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大分のさだまさしファンの独り言

大分に住んでいるさだまさしさんのファンです。所有のアルバムなどを紹介しながら不定期に思い出などを書いていこうと思います。

Sada Pedia 29 Sada City

2014-04-17 01:14:08 | SADAPEDIA

寄せては返す波のようにこのブログも更新したり死んだんではないかと思うほど休んだり。
でもこれでいいのかなあ、と思うようになる今日この頃。皆さまいかがお過ごしでしょうか?
全開が2月の3日でしたので約2カ月ぶりです。
その間に確定申告があり、無事に今年も薄利ながら黒字で終わり、どうにかこうにか「納税する側」で終わりました。さらに本業の方では大きな節目の仕事を終えてどうにか新年度を迎えることになりました。

本業の方がかなりやばかったので(汗)、いろんなことも3月いっぱいかなあと思いもしましたが(いや本当に)でも何とかあと1年は持ちそうです。ちなみに自営業を始めて10年目になります。まあ大会社もバタバタと倒産し、政権もくっついたり離れたり、交代したり復活したりするこの頃ですから、10年も細々とやってこれたので良かったかなあ、と、自分で少しだけ褒めております。

さてさだペディア。

久しぶりですので企画の趣旨を確認。

まずは扱うのはグレープ~さだまさしの「オリジナルアルバム」のみ。
先日発売の天晴などのベストアルバムでさださんに興味を持っていただいた方のガイドブックになればいいかなあと、要は初心者の方にお勧めするアルバムをベスト10形式でご紹介します。
さらに、目的のアルバムの付箋代わりにさださんの魅力主たる以下の5項目をA~Cのランキングと言う形で勝手に評価し、より目安になれば良いかな、と。
①ヒット
シングル曲があり、ヒットしていればA、していなければB(ただしほぼ知名度なしならC)、シングル無しならC
②コミカル
関白宣言、関白失脚、雨やどり、私は犬になりたいなどのコミカル系があるか?
③国風
飛梅、まほろば、修二会などの日本の文化、建造物などの曲があるか?
④恋愛ソング
いわゆる恋愛ソングが多いかどうか?ちなみにさださんの場合皆無のアルバムは無いです。
⑤社会性
前夜、空き缶と白鷺、遥かなるクリスマスなどの社会的な曲があるか?またその程度により分類

全体として「完全な主観に基づきます」ので、自分のお好きなアルバムがベスト10に入らず低評価でも許してくださいね(苦笑)。
また、紹介の順番は最初は発売順だったのですが、それだと順位がはやく固定される可能性があるため、以下のようにブロック分けしています。
1期(初期①)わすれもの~私花集(紹介済み)、2期(90年代前半)夢ばかりみていた~おもひで泥棒
(紹介済み) 3期(2000年~2005年)日本架空説~とこしへ(紹介済み) 4期(80年代後半)ADVANTAGE~夢の吹く頃(紹介済み)
5期(2006年~現在)美しき日本の面影~もう来る頃(現在この途中) 
6期(初期②)夢供養~Glass Age
7期(90年代後半)さよならにっぽん~季節の栖

と言うことで第五期も残す所2枚です。

とにかくこの企画だけはさだファンとして自分なりに完結したいと思いますので、お付き合いいただける方だけでも結構ですので、気長にお付き合いいただければと思います。

さて本日はSada Cityですが、このアルバムはアルバム紹介もまだ済ませていません。よって両方を兼ねさせていただきます。(次回の「もう来る頃」も同様です)

Sada City   (2011.7.6)


1、桜の樹の下で  2、名画座の恋  3、プラネタリウム  4、廣重寫眞館  5、古い時計台の歌
6、図書館にて  7、黄昏アーケード  8、美術館  9、強い夢は叶う~Ryo National Golf Club~
10、泣クモヨシ笑フモヨシ~小サキ歌ノ小屋ヲ建テ~  11、桜の樹の下で~reprise~

①ヒット:C
シングル曲があり、ヒットしていればA、していなければB(ただしほぼ知名度なしならC)、シングル無しならC
②コミカル:C
関白宣言、関白失脚、雨やどり、私は犬になりたいなどのコミカル系があるか?
③国風:C
飛梅、まほろば、修二会などの日本の文化、建造物などの曲があるか?
④恋愛ソング:B
いわゆる恋愛ソングが多いかどうか?ちなみにさださんの場合皆無のアルバムは無いです。
⑤社会性:C
前夜、空き缶と白鷺、遥かなるクリスマスなどの社会的な曲があるか?またその程度により分類

このアルバムを語る時、さだファンならば東日本大震災に触れずに語ることは難しいだろう。その、他人から見た、賛否は別にして、「今のさださんの在り様」はこの地点からあまり変わっていない(と感じる)。逆に言えば(あくまでも個人の印象として)前作の「予感」作成以前と明らかに違っていると思う。それほどアルバム作成時に起こったあの災害は、このアルバムに様々な影響を与えているのだろう。
例えばその距離感は阪神大震災時のアルバム「さよならにっぽん」の時とは異なっている。それはさださんが年を重ねたということもあるのだろうし、音楽業界の中での位置が変わったこともあるのだろう。

それは両アルバムの1曲目からして個人的には違いを感じる。
「さよならにっぽん」の同名の作品では「出来事を眺め、呟く」ある意味で諦めたようなあるいは諦めきれないような「弱さ」が歌詞にあった。
しかし今作の1曲目「桜の樹の下で」では「力があるなら力を出せ 知恵があるなら知恵を出せ お金があるならお金を出せ 何もないヤツは歌え」といった「強さ」が歌詞にあふれている。
つまり、標準的な、常識的な、倫理的、そして模範的な大人の言葉である。


最初に書いたようにこのことへの賛否は意味がないし、すべきでもない。賛成だからと言ってこのアルバムの価値をことさら上げるべきではないし、反対だからといってこのアルバムの価値を下げるのは不当である。不当と言って悪ければアルバムの鑑賞と言うものは本来そういうものではなくもっと「パーソナルなもの」であるべきだろう。
そういう意味で言うと80年代以降アルバムをリアルタイムで聴いてきた一ファンとしてはこのアルバムの違和感そのものは感じつつも、「だから曲が嫌いになる」訳でもないのだが、しかし「ん?何か変わったな」という微妙な感情を持ったことだけは白状しなければならない。それがこの企画を進める上でフェアな立場だろうと思う。

とはいえ、このアルバムの曲が気にくわないのか?というと全くそういうことではなく、とりわけ、2曲目の「名画座の恋」はやばいくらいによくできている。特に1番の歌詞の最後「仕送りが遅れると詫びる故郷の母の手紙 負けるなとは書いてないけれど 負けたくないと思った」の部分は今でもことあるごとに思い出す個人的満塁ホームランである。さらに実質的最後の曲「泣クモヨシ笑フモヨシ」はいつものバラードではないが、個人的大感激の曲である。前々作美しい朝の「一期一会」のようなさりげなさが心を打つ。

反面、「強い夢は叶う」の副題にプロゴルファーの石川遼さんの名前を入れたのは蛇足だったと思う。いや、さださんのアルバムに何を書こうが入れようが勝手といえばそれまでだけれども(汗)。曲も詩も良かったのにそれが残念だった。ちなみにゴルフにさほど興味がないので石川さんを嫌いだから、と言うわけではない。誤解を生まないようにそれは書いておく(まあ受けても仕方ないけど:涙)。

全体的に昔どこかで聞いたことのある「まさしんぐタウン」を意識して作られたものだろうことは分る。しかしそれと同時にもう一つの重みのあるテーマを内包してしまい、実質的テーマが広がり過ぎた感じがする。尤もそれは私の思い過ごしかもしれないけれども。出来ればSada Cityとは別のアルバムで震災やその周辺の出来事を歌った方が良かったかなあと思う。

と言うことで、いつものランキング。

1位「風見鶏」
2位「夢ばかりみていた」
3位「夢の吹く頃」
4位「ADVANTAGE」
5位「夢回帰線Ⅱ」
6位「私花集」
7位「風待ち通りの人々」
8位「自分症候群」
9位「おもひで泥棒」
10位「あの頃について」

変わりませんでした。ただ上記二曲だけはぜひとも聴いてもらいたい。そう思います。

では、また、近い?うちに!


