十巡目の一
BIGLOBEウェブリブログからのつづき
たけり狂ったナポレオン、心得くらいは自分も知っているし、そんなことぐらいで剣が使えるわけがない、そんな感じでアメリアと向かい合った。そしてたちまちひっくり返されてしまったのであった。悔しくて泣き出したナポレオンに対して、仕組みの剣はまだ無理だから、普通の武術をためしてみたらどうか、と導師がとりなした。そしてそちらの道場を回り始めたが、そちらでは五段までの実力があるとの認定がなされた。もう少し上までと誘う剣士の申し出を断って、ナポレオンの武術のトレーニングは終わりになった。
帰ってからのことであるが、アメリアに負けたことに合点がいかないナポレオン、なぜかとこちらに問いかけてくる。中に魔物がいるからで、それを打ち負かすのが先なのだと教えると、やっているけれどもできないのだという。それならいつものようにアメリアと二人で、今度は中の自分を捨て抜く瞑想をするようにと教えると、素直にすぐ取り組み始めた。
ナポレオンからは三頭のオロチが、そしてアメリアの中のメデューサが金毛九尾とオロチに分離して、外に抜け出していった。楽になったと言って出てきた二人は、もう結婚式が待てないのであった。
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