼酎の値上げが、本格的に始まったようです。
一部酒造さんはすでに上げている所もありますが、
大手酒造さんも追随の値上げ発表がありました。

霧島酒造さん、小正醸造さん、田崎酒造さんなど。
1800mlで100円程度、値上がるようです。
ただ、大手の白波酒造さんや濱田酒造さんは未発表。
原酒が余り気味との噂もあり、鹿児島などでは市場が荒れるかも?
でも、値上げは確定路線なので、すぐ落ち着くかと思います。

値上げの理由は、「原料の高騰」「燃料費や輸送費の増大」など。
長い間、じわじわ上がる上記に耐え、価格を維持してきた経緯があります。
今後、それらが下がる要素もないので、とうとう耐えきれず――
苦渋の選択とのお話を伺っております。

直接的にはなんら関係ないのですが、「フェアトレード」と言う言葉をご存じですか?

「国際的な労働、環境保護主義、社会政策の観点から、手工芸品から農業製品まで様々な商品の取引について公正な取引を推進しようとする社会運動である。この社会運動は主に、発展途上国から先進国に対する輸出を運動の対象とする」(wikipediaより)
「穀物などの商品価格の変動を問わず、途上国の生産者に対して生産コストを上回る価格で生産品を買い取る仕組み」(日経MJより)

つまり、生産者保護の観点。
前にブログに書いた、芋焼酎の芋を畝で計算・買い取る話を思い出します。
畝の計算なので、豊作不作、芋の大小は買い取り価格に反映されません。
一定の価格で買い取る事で、農家さんの収入を安定させることが出来るのです。

農家さんが原料を作らなくなったら――

その時は、ものすごい値上げが待っているでしょうね。


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