Sada Pedia 28 予感

2014-02-03 23:23:59 | SADAPEDIA

急に頻度が上がったのはもうすぐ死ぬからでは、ないと思います。
一気に書かないと80年代のアルバムまで行きそうにないですから。
確定申告もありますし。

さて今回のアルバムはこちらです。

予感   (2010.6.9)


1、片恋  2、その橋を渡る時  3、何もなかった  4、つくだ煮の小魚  5、思い出暮らし  6、冬薔薇(ふゆそうび) 7、 私は犬に叱られた 8、 茨にもきっと花咲く  9、静夜思(せいやし)  10、予感

①ヒット:C
シングル曲があり、ヒットしていればA、していなければB(ただしほぼ知名度なしならC)、シングル無しならC

②コミカル:C
関白宣言、関白失脚、雨やどり、私は犬になりたいなどのコミカル系があるか?
③国風:C
飛梅、まほろば、修二会などの日本の文化、建造物などの曲があるか?
④恋愛ソング:A’
いわゆる恋愛ソングが多いかどうか?ちなみにさださんの場合皆無のアルバムは無いです。
⑤社会性:B
前夜、空き缶と白鷺、遥かなるクリスマスなどの社会的な曲があるか?またその程度により分類

アルバム紹介でも書きましたが、今回のアルバムは非常に尺が短い。よってコンパクトなつくりですが、出だしの「片恋」と終わりの「予感」がおそらくアルバムテーマの、もっと言えばジャケットテーマの曲。この二曲のためにこのアルバムがあると言っても良い。よってこの二曲は手放しで素晴らしい出来上がりになっている。ギターのサウンドとほのかな恋心や期待感がものすごく出ています。
この二曲に挟まれる形で例えば「その橋を渡る時」や「私は犬に叱られた」などのようなスリリングなアレンジや「何もなかった」のようにアレンジは大人しいものの、内容がかなりヘヴィーなもの、さらには井伏鱒二さんの詩に曲をつけた「つくだ煮の小魚」などのように振れ幅はかなり大きい。

しかしやはりこのアルバムは最初と最後で完成している。それほど出来が素晴らしい。逆に考えればそれ以外の曲のイメージが弱い感じもする。
特に「何もなかった」などは日本人への警鐘と言う意味では「前夜」や「遥かなるクリスマス」に肩を並べるほどだと思うが、(アレンジのせいもあるいのかもしれないが)少しかすんでしまった気もする。是非「何もなかった」は聴いてほしい曲なのだけれども。

ちなみに前作のアルバムの中の「一期一会」のように個人的ヒット作は「思い出暮らし」です。最近私はしょっちゅう「高校大学時代」ばかり回顧している戒めでもある(苦笑)。ただアップテンポで非常に軽くて説教臭くないのが手柄とも言える。

「茨にもきっと花咲く」は「つゆのあとさき」や「地平線」あるいは「道の途中で」のように旅立つ人を送る歌ですがそららと比較することは難しいかもしれません。

総じてまずまずのアルバムと言えます(偉そうだ、ごめん)。とにかく最初と最後の曲だけは死ぬまでには聴いてほしい。かなりの人たちの「いつかの自分」が発見できると思います。

では、いつものランキング

1位「風見鶏」
2位「夢ばかりみていた」
3位「夢の吹く頃」
4位「ADVANTAGE」
5位「夢回帰線Ⅱ」
6位「私花集」
7位「風待ち通りの人々」
8位「自分症候群」
9位「おもひで泥棒」
10位「あの頃について」


やはり変わらずといった感じです。

では、また!


Sada Pedia 27 美しい朝

2014-01-24 00:04:07 | SADAPEDIA

意外と更新の間隔が狭くて自分でもびっくり。
でも早くしないと次のアルバムが出ちゃうかも・・・

さて今日のアルバムは、私も久しぶりに聴くアルバムです。




美しい朝  (09.6.10)

1、霧に消えた初恋~Radio Days~ 2、抱きしめて 3、一期一会 4、勧酒~さけをすすむ~ 5、がんばらんばMottto 6、私は犬になりたい490 ―アルバム・ヴァージョン―  7、明日咲く花 8、ママの一番長い日~美しい朝~ 9、LIFE 10、いのちの理由

もう5年前ですね・・・

いつもの分類で分けると
①ヒット:B
シングル曲があり、ヒットしていればA、していなければB(ただしほぼ知名度なしならC)、シングル無しならC

②コミカル:A
関白宣言、関白失脚、雨やどり、私は犬になりたいなどのコミカル系があるか?
③国風:C
飛梅、まほろば、修二会などの日本の文化、建造物などの曲があるか?
④恋愛ソング:B
いわゆる恋愛ソングが多いかどうか?ちなみにさださんの場合皆無のアルバムは無いです。
⑤社会性:C
前夜、空き缶と白鷺、遥かなるクリスマスなどの社会的な曲があるか?またその程度により分類

久しぶりに聴くからと言って嫌いなわけではありません。
むしろ曲そのものは最近のオリジナルアルバムではメジャーなものが多い。もちろん大ヒットってわけにはいきませんが「がんばらんば」「私は犬になりたい」などはシングルでそこそこ話題になってますし、「抱きしめて」はメジャーではないようですが映画のテーマソングですし、「一期一会」はテレビドラマの主題歌だし、「いのちの理由」は複数の方がカバーしていてさださん自身もTVで歌うことも多い。さらには「明日咲く花」も他の歌手に提供した曲です。よってこれだけ露出の多い曲の詰まったアルバムは最近では断トツと言えるかもしれません。

しかしそれゆえ、少し寄せ集め的なイメージがあり、曲の良さとは別の「アルバム」としての完成度は弱い気がします。よってさださんの曲を「ベスト」感覚で聴きたい人にはこの上ないアルバムだと思います。
さださんらしいコミカルさも、バラードも、フォークソングっぽい曲もバランス良く収録されていますから。少し国風的な曲が少ない気がしますがそれでも「不満」を感じるほどではありません。

中でもさだー1でも書いたとおり「一期一会」の軽さは秀逸で、私はこの曲が入っていただけでこのアルバムを買ってよかったと思えるほどです。またファンの間では「いのちの理由」の人気は高く、様々な場面で紹介されています。

またいつものように恋愛ソングは多いのですが、今回は愛の要素が強い感じがします。それはひとえに「美しい朝」が強いからでしょう。有名な「親父の一番長い日」の続編として作られ、連続性も強く、ストーリー性も強いのですが、正直私はこの「美しい朝」が苦手なのです。
正直言えば一度聴いて図らずも泣きました。それは間違いなく感動だったはずなのです。しかし、二度三度と聴けるか?と言われると難しい。「親父の一番長い日」も私は聴くたびに泣いてしまいます。若者がプロポーズに来る所で100%泣きます。私がもし俳優だったら、泣くシーンの時この曲さえ流して、あるいは頭の中で流れていれば、確実に目薬など無く泣くことができます。でも「親父~」のほうは何度も聴くことができるのです。反面「美しい~」は今回この記事を書くために聴きましたが、泣いちゃいました。でもやはり辛いのです。

家族の風景の自然さ、あるいは当事者性が「親父の~」方が強いのかもしれません。妹もおり詩の情景が私とたくさんかぶるからかもしれません。一方「美しい~」の方はそれがない。良くできた感動できる話しになっているというのが正直な気持ちです。
よって、この曲は結婚している男性が聴くと全く違う評価になるのかもしれません。

このアルバムはアルバムとしてよりも、曲を楽しむには優れたものだろうと思います。
ただ「美しい朝」が生きてくるためにはやはり「親父の一番長い日」が必要不可欠であり、聴く順を選ぶことは間違いないでしょう。

では、ランキングです。
1位「風見鶏」
2位「夢ばかりみていた」
3位「夢の吹く頃」
4位「ADVANTAGE」
5位「夢回帰線Ⅱ」
6位「私花集」
7位「風待ち通りの人々」
8位「自分症候群」
9位「おもひで泥棒」
10位「あの頃について」

やはりアルバムとしては10位には入りませんでした。でも「一期一会」はお勧めです。しつこいな(笑)。

では、また。


Sada Pedia 26 Mist

2014-01-18 01:27:29 | SADAPEDIA

皆さん、新年明けましておめでとうございます。
2014年初投稿です。
最初に言い訳をしますね。実は昨年11月末に足の手術で入院いたしました。
これは本当の話で一応証拠写真として、入院した日に撮った私のベッド。


病気自体は「リンパ浮腫」というもので両足8か所を切りリンパ管と静脈をつなげる?という高度な手術でしたが、痛みなどはなく今現在はリハビリと言うか治療用のきつめの長い靴下をはいて生活しています。

