読書・映画日記

 読んだ、観た情報をもう一度思い返して感想を書くことによって理解を深めるために始めました。

歴史の教科書を読んで~その1~

2011年01月13日 | 読書日記
 中学校の歴史の教科書を最近愛読している。
 歴史の教科書と言うととても重苦しそうなイメージがあるが、改めて読んでみるとその文章表現は実に物語性に富んでいる事が分かる。
 誰も緻密に書かれた伝票や書簡なんて読んでも意味が分からないものである。それを分かりやすくまとめる所に歴史の醍醐味があるのではないだろうか。物事の関連を突き止めていってあるストーリを書き起こし、重要事項を流れの中でつめるように工夫する。その達筆さに魅せられる。
 歴史の教科書は国語の教科書といっても過言ではないと僕は思う。みんな国語を軽視しがちだけれども、例えば自分の歴史を言葉に表現しようとするとき、その必要性を感じずには居られないだろう。自分はどういった経緯で今に至るか、どんな情報が必要で、どんな情報が必要でないか、伝える順番はどうするか。どういえば分かりやすいか、どんな資料が必要か、その全てに答えるのが歴史の教科書なのである。

本:新編 新しい社会 歴史
出版社:東京書籍

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