かみさんが、母の箪笥を整理したところ
昭和18年5月23日の毎日新聞の夕刊が箪笥の底に敷いてありました。
内容は、戦時色一色ですが、特に山本五十六の戦死に関かんする記事が多く掲載されております。
山本五十六関連記事のタイトルは
・必勝陣、微動もせず、全海軍・新司令長官の下に結束 山本元帥の遺志継ぐ
・皇帝陛下御親電
・山本元帥の遺骨、あす午後東京駅着
・山本元帥戦死に各国弔電
・山本五十六死せず(蘇峰徳富猪一郎)
・登校の児童も黙とう 故元帥の遺勲偲ぶ 弔問者相次ぐ山本邸
・師も三嘆の神童
・愛児の国民学校へお禮状
調べてみると、山本五十六の戦死は昭和18年4月18日ですが、戦死の発表は約1ヶ月後の5月22日3時であり、この新聞は発表翌日の新聞になります。
挿絵:最前線で海鷲激励の山本司令長官(藤田嗣治 画伯筆)
と
写真:国葬の御沙汰書を賜った故山本元帥の霊前
記事は、戦死を惜しむもの、山本五十六の功績をたたえるものであり
どこで、いつ、どのように、戦死したかは書かれていない。公表されてなかったのだろう。
母は昭和6年、山本五十六ら海軍御一行が利根川での鮎漁に来て、母の実家に立ち寄った時に集合写真を撮っている。(母、小学5年)
母はこの事もあってか、山本五十六のファンであった。
この新聞を箪笥の底に敷いたのも、何かの思いがあったのだろう。