仕事自体は年末からしていましたから本当はブログの更新位はできたわけですが、年末は忙しかったこともありとうとう年を越してしまいました。

今年も「超ウルトラローリングサンダースペシャルドラゴンα-Z」で不規則なブログですがどうかお付き合いいただけますようよろしくお願いいたします。
さださんはここ最近もメディアの露出も多いようで、レコード大賞のなにがしかの賞もお取りになったようですがそれとは関係なくこのブログは進行してまいります。

さてこのさだペディア、第5シーズンの2回目です。
Mist (07.9.12)



1、51 2、赤い月 3、眉山 4、白雨(はくう) 5、窓 6、都忘れ 7、桜桜咲くラプソディ  8、賢者の贈り物 9、霧-ミスト- 10、かささぎ

これも新しい新しいと思いきやすでに6年前のアルバムなのですねえ…

いつもの分類で分けると
①ヒット:C
シングル曲があり、ヒットしていればA、していなければB(ただしほぼ知名度なしならC)、シングル無しならC

②コミカル:C
関白宣言、関白失脚、雨やどり、私は犬になりたいなどのコミカル系があるか?
③国風:B’
飛梅、まほろば、修二会などの日本の文化、建造物などの曲があるか?
④恋愛ソング:B
いわゆる恋愛ソングが多いかどうか?ちなみにさださんの場合皆無のアルバムは無いです。
⑤社会性:A
前夜、空き缶と白鷺、遥かなるクリスマスなどの社会的な曲があるか?またその程度により分類

本音を書きます。
かつて、私にとって一番いやだったのが、さださんが「懐メロ」歌手になることでした。売れる売れないは関係なく、時折TVに出てきてお決まりの曲を1~2曲歌って、存在証明をする。
「それ自体」が嫌と言うわけでなく、さださんには「そうなってほしくなかった」。
現在進行形でいてほしかった。

しかし、最近こうも思うようになりました。
さださんだけでなく、私も変わっていく。体重は増えたし、身の回りの人間関係も変わった。あるいは思想そのものも変わったかもしれない。そんな変わり続ける時間の中で「現在」あるいは「進行形」を求めることにどれほどの意味があるのか、と。

さださんの曲は「私の一番重要な時間」の傍にいた。そのことには全く嘘はありません。今でもそう思っていますし、これからもそれは変わることはないでしょう。しかしさださんが変わることに並走して私が変わることが、あるいは変わらないことが、現実的なのか?

答は(今の所)「No」でした。

思えばさださんの曲と私の距離は高校・大学時代の近さに比較して、少しづつ離れてきたことは否めません。しかしそれと相反して「もっと近くにいたい」「もっと近いはずだ」という想い自体はくすぶり続けてきました。よってアルバムを買い続けて、昔のような「鮮やかな感動」が無くても「何かを理由にして」「そういうものなのだ」と結論付けてきました。

しかし、やはりそれは無理だったのでしょう。
現にアルバムや曲の好き嫌いの揺れ幅は昔に比べて大きくなったことは事実です。

よって「私が判定している以上」最近のアルバムは下に挙げるベスト10には入らないことが濃厚です。
このブログの記事はもともと、さださんの初心者に「お薦めのアルバム」をお知らせするものでした。
そうである以上、今お話しした、昔と今の距離感の違いをお話しした上で、このランキングが「極めて私的なもの」であることを再確認していただき、決してランク外だからと言って「これをご覧のあなた」の好みに合わない訳ではないと、老婆心ですが添えておきたいと思います。

尤も私の吹けば飛ぶようなブログでどれほどの方々の意見が左右されるかというとそれは、皆無に近いのでしょうが、「関白宣言」「防人の詩」あるいは某タレントの「さだ(あるいはさだの曲)は暗い」発言で「食わず嫌い的」にどれほどのファンの可能性を失ったかを考えた時、私自身が「一種の決めつけ」をしていることにやや疑問を感じていたのも事実ですので。

この記事を参考程度にされることを今さら希望します。

話は本題に戻ります。

Mistはここ最近のアルバムの中ではやや毛色が違う気がします。
まずは出だしの「51」。出だしに社会的な曲を持ってくるのは、「さよならにっぽん」に少し似ています。曲自体は、「前夜」のトーンに近く最近の同系統の曲の中では「さださん」と「どこかのだれか」が分離して客観性を保っている方だと思います。ただ時事系のネタが多いので長くうたわれるかどうかは難しいところです。

そして「赤い月」息子の大陸くんとの共演で有名?ですが、曲自体は私の大好きな国風的な雰囲気を持つ曲で、今回は「場所」ではなく月をテーマに文語的な詩で盛り上げています。
「眉山」は当時のさださんの小説の舞台化の折の主題歌です。曲は悪くありませんが、別にこのアルバムに入れる必要もない曲。おそらく昔のように多作であれば、漏れていたのではと思います。

逆に「白雨」は個人的に大好きな曲。アップテンポながら軽く、振られる男性の微妙な心理が曲と合っています。大人の「沈吟」みたいな曲かなあ。

「窓」は矢野真紀さんに提供した曲。曲がさださんでないため少しアルバムから浮いています。もちろん悪い曲ではありませんが、これもこのアルバムである「必然性」がない感じがします。

「都忘れ」はさださんの90年以降のアルバムによく見られる「暖かい曲」。系統的には「案山子」「初雪の頃」「あなた三昧」あたりかなあ、と。これはアルバム単位で考えた時に重要な曲だと思います。

「桜桜咲くラプソディ」は元気出そうぜ!系の曲で(そんな系があるのかどうかは不明)軽いタッチで最近のさださんのアルバムには良く収録されている感じの曲。ただしこの系統では「So It’s a 大丈夫 Day」が最強だと思っているので残念ながら個人的にはやや弱い。

「賢者の贈り物」ラヴソングでありながら、クリスマスソングである。ファン以外の知名度は低いが安定した時期の恋人同士(夫婦でも良い)のとあるクリスマスの時期を切り取った風景の曲としては秀逸だろうと思う。
そういう意味で言えば「霧」もアルバムタイトルの曲でありながら地味であるがしっかりとしたラヴソングであり、ある年齢の夫婦にとっては共感を得やすい曲だと思います。

「かささぎ」は世間のさださんへの期待がいろんな意味で表現された曲で、TVドラマのテーマソングにもなり、①のヒット曲と言う意味では一番知名度はあるだろう。アルバムの最後を飾るにふさわしい曲でこの曲で「やはりさださんだなあ」と思う人もいるだろう。

最近のこのブログで再三私が書いてきたことだけれども、私のさださんの曲の善し悪しの基準は「分離」につきます。作詩者である「さださん」と日本のどこかに住んでいる「詩の主人公である誰か」が分離している曲は聴いていて感動し、これが十分分離されていないと「さださんの意見」のようになってしまいます。
もちろん後者であっても「悪い」わけではないのですが、個人的には分離している曲の方に好きな曲が多いのです。そういう意味ではこのアルバムは最近のアルバムの中でも分離度が高いと言えます。ですから何回聴いても飽きが来ないし、共感を得る曲も見つけやすい感じがします。

では、いつものランキング。

1位「風見鶏」
2位「夢ばかりみていた」
3位「夢の吹く頃」
4位「ADVANTAGE」
5位「夢回帰線Ⅱ」
6位「私花集」
7位「風待ち通りの人々」
8位「自分症候群」
9位「おもひで泥棒」
10位「あの頃について」

ということでトップ10には入らないものの、聴いていただいて損はないと思います。

では、また近いうちに!(汗)。


Sada Pedia 25 美しき日本の面影

2013-11-06 00:37:30 | SADAPEDIA

日本シリーズも終わり気がつけば11月です。早いものでもう今年も2カ月切っています。
さださんの40周年を祝うための、さださんのファンになりたての方にお勧めアルバムをご紹介するため、そしてこのブログに区切りをつけるための企画も今日から第五シーズン。あと17枚です。

今日からしばらくは最近のさださんのアルバムになります。

美しき日本の面影 (06.9.13)



1、桜人 ~序章 春の夜の月~ 2、桜桃 3、さよなら橋 4、献灯会 5、向日葵の影 6、鉢植えの子供 7、悲しい螺旋 8、愛の音 9、大晦日 10、天然色の化石2006 11、サクラサク 12、桜人 ~終章 しづ心なく~

とはいってももう7年前ですねぇ…

いつもの分類で分けると
①ヒット:C
シングル曲があり、ヒットしていればA、していなければB(ただしほぼ知名度なしならC)、シングル無しならC

②コミカル:C
関白宣言、関白失脚、雨やどり、私は犬になりたいなどのコミカル系があるか?
③国風:A’
飛梅、まほろば、修二会などの日本の文化、建造物などの曲があるか?
④恋愛ソング:B
いわゆる恋愛ソングが多いかどうか?ちなみにさださんの場合皆無のアルバムは無いです。
⑤社会性:B’
前夜、空き缶と白鷺、遥かなるクリスマスなどの社会的な曲があるか?またその程度により分類

