読書・映画日記

 読んだ、観た情報をもう一度思い返して感想を書くことによって理解を深めるために始めました。

死に至る病を読んで その1

2010年07月09日 | 読書日記
 最近更新ができなかったのでちょっと焦り気味だったんだけど、やっとのことで一冊読みきりました。今回の本は、キェルケゴール作の「死に至る病」です。この本の内容をざっと回想しますと・・・誤った解釈かもしませんが僕なりにやってみます。

1.死に至る病とは絶望である。
2.絶望とは精神の病である。
3.キリスト者は神の前において無限なる自己を獲得する(ちょっと自分でも名何言ってるか分からない)。
4.死ねないけど生きられない、それが一番強い絶望である。

 こんな感じかな。ウィキでは絶望を三つの分類に分けて説明しているって書いてあった。
 正直、この本は僕には難しすぎた。けど、この本を通して人間の「意識」や「幸福」について考えさせられた。僕達が普段、「普通の生き方」として見ているものが実は絶望していると言えなくも無い状態なんだと教えられた。それをいくら否定しようとしてもできないカラクリがあるようだ。
 何故ならば人は苦しみを知って楽を知るからだ。その逆もある。事、幸福に関してはこの関係から離れる事はできない。そういった意識も持たずに、たとえばお金持ちになれば幸福になれると信じてがんばって働いたとしても、その過程で多くの苦しみを抱いている事に気がつかないまま生きていく事になる。また、お金持ちになったとしてもそのお金には限りがあるし、それまで己自身を支えていた労働すら捨ててまた新たな生き方を探して行かねばならない。結局、己を見ずして、絶望を知らずして真の幸福にたどり着く事などできないのだろうと思った。
 では真の幸福とは何か?それを知っている事だと僕は思う。そしてそれは多分、キリスト教を通して見た神の前にあるのではいだろうか。

タイトル:死に至る病
作者:キェルケゴール
出版社:岩波

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