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禅と薔薇

高島市 曹洞宗 保寿院 禅の話と寺族の薔薇のブログ

禅ローズ到着

2015年03月07日 | お知らせ
昨年の10月に頼んでいました、薔薇「禅」の大苗が本日到着しました。
栃木からの新しい薔薇です。
注文から期間が経っているので、少し忘れ、少し不安もありましたが、新入りの姿に安心です。


寺族が愛情を持って育てるのですが、どんな花が咲くのか楽しみです。
今までの花は、どれもおおむねうまくいっているのですが、必ずとは限りません。

うまくいくこともあれば、うまくいかないこともあります。

人間は自分で何でもできるという訳ではないのです。

常楽我浄

2015年03月06日 | 小さな法話
立春、雨水、啓蟄と二十四節気の名が次々に変わります。

すべて移り変わるものを「常」と認識し、
苦に満ちているのを「楽」と考え、
無我であるのを「我」があると考え、
不浄を「浄」と認識することを、四顛倒と呼び、
さかさまな見方となります。

「涅槃経」では、お釈迦さまは涅槃こそ楽の境地であり、
無常や自我にとらわれることなく、
煩悩を離れたところであることを説かれたとあらわしています。

これを「常楽我浄」と言います。

薔薇の様子が、日に日に変わってきました。

葉々起清風

2015年03月05日 | 小さな法話
暖かくなったと思ったら、また寒い日となりました。
これを繰り返しながら、春となるのでしょうか。
禅語に「葉々起清風」があります。 
葉々(ようよう)清風を起こすといいます。
虚堂和尚の住まいに集った友が帰る際、見送る側と送られる側が別離を惜しむ心情と、
一期一会をとらえた心情をあらわしています。

春は、旅だちの季節でもあります。
「今」を大切に生きることが、新しい日々となります。


新作紙芝居みたび

2015年03月02日 | お知らせ
「みょうが」をたくさん食べると物忘れをする…と言われます。
この迷信は、仏教説話に基づいていると言われています。
お釈迦様のお弟子さんに槃特(はんとく)という、物覚えの悪い人がいました。
この人は自分の名前もすぐ忘れてしまうので、名札を首から下げていたそうですが、
名札を下げていたことさえも忘れてしまう始末。
そしてとうとう名前を覚えられずに亡くなってしまいました。
その後、その人の墓の周りから草が生えてきました。
「自分の名前を荷(にな)って苦労してきた」お弟子さんだったことから、
「名」を「荷う」ということで、この草は茗荷(みょうが)と名づけられました。
そしてみょうがを食べると物忘れがひどくなると言われるようになったとのことです。

みょうがにまつわる昔話が、この地域にも伝わっています。
落語のネタにもなっているこの話を紙芝居にしました。

朝の2時までかかって、寺族が絵を描きました。
この作品は、子どもでも楽しんで頂けそうです。