私はこのアルバムを始めて聴いた時、「来たな!久々に」と思ったんですよ。自分好みの匂いがしたんです。
言うまでもなく?「桜人」のことです。万葉集などの和歌を題材にとった所ではなく、アレンジですね。ピンときたので。
ただ、二曲目、三曲目は最近のさださん(正確に言うとFOA(今のU-CAN)移籍後のさださん)の印象になりました。
誤解を承知で言えば、私は82年からのめり込んだ為、特に85年前後のアルバムの振れ幅の大きい(良く言えばチャレンジングな)所が好きなのです。よって最近の安定した(悪く言えば技巧が目立つ)曲は、心に長く残らない。良い曲だなとは思うけれどもそれが長く続かない。確かにレコーディングスタッフも素晴らしい。編曲も多分凝っているのだろうし、何よりCDから出てくる音が素晴らしい。とりわけ音は移籍後のCDは確かに良くなった。
でも、何かが違う。
基本私は新しいアルバムは最低車の中で通勤の時に20回以上は聴きます。今こうして久しぶりに聴き直してみても、随所に「いいなあ」と思うところがあるのですが、それが線にならない。
例えば向日葵の影のサビの切なさ(「さようなら・・・」件)は泣けるほどだし、鉢植えの子供の転調する所なんかは歌詞と相まって恐ろしいほどのリアリティを出しているし、悲しい螺旋の出だしはやばいしサビも良い感じ、と挙げればきりも無い。
分析をする立場ではないし、楽器音痴だし、アラフィフだし、未婚だし(関係ないか)、でもさだファンを長くやって来てうっすら気付いた理由があるんです。

少なくともボクの感想です。最近、特にこの10年のさださんの曲は目線が全てさださんになっている。さださんの価値観、感情、倫理観などによって構成されている。しかし、85年前後の曲は様々な人物像が描かれ、その輪郭がはっきりしている。
ボクの好きな「沈吟」の主人公。あれはボクのいつかの姿だった。「前夜」の主人公の冷めた目線は当時の多くの日本人の視線だった。「普通の人々」の主人公はバブルの時代の若者の姿に似ていたし当時流行ったトレンディドラマの主人公の暮らしみたいだった。「ひき潮」の主人公は都会に過ごす人たちの心の疲れをしっかりとあらわしていた。
もちろんさださんが作っている以上どの曲もさださんの影があることは確かでしょう。でも当時の曲は曲の中にさださんをあまり感じなかった。別の言い方をすればとてもうまく「分離」していた。この分離が様々な場面、人々の共感を呼んだのだと僕は勝手に思っています。
最近の曲は主人公がさださんであろうことが多いと感じます。もちろんそれが上手く行った場合は「遥かなるクリスマス」のように名曲になることはあります。しかしどうも共感、という部分が少なくなりました。ただしこれはさださんが悪いわけではなく、私の感受性、あるいは心の受信周波数が変わったことも挙げられます。
だからこそ、できないことは承知していますが、最近のアルバムを私の高校、大学時代に聴かせてみたい、そう結構本気で思います。

さて脇道(結構本気でしたが:汗)にそれました。このアルバムの話。

前段であんなことを書いた割にはこのアルバムは曲の1つ1つの完成度は高くなっています。とりわけ、先に挙げた「桜人」「向日葵の影」「鉢植えの子供」「悲しい螺旋」という中盤の曲は何度聴いても素晴らしい出来です。

ただ生意気を言えば、「天然色の化石2006」は蛇足だったと思う。曲自体は大好きだから余計に。この曲の中身である人間の葛藤、それは差別であり平和であり家族であり恋愛でありと多様だが、その心はやはりオリジナルアレンジの「夢回帰線Ⅱ」のスリリングでざっくりとしたアレンジの方がしっくりするし、何より2006のアレンジは落ち着きすぎで、こちらが落ち着かない。むしろライナーノートにもあるようにギターのみの方が良かったかなあ、と。
すでにご紹介済みだが、「天然色の化石」は是非「夢回帰線Ⅱ」のアレンジで聴いていただきたいと思う。まあ、好き好きじゃね~か、と言われればそれまでだが(笑)。

日本、そして桜や向日葵といった花由来の日本独自の季節を前面に出してその中に恋、愛、別れ、喜び、悲しみ、悩みを詰め込んだアルバムで統一感のあるものになっているので、良くも悪くも枠に入ったアルバムでしょう。

そうそうグレープ時代の吉田正美さんが3曲(3、4、5曲目)に参加しています。編曲も手がけているようなのでこれも一つの味わいどころになるでしょうか。


さてランキング。

1位「風見鶏」
2位「夢ばかりみていた」
3位「夢の吹く頃」
4位「ADVANTAGE」
5位「夢回帰線Ⅱ」
6位「私花集」
7位「風待ち通りの人々」
8位「自分症候群」
9位「おもひで泥棒」
10位「あの頃について」

ということで10位までには入らず、と言うことでした。

ネガティブなことも書きましたが、さだ-1にも書いたように曲そのものの出来は結構な物ですし、ボクの大好きサンドイッチ型(短い曲でプロローグ、エピローグのように使う)なので、10枚ほど聴いてから聴くとしっくりくるかもしれません。


では、また!


Sada Pedia 24 夢の吹く頃

2013-10-23 01:07:22 | SADAPEDIA

いや、さだペディアは久しぶりだなあ!
調べたら前回の「風待ち通りの人々」は6月!
今は10月…
間にMy天晴企画を挟んだとはいえこりゃあやばい。年末にかけて頑張ろう!と思ったことは何度かあったなあ(遠い目)。

まあとりあえず、気を取り直して、このさだペディアはさだまさし初心者の方にベスト盤ではなくオリジナルアルバムのどれがお勧めか!を伝えていくつかの分野でランク付けをして好みを調べるようにした企画です。よって私の個人的好み+自分は好きだけどお勧めすることを考えてベスト10形式にしてあります。意見には個人差がありますよ。好みにも個人差があります。

さて第四シーズン最後のアルバムはこちらになります。

夢の吹く頃    (89.1.25)



1、ETERNALLY 2、雨の夜と淋しい午後は 3、昨日・京・奈良、飛鳥・明後日。 4、理・不・尽 5、夢の吹く頃 
6、二軍選手 7、マグリットの石 8、紫野 9、あなたを愛したいくつかの理由 10、天狼星に

①ヒット:B
シングル曲があり、ヒットしていればA、していなければB(ただしほぼ知名度なしならC)、シングル無しならC

②コミカル:B
関白宣言、関白失脚、雨やどり、私は犬になりたいなどのコミカル系があるか?
③国風:B
飛梅、まほろば、修二会などの日本の文化、建造物などの曲があるか?
④恋愛ソング:B
いわゆる恋愛ソングが多いかどうか?ちなみにさださんの場合皆無のアルバムは無いです。
⑤社会性:C
前夜、空き缶と白鷺、遥かなるクリスマスなどの社会的な曲があるか?またその程度により分類

平成になってすぐに発売されたこのアルバムは私にとって昭和の色を濃く残すアルバムであり、さらに就職した年(この年の4月に就職)のアルバムなので様々なところで私を励まし続けてきたアルバムです。そう言う意味では非常に個人的な思い入れは強いアルバムですがそれと他人に勧める優先順位は別物ですから、ここはしっかり冷静にやります。

まずはヒットですが、一応日テレの年末時代劇「五稜郭」のテーマソングでありこのアルバムのタイトルソングでもある「夢の吹く頃」。これはシングルになりましたから一応他の曲に比べて知名度はあるかなあ、ということでB判定。
コミカル系としては三曲目の「昨日・京・奈良、飛鳥・明後日」。修学旅行をテーマにして、当時のバンドメンバーの実名を入れながら、舟木一夫の大ヒット曲「高校三年生」をオマージュしたような曲。ただし関白宣言、関白失脚などのフォーマットである1、2番で笑わして3番でホロリという形では無い。純粋にほんわかとしたユーモア、あるいはノスタルジーにとんだ曲。よってこれもB。
国風系の曲では「紫野」でしょうか。京都の同名の地区を場面にして文語体で書かれたしっとりとした曲。
恋愛ソングは大体さださんの曲には入っていますが、このアルバムはむしろ少なめの部類。
直接的には妹の玲子さんと一緒に歌った「あなたを愛したいくつかの理由」が強烈です。

