もやもや病エッセイ『脳の細道』

もやもや病患者の体験記です。不定期更新ですが、どうぞ読んでやって下さい。

もやもや病と私

2005年08月15日 22時23分12秒 | はじめに
この記事を読んで下さる方は、もやもや病ウィリス動脈輪閉塞症)と言う原因不明の疾患をご存知だろうか?この疾患の原因は染色体の異常、遺伝説などが上げられているが、先にも述べた通り、実際の原因は不明。

私もこの病気を持って生まれて来た一人だ。しかし、私の場合、2002年3月に脳内出血を起した事でこの疾患が発見され日本で二回の手術を受ける事となり、退院後はほぼ何の後遺症も無く元気に過ごしている。

この文章を読んだ方は、『ん?日本で??』…と変に思う方もいるかも知れない。

『日本で』と言うのは、私が発病した当時、中国広州市に在る某大学の二年生であり、中国に留学中に脳内出血を起した後、日本に帰国し手術を受けたという意味だ。

前日までピンピンしていたのに、まさか急に自分が脳内出血で死にかけるとは思ってもいなかった。ましてや、自分がこんな厄介な病気を持って生まれて来たとも夢にも思っていなかった。

手術後は元気になって、2003年にまた中国に戻り、現在、中国広東省在住で香港系のメディア出版社で働いている。
ここでは、そんな私の2002年3月から現在までの事を病気の事も交えて綴って行きたいと思う。