もやもや病エッセイ『脳の細道』

もやもや病患者の体験記です。不定期更新ですが、どうぞ読んでやって下さい。

主治医っぽい人

2006年11月21日 15時52分50秒 | 入院
大学の学生寮で脳内出血を起こし、広州市内にある中山大学付属第三病院に運ばれて三日目、脳内血管の造影検査を受けた。この検査は大腿部の付け根にある血管からカテーテルを挿入し、検査したい患部に造影剤を流し込んで造影写真を撮るのだが手術同様に危険を伴う検査の為、造影剤に対してアレルギーがある人は1000人に1,2人の確立で死亡する危険性があると説明される。 検査室に運ばれると青い手術着を着た医師が三人ほ . . . 本文を読む

剃毛~検査の為パイパンに…!

2006年03月03日 13時14分26秒 | 入院
集中治療室に入れられると頭が変になる。ずっと寝てばかりいるので、時間の感覚が無くなってしまい、今日が何月何日かも分からなくなってしまうのだ。集中治療室に入れられて三日目の事だったと思うが、また尻に注射を打たれウトウトしていると、数人の看護婦がやって来て私のアンダーヘアーをおもむろにそり始めた。 事前に説明してくれれば良いものの、言葉が通じないと思ったのか、何の説明もされず急に切れ味の悪い剃刀でガ . . . 本文を読む

ゴキブリやネズミだらけの集中治療室

2006年03月02日 15時03分39秒 | 入院
やはり、脳内出血を起したと言う事で集中治療室送りは免れなかった。 そもそも、集中治療室と言うのは常時看護が可能で生命維持装置やら血圧・呼吸・心電図やらが観察出来るようになっている治療室のはずなのに、私が入れられた集中治療室は大学病院の物とは思えない程の管理の悪さで、何故か窓が全開でしょっちゅう枯葉が入って来るような場所だった。そして、枯葉ならまだしもゴキブリやネズミが入って来るのだ。 妄想などで . . . 本文を読む

気が付いたらノーパンだった

2006年02月28日 18時52分37秒 | 入院
脳内出血のため入院する事になった訳だが、私は強い麻酔薬を打たれ、気が付いたら着ていた服も全部脱がされ、パンツすら穿いていなかった。 そして尿道カテーテルを入れられており、鼻からも管が通され、腕には点滴、そして酸素マスクがつけられ、全身管だらけだった。 これには自分でもびっくりしたが、一番びっくりしたのは真っ裸だった事だ。どうりで肌寒い訳だ。 …やはり当時は19歳のうら若き乙女だった私は、自分では . . . 本文を読む