さてこのアルバムは初めて服部隆之さんがアレンジをしているという意味でまずは特別な物です。これ以降同氏は様々なところで活躍していきますが、パリの学校から88年の帰国していますので事実上このアルバムが初めてのしっかりとした仕事とも言えるでしょう。いつもの渡辺俊幸さんや、お父さんの服部克久さんのアレンジとの違いを意識してみると面白いかも知れません。

さてこのアルバムはとても印象的な曲が多いのでそれに触れないわけにいきません。まさに80年台のさださんの全盛期の(個人的思いこみ)魅力がたくさん出ています。売れてないですが(笑)。

まずはディズニーを意識したかのような「ETERNALLY」で私たちを驚かせます。そして一転しっとりとした大人のノスタルジーを表したような曲「雨の夜と淋しい午後は」。三曲目の「昨日~」でいつものさださんらしさを出しておいて、四曲目に一気に冷や水をかけるような名曲「理・不・尽」へと続きます。この「理・不・尽」こそ当時のバブルの終焉を迎えた日本人、とりわけ若者の心理とシンクロしたような曲で、世の中の現実を受け止めなければという想いとそれに抗うかのような自分の気持ちが歌詞に出ています。この詩のよさが際立っている、と私は思っています。五曲目の「夢の吹く頃」はTVドラマで有名になりましたがやはり「さださんらしい曲」でドラマにも合っていますし、当時のバブルの終焉から未来を見つめたような、極めて前向きな曲になっています。ただし90年台の日本がまさかあんなに経済的にも社会的にも失速していくとはだれも想像できないのですが…
さてその後の曲がまた素晴らしい。「二軍選手」はテーマとしてはありふれていて、若者の夢や現実などを歌った曲ですが、これは服部さんの編曲が素晴らしい。とりわけ主人公の友人が一軍デビューした後の間奏部分は今聴いても感動します。

そして個人的にこのアルバムの最大の挑戦曲「マグリットの石」が続きます。「あいそ笑いで生きるより ののしりの中で死にたい」という強烈なメッセージから始まるこの曲からは、極めて強いチャレンジスピリットと不屈の精神の塊のような「硬さ」を感じられるのですが、しかし特に男であれば皆が一度はあこがれる像を提示してるようでいつ聴いても「かっこよく」感じます。是非若い人、今現在壁にぶち当たっている人に聴いてほしい曲ではあります。

「紫野」「あなたを愛したいくつかの理由」と続き最後の「天狼星に」に続きます。
この曲は駆け落ちする(あるいはそれに近い)女性の旅立ちの時の姿を描いた曲なのですが、何がすごいってタイトルに「天狼星(シリウス)に」と書いてあるのに、主人公の女性はこの星の名前を知らずに重要な決心している。それどころか歌詞の中に星の名前は一度も出てこない。なのにタイトルになっている。私の大好きなさださんの傍観性が極めて良く出ています。「父さんよりも愛する人ができるなんて思わなかった」と閉めるこの曲、父が大好きでありながらそれを上回るほど愛する男性ができて一人立ちするという、切ないほどの「想い」の重なり、さらにはそれがギター一本だけで演奏することでより強く表されています。


このアルバムは80年代のさださんの集大成とも言える出来だと思っていて、かつ、これだけ素晴らしい曲の数々なのに、先に発売された「天晴」に1曲も収録されていないというレアなアルバムでもあります。だからこそ、ベストアルバムでさださんに興味を持った方は是非聴いてほしいアルバムでもあります。

さて、ランキング。
一応この企画のテーマ確認。ファン歴の浅い人に勧めるアルバムランキング。

1位「風見鶏」
2位「夢ばかりみていた」
3位「夢の吹く頃」
4位「ADVANTAGE」
5位「夢回帰線Ⅱ」
6位「私花集」
7位「風待ち通りの人々」
8位「自分症候群」
9位「おもひで泥棒」
10位「あの頃について」

ご覧の様な結果となりました。聴いて損なし!ただしクレームは受け付けません(逃)。

では、また!


Sada Pedia 23 風待通りの人々

2013-06-28 23:03:50 | SADAPEDIA

すっかり月一回の更新になりましたが皆さんいかがお過ごしですか(汗)。

ベストアルバムの陣容も発表になりましたが、さすがに全て持っている楽曲ですから今回はパスかなあ、と。

まあ今まで30年以上ちょろいファンをやってきたので、多少の不義理は許してくれるのではないか、と。(誰に?)

さて6月のご紹介は(開き直り?)このアルバムです。

風待通りの人々 (88.7.25)



1、夢と呼んではいけない~星屑倶楽部 2、ふきのとうのうた 3、初雪の頃 4、十七歳の町 5、花の色 6、勇気を出して
7、普通の人々 8、凛憧 9、Bye Bye Guitar 10、少年達の樹 11、ONLY


①ヒット:C
シングル曲があり、ヒットしていればA、していなければB(ただしほぼ知名度なしならC)、シングル無しならC

②コミカル:C
関白宣言、関白失脚、雨やどり、私は犬になりたいなどのコミカル系があるか?
③国風:C
飛梅、まほろば、修二会などの日本の文化、建造物などの曲があるか?
④恋愛ソング:B
いわゆる恋愛ソングが多いかどうか?ちなみにさださんの場合皆無のアルバムは無いです。
⑤社会性:A'
前夜、空き缶と白鷺、遥かなるクリスマスなどの社会的な曲があるか?またその程度により分類

このアルバムは個人的にはものすごく思い出深いものです。当然ながら私の大学時代とかぶるからなわけですが、では内容はどうでもいいのか?というとそうでもなく、これと、約半年後に発売される次作の夢の吹く頃は就職活動、大学さぼってバイトばかりしていた自分に少なからず影響を与えているのです。また世相的にも昭和の末期にあたるこれらの作品は昭和ど真ん中の今までご紹介してきた数々のアルバムよりも鮮明に「昭和」を感じさせるのです。もちろんそれは昭和天皇の崩御ということとセットではあるのですが。

私は別に右翼的な思想は持っていませんし、かといって左翼的でも無く要は(自分で言うのもなんですが)極めてバランスのとれた考え方をしていると思います。しかし、実家が神道であることもそうなのでしょうが、昭和天皇のご存在は存外大きいものであることは認めなくてはいけません。

昭和64年1月の天皇崩御の前後に、私は就職も決まっていて、でも大学の卒業が(単位不足で)あぶなかったわりにバイトばかりしていた時期でしたが、世の中で起こった数々の現象を率直に受け入れることができませんでした。昭和天皇に傾倒していたという意味ではなく、22年と言う長い間、総理大臣が何度も変わる間、私の親と、この国の天皇だけは変わらずにずっとあり続けたのですから、仕方ありません。前年に祖母を亡くし、私的にも公的にも私の知っている人が亡くなったことが起因しているのかもしれません。もちろん正月参賀などはしていませんので、お目にかかったことはなく、TV、写真で見るばかりでしたが。

はっきり言うと私はこの『平成』と言う時代に、未だになじんでいないのです。それは別に私が悪いわけでも、政治や経済が悪い訳ではなく、あえていえば、それだけ昭和が好きだったと言えるのかもしれません。


さて、話がそれました。

このアルバムは、内容的には地味だと思います。
とにかく一般の方々の知名度のある曲がほとんどない。創り的にはGLASS AGE辺りのアルバムの系譜とでもいうのでしょうか、極めてオーソドックスな作りです。

しかし、出だしの「夢と呼んではいけない」から始まる静かなアルバムは決して凡作ではなく、十分ファン以外の評価にあたるものだと思います。

その一つが「初雪の頃」。「案山子」と対をなす、と勝手に思っている曲ですが、送り出した側、待つ側の案山子に対して、送られた側の苦労、切なさ、挫折、そして見栄などがほんのりとした作りで大好きな曲です。5月病で悩んでいる社会人必聴でしょうか(自信ないけど)。
また「普通の人々」。エレキギターの派手な出だしのこの曲は、バブルの終焉の世相を描いていて、「留守番電話の赤いランプ」「ドライビール」などの当時の風習を取り入れつつ、充実しているようで、葛藤もある、諦めもある、100%の満足と0%の不安のその両極のはっきりしたものではない、漠然とした不安をスリリングに描いています。「自分は幸せか?」「そもそも何が幸せなのか?」バブル時代に金と物を謳歌した日本人への警鐘だったのかもしれません。この曲は前夜や遥かなるメリークリスマスとは違う意味で社会的な曲だと思うのですが。

