十三巡目の一
BIGLOBEウェブリブログからのつづき
六月十五日(三十二日目)、二人はあちこちをたらい回しにされたあげく、ナポレオンは月の監獄に、アメリアは上の宇宙の監獄(シリウスあたり)に収まって、それぞれがそれぞれの調整をし始めていた。
アメリアは佐田の公共私有地に帰ってきて、有給の下働きをしようとしている。マフィアの里でも掃除の下働きをしていたということで、そういうことしかできないらしくいろいろと交渉していたが、皆の意見では食堂で働かせて食事が作れるようにトレーニングさせるほうがいいということで、有給で働いてもらうことになった。あばずれで言うことを聞かないので、その時は佐田の鞭でお仕置きをするようにということにして、とにかく何とか形を作り上げなくてはならないのだった。
ナポレオンの場合は、月の監獄では収まりきれないので、佐田の奴隷領域でとにかく負債を払わせるしかない。矯正体を脱がせて働かせることになったのだけれども、夜になるとこっそり佐田の公共私有地に入り込んで突貫工事現場で働いているらしい。その働き振りが尋常ではないということで、彼らも何とか現状の打開を図ろうとしているのだった。
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