さらには秋桜とセットで聴いてほしい「凛憧」。嫁ぐ娘と母親の「秋桜」に対して、父親と娘の兄が、妹(娘)の結婚を通して考える形になっています。ある意味では「親父の一番長い日」的な曲ですが、あれほどパノラマ的ではありません。

さらにさらに、極めて私的な曲「Bye Bye Guitar」。さださんのファンでなければほぼ意味が分らないこの曲をアルバムに入れた。しかも幾太郎さんが亡くなって結構たったころ。その気持ち。

そしてさださんの得意な?バラード「ONLY」。

ある意味ではファン歴の短い人が聴いて「良いな」と思う曲もあれば、ある程度さださんのことを分ってから聴いて感動する曲まで様々な要素が入っているとも言えますし、逆に言えば、聴く人に阿(おもね)っていないアルバムともいえます。

人間の弱さ、儚さ、もろさ、そう言ったものを土台にして「頑張ろう」と思えるアルバムで、人間の「強さ」「能力」が必要以上に浮き出ていないアルバムだと思っています。

そして何よりも重要なのは、このアルバムの「風待ち通り」という架空の街を通して伝えたかったこと。
それは「幸せ」。
愛や恋、生活、人間関係、就職、離別、結婚。様々な場面で考えられる「幸せ」を、自分に置き換えて考えるアルバムなんです。

さて、ランキング。これは実は結構難しい。私的な思い入れがあるんで…
一応この企画のテーマ確認。ファン歴の浅い人に勧めるアルバム・・・ですから…。う~ん。

1位「風見鶏」
2位「夢ばかりみていた」
3位「ADVANTAGE」
4位「夢回帰線Ⅱ」
5位「私花集」
6位「風待ち通りの人々」
7位「自分症候群」
8位「おもひで泥棒」
9位「あの頃について」
10位「家族の肖像」


ご異論はあると思いますが、「幸せ」を考える意味でも聴いてもらいたい。地味なアルバムですが、きっと心のどこかで引っかかってくれると思います。そして、何回か聴いていただきたい。
様々な人間模様を感じていただけたらなあと。同様の「街」コンセプトの「Sada City」よりも洗練されていないですが、好きです。全ての登場人物が分離して、人間模様を感じるからかもしれません。その中に「Bye Bye Guitar」でさださんも登場するのですし。


では、微妙な空気感の中(分りますよ、ええ、空気は読める方なんで:笑)この辺でまた次回!


Sada Pedia 22 夢回帰線

2013-06-01 01:13:16 | SADAPEDIA

5月中に全く更新しないとなると人道上の問題が…只今時間は5月31日の夜11時45分。
セーフ(言い訳)。

ごめんなさい、間が開いてしまいました。

しがない自営業で客商売でもありますので相手様の関係で自分の時間が変動するのです。


さてさだペディアの第4シーズンも三回目。

本日はこちら。

夢回帰線 (87.7.25)



1、バニヤン樹に白い月 2、6ヶ月の遅刻 3、pineapple hill 4、シ バス パラ チリ 5、男は大きな河になれ
6、時差 7、回転木馬 8、東京 9、風に立つライオン

①ヒット:C
シングル曲があり、ヒットしていればA、していなければB(ただしほぼ知名度なしならC)、シングル無しならC

②コミカル:C
関白宣言、関白失脚、雨やどり、私は犬になりたいなどのコミカル系があるか?
③国風:C
飛梅、まほろば、修二会などの日本の文化、建造物などの曲があるか?
④恋愛ソング:A
いわゆる恋愛ソングが多いかどうか?ちなみにさださんの場合皆無のアルバムは無いです。
⑤社会性:B
前夜、空き缶と白鷺、遥かなるクリスマスなどの社会的な曲があるか?またその程度により分類


先日さださんのベストアルバム発売に関連してファンの人たちの人気投票をしておりました。
私も悩みに悩んだあげく投票しましたが結局何とか「天然色の化石」だけが入りました。
ちなみに、残りの2曲は初代さだ1の頂点に立った加速度。そして自分にとって大切な曲「距離」でした。まあうすうす全滅か?とも思っていたのでマシだったな、と(苦笑)。

さてそんなファンの人気投票をすれば確実に上位、しかもベスト3あたりに入ってきそうな曲が「風に立つライオン」です。正直を言えばこの曲が出た当時(つまりこのアルバムが出た頃)ここまで大きな存在になるとは思っていなかったのです。そして誤解を恐れずに言えば今になっても「さだまさしの魅力」の一部分を表す曲ではあっても私が好きな系譜とは微妙にずれているためか、今のファンの間での高評価に戸惑うのです。

このアルバムはそんな「風に立つライオン」を避けて語ることは難しいのでしょうね、やはり。
まずは、ヒット曲。これは「次郎物語」のテーマソングとして「男は大きな河になれ」が収録されてはいますが、ほぼファン以外の知名度が低いのでC判定。(一応「風に立つライオン」も後日シングルカットされています。念のため。売れては…いないようですが)
前作の猫背のたぬきのような実験的・挑戦的な曲がなくなり、世界旅行をテーマにした落ち着いた基調のアルバムになっています。とは言いながら、というより、だからと言うべきか、極端に日本の風景を切り取ったような、いわゆるまほろば系の曲はなく、ただし、「東京」のようにさりげない登場になっています。全体としてラブソングの基調がつよく、最後の「風に立つライオン」も「昔の恋人」への「愛情」をテーマにしている節もあります。

この風に立つライオン(社会性のある曲と言うことで、幾分「前夜」などとは切り口が違いますが)が当時(あるいは今も)の日本の問題点を併記する形で進んでいるため「社会性」をBにしました。

ざっくりと言えば強い偏りのないアルバムとも言えます。

私がさだまさしの曲に強く惹かれる要因の一つが「人間の弱さ」を基調にした描写なのです。前夜や空き缶と白鷺、あるいは加速度、防人の詩など人間(あるいは自分)の無力さを自覚しながらそんな中であがき苦しみ、俯瞰的に時として傍観的に社会や場合によっては自分の人生も見つめる。諦念もあるでしょう。でも夢への憧憬もある。そんな儚さが高校~大学時代の自分の周波数に食い付いたのです。

だからかどうか分りませんが、きっとやれる、人間は強い、夢は叶う的な「強めの詩」はあまりピンときません。もちろんそういった「強さ」も人間の人生のパーツの一つだとは思います。しかし、私にはそういった強さよりも「前夜」で見せた焦り、諦め、不安、生活感そういったものの片鱗が好きなのです。好きと言っておかしければしっくりくる。

もちろん、大人になってみれば「強さ」と「儚さ」は両極ではなくある意味表裏一体だと分るのですが。

そういう意味において「強さ」と「諦め」の混在する「風に立つライオン」は私にとって評価の難しい曲になります。
曲の善し悪しで言えば間違いなく良い曲ですし、人によっては様々な影響を与えられると思います。

事実、先にやったさだ1ではアルバムの代表に選んでいます。ただ、私の中のさだまさしの魅力のパーツとしてこの曲は「代表曲」にはなっていない。

「加速度」の最後の10円玉にどれほどたくさんの想いが込められているか?
「距離」で赤いスポーツ新聞の文字を見た時の自分が何を思っているのか?
「飛梅」で橋を渡っている二人の何とも言えない空気の重さ

こればかりは好みの問題でしょうね。

そんなわけで、私的に「さださんらしい」と思うのは「風に~」ではなく「東京」の方なのです。(さだ1ではかなり迷いました)

さださんの曲は(主人公が)責める時よりも、負けて帰ったり悩んでいる時の方が趣が深いと思っています。

意見には個人差があります(笑)。
何か結構な数のファンを敵に回してる?ごめんなさい、嫌いじゃないんだけど…


さて、この企画に立ち戻り、これからさだファンになる人へ勧めるアルバムとしてどうかですが。

いわゆるテーマをもったアルバムなので一般受けはしないような気がします。
さださんの曲を結構な数聴いてそして奥深くさださんのさらなる魅力を感じたい時に聴くアルバムかなあ、と。そういう意味では「次のステップのアルバム」と言う感じでしょうか。アルバムが悪いのではなく一見ではアルバムの本質的な良さに気付きにくいかなあ、と。悪く言えば少し地味。良く言えば奥が深い。そういうアルバムのような気がします。

ただフォローする訳ではないのですが「風に立つライオン」が表に出てはいますが、それ以外の曲に佳作が多いのは間違いありません。特に最初の三曲は少しADVANTAGEの流れをくんでいるような、おしゃれな作りになっていますし、ギターサウンドの塊のような「時差」もスリリングな曲の展開とアメリカ映画のような明快なストーリーで好きですし、何と言っても「東京」必聴です。

では、ランキングですね。

1位「風見鶏」
2位「夢ばかりみていた」
3位「ADVANTAGE」
4位「夢回帰線Ⅱ」
5位「私花集」
6位「自分症候群」
7位「おもひで泥棒」
8位「あの頃について」
9位「家族の肖像」
10位「ほのぼの」


残念ながら10位までには入らず、と言うことになりました。

では次回、風待ち通りの人々でお会いしましょう!


Sada Pedia 21 自分症候群

2013-04-28 00:55:47 | SADAPEDIA

人間約束は守らなきゃいけません。
しかし、同時に人間ですからなかなか守れない約束ってのもあります。そういう時普通の人間は「申し訳ないなあ」と思います。全くそういうことを感じないのは大方の政治家の皆さん方とそしてこれもまた大方の犯罪を犯す人々です。しかし政治家の皆さんのそれは実は政治家に必須の「適性」なのかもしれません。皮肉ではなく「そういう人たち」が政治家になるのでしょう。だから我々と様々なことが違って当り前なのです。

今は高支持率の安倍総理。支持率高いもんだから数年前辞任の際の涙目を忘れたかのようにゴリゴリやりたいこと、言いたいことを放言しております。まあそれは結構ですが、昨日の新聞によると、ちょいと言いすぎたようでアメリカの方から心配するような(要は自省するような)コメント(あくまでも表面的には穏やかですが)がでたようで。さてここでアメリカなんてしらね。日本のことは俺が責任者だ!と、来るか、トーンダウンするか?

ああ、ちなみに私は与野党問わず政治家の言うことと、お父さんお母さん方の「昔はもてたんだよ~」って自慢話と、子供の「次は頑張る」ってのは全く信用しておりません。正確に言うと、政治家に本来「期待」などをすべきではないとすら思っています。あらゆる仕事が「期待」の有無で、その内容が変わるとしたら(結構そういったことは多いようですが)それはただの気分屋さんの気まぐれ仕事になってしまいます。必要なことは期待の有無に関係なくすべきだし、それに対してミスがあれば、叱責や非難は立場がどうであろうが甘んじて受けなくてはいけません。尤もそれ(叱責や非難)をするかしないかは別問題ですれども…


ん?何言ってたんだっけ?ああ、そうだ「人間は約束を守らなきゃいけない」って話でした(笑)。まあ意見には個人差がある、ということで(苦笑)。
GW前に更新すると言った以上更新しなければいけません。今仕事場でこうしてGWの初日の真夜中にPCを打っているのも、野田前総理よろしく「うそつき」と言われたくないというしょうもない、もとい、センチメンタルな問題なのです。

さて、これを更新し終わったら私もGWに入ります。
今年はハワイ、う~んヨーロッパ・・・なんて言う訳も無く、自宅で引きこもって暮らします。ちなみに昨年はGW中で口をきいたのはかかってきた電話にでたときと、コンビニの短い会話だけという(爆)。
私は仕事でしゃべることが多いのでプライベートではものすごく無口なんですよ。寂しいという概念がないのかもしれません。(だから独身でも寂しくない?)本とCDとできればTVと少量の食糧さえあれば1週間は平気ですから。

そんな引きこもりの(笑)お送りするさだペディア。今回はこちらのアルバムです。

自分症候群  (85.12.21)



1、風が伝えた愛の唄 2、サイボーグ・サイボーグ 3、沈吟 4、8つ目の青春 5、Bye Bye Blue Bird  
6、Final Count Down 7、ねこ背のたぬき 8、上海小夜曲 9、長崎BREEZE 10、草枕 11、夢一匁 12、もーひとつの恋愛症候群

①ヒット:A
シングル曲があり、ヒットしていればA、していなければB(ただしほぼ知名度なしならC)、シングル無しならC

②コミカル:A
関白宣言、関白失脚、雨やどり、私は犬になりたいなどのコミカル系があるか?
③国風:C
飛梅、まほろば、修二会などの日本の文化、建造物などの曲があるか?
④恋愛ソング:B
いわゆる恋愛ソングが多いかどうか?ちなみにさださんの場合皆無のアルバムは無いです。
⑤社会性:C
前夜、空き缶と白鷺、遥かなるクリスマスなどの社会的な曲があるか?またその程度により分類

失礼ながらさださんはいわゆるヒット曲にはここ最近恵まれておりません。もちろん「私は犬になりたい」や「がんばらんば」などのように話題になりメディアに取り上げられることはあります。しかし、それがヒットにはなっていません。尤も最近はCD自体がどのアーティストも売れないようでそういう意味では今後さださんの曲が爆発的に売れるってことはもうないと思います。しかし、個人的にはそれでいいと思いますし、さださんも還暦を過ぎ、借金も無くなり、子供も大きくなり、品のない言葉ですが、ある意味「逃げ切る状態」はできたと思います。だから、さださんもそれを積極的に望んではいないと思います。
さてヒットとはどのようなことを指すのでしょう。まずは売り上げ枚数。そしてもう一つは社会への浸透。あるいは影響。枚数ってのはどのラインから「ヒット」と言うんでしょうね。まあさすがに100万枚を超えたミリオンセラーってのは別格としても(さださんで言えば関白宣言)、10万枚位でも十分ヒットと言える気がします。特に今のように曲のサイクルが早くなった場合10万枚を超えるってのは結構難しいような気がします。

そういう意味ではさださん最後のヒット曲がこのアルバムの前に出た「恋愛症候群」だろうと思います。(意外と頑張ったのは94年のヴァージン・ロード)
その別バージョンがこのアルバムの「おまけ」として収録されています。なぜおまけと言えるのかと言うと発売当時(つまりレコード時代)LPの中ではなく、おまけとしてEPしかも片面レコード(B面がない。つるつる状態。結構斬新だった:笑)だったからです。その時のおまけのジャケットを包んでいた紙がこちら。



おそらく(これは想像なので違ってたらすみません、訂正します。お知らせください)当時大ヒットしてそれなりに話題になった恋愛症候群をレコード会社側は入れてアルバムを売りたかった。もちろん「もうひとつの~」でもかまわなかった。しかし当時30代働き盛りのさださんはこの曲をアルバムに入れるのをよしとしなかったのではないかと。結局折り合える点として「おまけとしてつける」ことだった、と。ええ、まあ想像ですけれども。
雨やどりのヒットの後に「もうひとつの雨やどり」というライブ録音でなく、コミカルソングでもないものをアルバム収録曲にしたことを考えても、やはりアルバムの中に入れるのに抵抗があったのでは?と思うのです。ただし、この「恋愛症候群」のヒットはさださんにとっても大きなものだったはずです。アルバムタイトルの「自分症候群」にもそれが反映されている、ってのは少し深読みし過ぎでしょうかね…

そんなわけで、①のヒット②のコミカルについては文句なし。
ちなみにコミカルという点においては避けて通れないのは「ねこ背のたぬき」。さださんの曲の中でも実は(って個人的にですけど)3大問題作のひとつと思っている曲。もう一度詩を読んでほしいのです。この曲には必ず意味がある。ねこ背のたぬき自体はその後様々な韻を踏みながら作られて、ノリ的には「シラミ騒動」に近いかもしれません。しかしアルバムの中の1曲目として遇され、さらにはライナーには他の作品と同じように小説まで付いている。しかしこの作品こそ小説ではなく「なぜこの曲だったのか?」を聞きたかった、と。当時は思っていました。今?今となってはどうでもいいんですが(笑)。

このねこ背のたぬきの後、これもまた真逆のイメージの「上海小夜曲」のしっとりとしたイントロが始まる。さらには明らかにねらった「8つ目の青春」もあります。昭和の恋愛的おとぎ話のような曲です。

思えば、前作ADVANTAGEといい、この作品といいこの2枚のアルバムはさださんの枠を自ら広げるための実験的作業だったのかもしれません。ある意味時代の寵児だった79年から5年ほどたった時、ライブは上手く行っている、アルバムも10万枚程度は売れている、借金はまだ残ってる(苦笑)がそれでも、起き上がり始めた時期なのではないか?と思うのですが。

ちなみに、個人的には全ての曲が大好きで、とりわけ地味ですが「沈吟」は皆のあこがれのマドンナに心理的に振り回される男性を描いた素晴らしい曲。現在では告白した者勝ちみたいな風潮ですが、この詩の中の「俺なんて…どうせ…、でもひょっとして…」と言うようなふわっとしたようなおとぎ話のような感覚の感情は私は大好きでした。「お前は俺か!」と。

前作のO.K.と同じようにB面の最初に「Final Count Down」を持ってきていきなり当時DJとして代表格の小林克也さんの声で始まってテンションあがって、当時「さだまさしとか聴いてて暗いよね」という奴らに聴かせてみたくなったりもしたけれども、どうせ聴かせた所で「ふ~ん。だから何?」となるのは避けられないと勝手に妄想して結局それには至りませんでした。

このように個人的には思い入れの超深いアルバムですが、果たして他人に「さださんのアルバム!」といって勧めることを考えた時どうなのか?ということになります。
今こうして改めて全体を聴くと、おとぎ話のような感じが全体を包んでいるアルバムだな、と思いました。理想、夢、期待、現実。まるでさださんの頭の中に浮かんだお話しを皆にお話ししているようなアルバムだなあ、と。ある意味ではおまけである「もーひとつの恋愛症候群」が一番リアルだった、そんな気さえするのです。そういう意味ではさださんの曲の本流とは言えないまでも、さださんの魅力の重要な一側面的なアルバムと言えるのではないかと思うのです。そうこのアルバムこそ「当時のさださんそのものを表現した」ものかもしれません。

さて、このアルバムと10位までの曲との比較。

1位「風見鶏」
2位「夢ばかりみていた」
3位「ADVANTAGE」
4位「夢回帰線Ⅱ」
5位「私花集」
6位「自分症候群」
7位「おもひで泥棒」
8位「あの頃について」
9位「家族の肖像」
10位「ほのぼの」

ある意味では(現状での)5位より上のさださんのアルバムを聴いてからこのアルバムを聴くとさださんの魅力がより感じられるのではないかと思いました。

ではGW中はお休みいたします。
皆さんのGWが充実したものでありますように。

なるべく早く(自信ないけど)、GW明けに更新したいと思います。

では!


Sada Pedia 20 ADVANTAGE

2013-04-21 10:05:07 | SADAPEDIA

さすがに前回のようなご無沙汰はできませんし、ありがたいことに更新すると読んでいただく数も上がります。それを励みにしていよいよ第4シーズンの開始です。

私がさださんに傾倒したのが高1のころ、アルバムで言えば夢の轍からです。
その傾倒の絶頂期は80年代つまり時期的に高校、大学の時期とかぶります。ご多分にもれず一番楽しく充実していた時間に、さださんへの興味を深くしていたわけですね。もちろん他の同時期に活躍していたアーティストへの興味も貪欲に広げていきました。

そういう意味では80年代は私の音楽キャリアの多くを占めているといっても間違いではありません。よって、今こうしてこのような駄文を書くにあたり、当時を思い起こすとやはり他の時期よりも鮮明に、様々なことを思い出すのです。様々な思い入れを含めて80年代のアルバムは客観性を失う可能性すらあるほどです。

ですが、その評価の輪郭を若干小さくする作業は読む方に任せるとしても、決して良くも無いものを良い、と判定したりはしていないつもりです。

さて、第4シーズンはちょうど(意図したわけではありませんが)大学時代のアルバムにかかっています。

嗚呼、大学時代。
私の人生の中で最も、一般的だった時代、言い方を変えれば人並だった時代(笑)。人並に学校生活をし、人並にバイトをし、人並以上に遊び、人並に恋をし、人並よりは控えめのお付き合いをしていたあの時代。あの時代には幸か不幸かいつでもさださんを筆頭として多くのアーティストの曲がありました。それらの曲が都会で初めて過ごす私の指針でもありました。尤もそれが正しかったかどうかは別なのですけれども(汗)。

大学に入って、初めてコンサートにいきます。(その記事はこちら
そのあとすぐに1000回記念コンサートがあり(驚くことに今では4000回を超えました!)そのころに発売されたのがこのアルバムでした。

ADVANTAGE  (85.6.12)



1、Close Your Eyes 2、記念樹 3、坂のある町 4、まんまる 5、軽井沢ホテル
6、O.K! 7、渚にて 8、夢 9、桐の花 10、おむすびクリスマス

①ヒット:B
シングル曲があり、ヒットしていればA、していなければB(ただしほぼ知名度なしならC)、シングル無しならC

②コミカル:C
関白宣言、関白失脚、雨やどり、私は犬になりたいなどのコミカル系があるか?
③国風:C
飛梅、まほろば、修二会などの日本の文化、建造物などの曲があるか?
④恋愛ソング:A
いわゆる恋愛ソングが多いかどうか?ちなみにさださんの場合皆無のアルバムは無いです。
⑤社会性:C
前夜、空き缶と白鷺、遥かなるクリスマスなどの社会的な曲があるか?またその程度により分類


驚くことにもう30年近く前のアルバムですね。
特筆すべきはジャケットでしょう。多くのさだまさしへの正負両方の期待を打ち砕くポップなジャケット(ちなみに右側の女性の持っている写真がさださんの顔です)。当時はレコードでしたが、そのレコードの外側のフィルムの外にこのような注意書きじみたシールが貼ってあったほどです。



おお、何と言う物持ちの良さ(笑)。

上記の分類でも分るように、このアルバムはさだまさしのアルバムとして大きい特徴がありません。ヒット曲がある訳ではなく(シングルは「軽井沢ホテル」「夢」が両A面で売り出されたがヒットはしていない)、コミカルな曲や国をうたった曲や社会性のある曲がある訳でもありません。それなのに、このアルバムが重要なのは、当時のさださんが、あるいはファンも含めて、それぞれへ寄せられた殻を打ち破るべくチャレンジした曲、あるいは外観も含めて、の数々が挙げられるでしょう。
ちょうど、この年、ALL TOGETHER NOWという前代未聞の企画が国立競技場で行われ(この企画については、現在休止中のもう一つのブログのこの記事に書いてあります)、様々なJ-POPの代表的な人々との共演も挑戦心に火をつけたのかもしれません。

もちろんさださん「らしい」曲も多数収録されています。
「坂のある町」「まんまる」「桐の花」「おむすびクリスマス」などがそれにあたります。とりわけ、当時はそうでもなかったのですが「まんまる」の出来が素晴らしく、「自分」あるいは「幸福」を探す自分とそのありかについてが、シンプルな編曲で、表現されています。このアルバムでは異彩を放っていますが、さださんらしい曲だと思います。

それ以外の、いわゆるチャレンジングな曲、「Close Your Eyes」「O.K!」「渚にて」などが「浮いていない」ことが重要です。お笑いで言えば滑っていない。
事実、後のコンサートでこれらの曲は多用されます。
「春雷」「胡桃の日」などの激しい曲とテーマ的には異なるものの、コンサートを激しく盛り上げるもう一つの柱になっているようです。

またライナーノートでもさださん初の試みとして、それぞれの曲のコラム的な短文ではなく、短い小説がそれぞれに添えられており、当時のあふれるほどの才気を感じさせます。
まさに30代の脂の乗り切った時期の、また借金もあり(笑)、とにかく様々な試行錯誤の時代の良い意味での創造物であることは間違いなく、今のさださんが好きで聴き始めた人も、またはグレープ時代のさださんが好きで聴き続けていた人も、どちらにとっても多少の驚きをもって迎えられるアルバムだと思います。

さださんの時折見せるテーマ性の重さもないし、関白系のコミカル系の曲もないし、まほろば系の曲もない。つまりそれらを志向してこのアルバムを選び聴くと少し肩透かしを受けるかもしれません。でも、やはり私はこう言わざるをえないのです。犬養首相じゃないが「聴けばわかる」そう、さださん好きなら「きっとわかる」と。

さて、このアルバムと10位までの曲との比較。

1位「風見鶏」
2位「夢ばかりみていた」
3位「ADVANTAGE」
4位「夢回帰線Ⅱ」
5位「私花集」
6位「おもひで泥棒」
7位「あの頃について」
8位「家族の肖像」
9位「ほのぼの」
10位「日本架空説」


本当は2位とも思ったほどなのですが、まったくのさださん知らない人が聴いた時に若干「耳当たりの良い曲」の多さで劣ったかなという位で、個人的な価値観では堂々2位でした。

まあファンの皆さまの中には、特に大きな特徴のないこのアルバムが上位に来るのは納得いかない方もいらっしゃると思いますが、その後のコンサートでの曲の使われ方を見ても結構重要な曲が多いはずですので、ご了解いただければ、と。

っていうか、個人のブログですから、了解もへったくれもないのですが(汗)。

ただ、最後にこれだけはいいたい。現在発売されている再販分のCD(リマスター分)のジャケットは上記のオリジナルジャケットではありません。よって、当時の「挑
戦」の一つが欠けてしまっているようで残念ではあります。

では、この辺で、GW前に目指せもう1枚!